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2019年4月9日のこと・・・

2019年4月9日

今日は図書館からツクルスクールの日。
瀬戸市駅に集合。友達同士や親戚同士で通学している生徒たちなので、その点電車でも安心。

2日目だけれど、前日いたメンバーが2名お休み。そして、月曜日来ていなかった生徒が今日は参加。普通の学校だと考えられないかもしれないが、そのあたりはツクルは普通の風景。結構これも大事だと思っている。2つ理由はある。


1・自己判断のトレーニング
行きたいときは行き、行きたくないときは行かない。そう言えて、しかも行動がとれるということは、判断力も行動力も養っているとうことになる。もちろん自分で選んでいるわけだから、そこに責任感に関することも関わってくると思う。


 今までの社会は、つらくてもその先に必ず光りがある(昇給や年金)という状態だったから、とりあえずつらくても言われたことをやっておけばよかった。でも、これからは違う。少なくともかつてのような右肩上がりの経済が再び長い時間起こるということはない。もしあると考えているならば、それは楽天的すぎるかな、と思う。

そんな環境の中、社会人になっていく。だからこそ、いつだれと、どれくらい働くのかということを自分で考えられるようにしておくためにも、こういった積み重ねが大事だと考えている。


2・集団の変化

ツクルスクールは人数が少ないため、1名いなかったりするだけで、その集団の質が変わってくる。つまり少ないながらも役割が変動する可能性があるということだ。

少人数のなかでこの性質を持てることはありがたいこと。少人数だとある程度マンネリ化してくることは否めない。そこに刺激を与える一つの機会が、誰かが休み、ということ。だれも休まず、毎日同じメンバーがそこにいることで感じられなかった感覚を味わうことができる。だから休みはむしろ歓迎くらいだ。

もう一つの刺激の与え方が、スタッフが変わる、ということだけれど、それはまた今度。
 
ということで、そこまで大きな変化はなかったけど、やっぱりちょっと違う。

スクールスタート

いつも通り円になる。二日目だけれど、子どもたちは何となくわかってくれている様子。すんなりと円になれる。ここでもちゃんとできていることを伝えておけばよかったな。

そしてここで「ハッピーサンキューナイス」嬉しかったこと、楽しかったことなどを話してもらうわけだけれど、ここでもまずは私から一例「今日朝、パンが2枚食べられて満足です!」と事例。

これくらいいいんだよ、と。常にモデルとスモールステップで示す。この円になるのは3回目。最初はこのハッピーサンキューナイスをやる前にパスの練習。そして、昨日は自己紹介。ということで、こちらもスモールステップ。

トーキングスティックはまだ使わず、私からのスタート者を指名して、反時計回りで。なんとなく流れが分かっているということもあり、7割方発言していた。もちろんパスがでたときは、「ナイスパス!」で対応。

ここもちゃんと「パス」が言えるかどうかが大事。みんなが言っているから、私も言わなければならないと思い込まないようにしたい。あくまで選択する権利があるのだということを感じてもらいたい。

そして、今日の日程を伝えた。先の見通しを伝えることで、子どもたちは安心して行動できる。どっちみち後でまた聞かれるけどw


そして、スケートの予定だったけれど、モリコロがおやすみだったことを伝えて、午後にどうするか話し合おうと決めた。ここで少しでも話し合いの経験をできたらいいなという思いもある。ほかにもいろいろと伝えたかったけど、とりあえず一時一事ということで、ここで終了。

そして、図書館でどのように行動したらいいかを質問。今まで学校にいっていた生徒が答えてくれるだろうという質問だけれど、案の定答えてくれた。

ここも私が言うのは簡単だけれど、生徒から言わせるということが大事。そして言ってくれた生徒に「ありがとう」という流れ。図書館へ出発。みんなそれぞれのペースで。
 
図書館へ到着。11時まで(約40分程度)と伝えたけれど、もしみんながもう早く帰りたいということになれば、いいに来てくださいね。みんなで相談してそれでOKなら早く帰ります、と伝えた。

ここでも、ただ言われたから、その通りにやるということではなく、自分たちで変えられる余地があるということを伝えたくて、そのように伝えました。

さて、どうなるかな、と思ったけれど、タブレットもゲームもご自由にという4月なので、子どもたちは自分たちの持ってきたタブレットやゲームに静かに興じていました。「静かにする」というものがどういうものかを共通認識できるよい機会。

マイクラとスマブラに分かれていた。マイクラというと、男の子のイメージが強かったが、女の子が二人ともやっていました。性差で決める必要はないですよね、と改めて思った。
 
ゲームどうなのかな~とも思いましたが、もともと4月はいろんな姿をみる時期だと決めていたし、その中から子どもたちの特性がみれていいかなと思って観ていた。自習室で大人がマンガ読んでたり、スマホを触ったりしていたので、まぁいいかと。

 とにかく静かに取り組むということができてよかった。もちろんその中でも2名くらいは本を読んでいました。こういうゲームになると、持っている子と持っていない子の差がでてくる。ここにも話し合う種があるのでありがたい感じ。

