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#土地から学ぶ

本の舞台をめぐるオンラインツアー 第1弾「ヤマユリワラシ」

2016年に出版された澤見彰の歴史ファンタジー小説「ヤマユリワラシ」。亡くなった人の冥福を祈り、死後の世界で幸せに暮らしてほしいという姿を家族や友人が絵師に描かせた「供養絵額」を題材にした本です。今回は、小説の舞台になっている岩手県遠野市のスポットを巡るオンラインツアーを3回に分けて開催します。 1冊の小説を切り口に物語の世界から少し飛び出して、小説にでてくる実在のスポットを旅してみませんか。 <ヤマユリワラシあらすじ> 嘉永三年(1850)南部藩、遠野。城下に住まう外川

【緊急企画・モニター参加者募集中】 早池峰山の「お山かけ」を再現!たいまつを灯し、山頂を目指す。

昔、集落を代表する若者たちが1年の安全を祈って早池峰の山頂を目指した「お山かけ」。雑誌「パハヤチニカ」の特集で再現されたこのお山かけを20年ぶりに行いたいと思います。おおいなる挑戦にスタッフと一緒に取り組んでくれるモニター参加者、求む。 つくる大学のメインフィールドである遠野は、山々に囲まれた盆地です。その最北に鎮座しているのが、早池峰山です。 今回の企画は、昔早池峰を目指した人々が歩んだ道と同じ道をたどって、各々願い事を抱きながら、早池峰山の頂上を目指して登山するというも

7/16 妖精と妖怪@オンライン アイスランド妖精伝承と遠野物語

遠野とアイスランド?日本から遠く離れた北欧の小さな島国・アイスランド。”妖精”の存在が広く信じられており、”妖精”にまつわる事件や目撃談が今でも多数存在するという未知の国です。その未知なる文化への興味から、単独で取材へ行き、アイスランドの妖精文化を探求し続ける日本人がいます。写真家でありライターの小川周佑さん。世界を旅しながら歴史的事件・辺境・各国の文化や民俗を取材しています。小川さんは2018年からアイスランドへ通い、30本以上現地インタビューを重ね、写真集も発表しました。

6/26 講座「大塚英志の著作を通じて『遠野物語』を読む勉強会」

はじめに まずは以下の文章を読んでみてください。『遠野物語』を、カッパや座敷わらしといった妖怪の話を集めた説話集だとか、伝説や昔話を集めた古い資料のように思っている方にとっては、新鮮な捉え方に感じられるはずです。 大塚 結局、柳田が何をやっているのかは同時代の人々は意味分かんなかったと思いますよ。花袋なんかは自分らの自然主義文学への嫌味で『遠野物語』を書いてきやがったとか分かったてたと思いますけど。僕が面白いと思うのは、柳田の近代国家にどこかで同一化できなかった部分。民俗学

講座「妖怪と神々の里 ようこそ遠野物語の舞台へ」

岩手県の内陸に位置する遠野市。柳田國男の『遠野物語』で名を知られた地域です。カッパや座敷わらしといった妖怪の話や伝承された昔話や神話が描かれ、有名になりました。 遠野は昔から交通の要衝として栄えた歴史があり、近年ではビールの里プロジェクトの盛り上がりや起業家の移住に伴う空き家の活用など、新たな動きもあります。 遠野に来たことのある人は、少し疑問に思ったことがあるのではないでしょうか。道のわきにやたら多い石碑、どこに立っても360度迫る山、なにかと妖怪のせいにする遠野人・・・