11時になる少し前に声掛け、11時に声掛け。当然
「もう少し待って~」ということだったので、少しだけ(5分)待って、そのまま私は単独で外に。

すると本を読んでいた二人がいっしょにでてきて、次に女の子とその兄弟がでてきた。時間になったので、そのまま歩いていきました。女の子たちは「男子、まだ来ないね~」というので、「そうだね~。でも大丈夫、きっと後からくるから。」と伝えました。

ここも罰ではなく、信頼しているんだというスタンスを伝えるためにそのように話している。もちろんちょいちょい後ろを振り返りながら。まだこねーなーなんて思いながらも少しずつ先に進む。

「男子、気づかないんじゃない?」との意見

「大丈夫、何回か話したし。大丈夫だよ」と伝えた。

そしたら、だいぶたってから男子が下りてきたので、「ほらね、大丈夫でしょ~」と伝えた。

ある程度のルールが守られていないといけないわけだが、そのルールが守られないことは人としてよくない、ということが結構厳しく身についているので、それよりも信頼を伝えたくて、そのように対応している。そして、この行動が後々につながってきた。おもしろい。
 
追いついたあとは、みんなでテクテク歩いてヤマナカまで。歩きながら、何か食べたいものある~?と個人的に聞き取り。みんなの前だと発表しにくい子もまだるだろうから、ここで準備。

そして、途中で、円になってもらって、今日の献立を考える。女の子から「ホットサンド食べたい」男の子は「ハンバーグ、やきそば!」ということでした。「じゃ全部で」ということで全部やることに。

それぞれ食べるものは違っても、お腹を満たすという目的はいっしょだし、それを工夫してやれるよい機会だということを最初のうちは繰り返し伝えていく。私の意見もあなたの意見も両方含んだ第三案を考えることが大事なのだということを伝えたくてのやりとり。
 
ヤマナカに到着。ここは基本全てお任せなので、私はただ座って待っているだけ。何度か来ているスーパーということもあり、20分程度で買い物終了。お金も600円ほど余っていた。

「全部使っていいんだよ~」と伝えましたが、「次に取っておいて」と言われました。全部使っていいんだよ~というのは、今あるものは今消化することが大事なんだ、ということを伝えたいという意図もあったりした。貯金という備えも大事だけれど、今を大事にすることで、未来ができていくということも踏まえて。

今日は私が自転車でいったので、荷物はかごにいれたが、男の子がパンを持ってくれるといったので、お任せした。ここでなんとか言い聞かせて積むということも考えられますが、本人に任せて、いつでもいってね、とした方が本人の意思を尊重したことになると考えてそのように対応した。

その後、いつものように帰路につくが、今日は私が自転車だったため、私は違う道に。子どもたちはいつもの道を知っているので、どちらでもどうぞ~といったら、誰も私には付いてきませんでした。自立してる!w 

学校でも登下校は子どもたちだけでするわけですから、到着場所、行先が分かっている場合は、本人たちに任せることが大事。もちろんいつでも選択肢を準備して選ぶ練習というものも考えています。

数人の男子はダッシュでツクルに到着。先にツクルに入っていました。おそらくゲームがやりたかったんだろうw

そして、ツクルに到着後も今日は当然すぐには動かない。場の力ですね。さとの家のときはすぐに動く。毎回毎回同じように動くということは考えていない。その時その時で必要を感じつつ、自分たちで動いていくということをイメージしている。

ただ、私はお腹がすくと待てないので、その対策として、いつも自分だけ先にお弁当を買って、ご飯は食べ終えている。

子どもたちはゲームに興じていた。基本はマイクラとスマブラ。それぞれの集中度も違うので、そのあたりも見ています。

少し経つと、女の子が焼きそばを作り始めた。それにつられてもう一人。そして、また一人と増えていく。

前回大活躍したメンバーは、「今回はさぼろうかな~」なんていってゲームをしていました。自分で選んでいるという意識があることが大事。

そして、それに対して説教はしないし、説明もしない。「そうだね~」と流しています。「そういうときもあるよね~、おれもそう思うときあるわ~」なんて独り言のようにつぶやいています。
 
気が付くと4名くらいで必要なものは完成。あとはパンにはさむだけ。で、ここでメンバーの一人が、パンを誰が食べたいかを確認。こういうところって個性だよなって思う。

「確認ありがと~」と声をかけつつ、数えたら、なんと2枚足りないことが発覚。その子が気を使って、家から持ってこようかな~といっていましたが、道中、自分はパンはいらないといっていたメンバーが手をあげていたので、確認。本人が食べたくなった、ということだったが、現状を話し、急な変更は対応できないから、焼きそばをその分食べたらいいよ~なんて話しました。

ここでもいろいろ考えましたが、途中の変更はできないこともあるということを知ってもらいたかったので、あえて私からその旨を伝えました。本人も途中で気が変わっただけだから、特に文句はなし。ちょっと足りなさそうだったので、あまった具材で焼うどんをわたしが作りました。

少ししか食べられなかったことを罰としたくなかったというのと、たまたま具材が残っていたということもあったので、そのように行動しました。結果、私が料理はできないと思っていたらしく、私が料理できることに驚いていた。人はみかけによらないのだw

みんな思い思いに食べた。やはり作り立てはおいしいらしく、どんどん食べていた。

私からは何人かに「おいしい?」と問いかけることがある。だいたい「おいしい」という言葉が返ってくるが、それをやや大きな声で「おいしいよね~」なんていったりする。

そうすることで、作った人に伝わったらいいなと思っている。基本的に創りたい人が作っているので、文句はあまりでないが、それでも感謝の気持ちを感じれもらえたらいいなと思っての行動。

またこういう食べ方が自由な場合は子どもたちもいろいろな食べ方をするので、「おぉおいしそう~」なんていいながらちょいちょい話しかけます。

一通り食べ終わってからは、みんなまったりタイム&ゲームタイム。

「14時過ぎくらいから、明日どうするか決めたいと思うので、話し合いしまーす。ご協力よろしくお願いします。」と伝えた。

ここも事前に伝えるということを大事にしている。朝に一度伝えたが、もう忘れている子もいるだろうし、ゲームをやっているので、その都合踏まえて。
 
まずはこうやってそれぞれが関係のあることから話し合いをスタート。今回はホワイトボードを使った。こうすることで、話し合い感を出す。

自分の意見がボードに書かれるということも当事者意識を高めることにつなげたいという思い。いくつか候補がでた。軽く人数も書いてみた。今日は使わないが、今後に向けての布石です。結果、アイススケートになりました。
 
また、ルールを決める、ということについても軽く触れた。前回わたしが提案した「やめてと言われたらやめる」というルールでOKかどうかを確認。特に問題ない様子。今後はルールをノートに書いていくことを伝えた。

また、このルールはいつでも変えることができるということも伝えた。ルールは変更可能なんだということを知ってもらいたいため。ルールがない状態でうまくいっているならば、それで十分だと思っている。その都度必要に応じて考えていけばいいと思っている。理由は、そこに当事者意識があるかどうかということで、全然参加度合いが違ってくるから。


その間にタブレットやゲームをやろうとするメンバーがいましたが、そこは私からお願いしたら、特に反発することなくこちらに耳を傾けてくれました。少しずつ少しずつ。

その後はそれぞれの時間を過ごしていた。

14時30分になり、後片付けの時間に。現在は一番手のかかる洗い物は私がやっている。最初だし。今のところは係りは決めていない。決めなくてもできるようになったらいいなと思っている。

まずしばらくは私がお願いしながら、動いてくれたメンバーに「ありがとう」をいうということをやっている。もう少し様子をみて、うまくいかなさそうだったら、まずはどういう仕事があるのかということを明確にし、その後、一度やってみる。そして、またそれでもうまくいなかえれば担当を決める、などなどの流れをたどっていきたいと思っています。スモールステップ。

こういうことは、当事者意識とスモールステップがポイント。

後片付けでは具体的指示。机をどのような状態にするのか、そして、ゴミをどうしたらいいのかということを伝える。だれかがやってくれれば、それをモデルとして、こんな感じで~というやり方を見せる。

まずは動きやすいように指示をして、動いたら「ありがとう」の連続です。自分からやると言ってくれた子には「助かる~」。何人か動かないメンバーがいましたが、お願いしたら動いてくれた。少しずつ少しずつ。

掃除するときも、最後に帰りの会があるが、ここは掃除が終わったら、子どもたちはゲームができる!という態勢だったので、掃除して、帰りの会したら今日は終わりだからね、と先まで伝えた。

掃除が終わって帰りの会。今日はトーキングスティックの実践を少し導入してみました。前回は投げ合ったので、もう投げるのは収まっていた様子。今回は隣に渡してね、といったら、そのようにしていた。

今日の楽しかったこと。みんなゲームをやっていたのでゲームのことを言うかと思ったら、「図書館でみんなでゲームをやっていたら、置いていかれて、たいへんだ~となったのがおもしろかった」という感想が2名もいたw そういう経験ないのかなw


そのあたりは私の意図通りといったところ。みんなでわちゃわちゃするのっておもしろいんだろうね。


あとは、昼食がおいしかったとが多かったが、やきそばをつくったことが楽しかった、というメンバーもいて、楽しかった。

今回もパスした生徒はいましたが、みんなで「ナイスパス!」と。こうやってみんなが言うことでプラスのエネルギーが盛り上がるので、言わない子は言わない子でいいと思う。いずれ言いたくなったら言うでしょうし。このあたりが人数が多いと助かる所。

最後に今後の振り返りジャーナル(子どもたちが一日を振り返って短い文章を書く)という実践につなげるために、ノートを一人一人に作った。そこに私が素敵だなと思ったことを書いていく。しばらく続けていって、ある程度全体が落ち着いたら、その話をする。私は1行×3つの単文を目安に書いていこうと思う。このあたりの意図はまた実践するときにでも。

ということで二日目も無事終了。今後の話し合いに向けて、少しずつ布石を打っていく。
瀬戸ツクルスクールHP

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