見出し画像

最近、自慰の話が流行ってるらしい

こちらはmixiからの転載です。
おふざけで「自慰」というワードを色んな使い方でお話かいたらどうなるか?という遊び心からうまれたやつです。

はっきりいってしょーもないです

------------------------------------------------------------

一郎はそわそわしていた。
時計の針は5自慰っぷんを指している。一郎は朝の9自慰こう、何も食べていないのだ。
「ひも自慰…」
そうつぶやくと、廊下でスリッパの音がパタパタと聞こえた。
「おーい、洋子さんや。何か飯つくってくれんか」
そう声をかけると、ドアのむこうでスリッパの音がやみ、洋子が声をかけてきた。
「あら、お自慰ちゃん、お昼食べたんでしょ?」
その声と共にドアが開いた。
「いや、昼寝してて食っとらんのだ」
「マ自慰ってんの?」
はぁ、っとため息まじりで少し呆れ顔の洋子は、またか、と思った。どうもここのところ一郎の行動についていけない。ボケも少しきている。
「じゃぁ作ったげるから。何がいいの?」
そう聞くと、一郎は少し考えて、
「あ自慰わしサンマのどれかがいいのぉ」
と贅沢をちらつかせた。夜ご飯もあるというのにそんなもの食べるのかという風にも思ったが、いちいち相手しては疲れるので、洋子はつくってあげることにした。そして、部屋を出ようとすると、部屋のちらかり具合が気になり、一郎に尋ねた。
「お自慰ちゃん、そう自慰つしたの?」
「…半月くらいしとらんのじゃないか」
これにはまた呆れさせられたが、それくらい面倒を見てあげない洋子も洋子であった。

次の日、一郎は定期健診の日で昼過ぎから病院に連れていかなければならなかった洋子だが、仕度を終えて向かった一郎の部屋に入るなりまた驚かされた。一郎が、まるでフランシスコ・ザビエルの様な格好をしているのである。絡むのが面倒だが、さすがに病院に連れていかなければならないので聞いてみた。
「お自慰ちゃん、何でそんな格好してるの?」
そうすると、予想もしていない答えが返ってきた。
「何って、これからサン・ピエトロ自慰んに行くんじゃよ」
開いた口が塞がらないとはこのことだろうか。だいたいうちはキリスト教徒でも何でもない。一郎のボケ具合が本当ヤバイんじゃないか、これは早く病院に連れていかなくては、という気持ちになったのだった。

病院へついたら、とりあえず一郎を待合に座らせ、洋子はストレス解消に、とタバコを吸いにいったん外へ出た。
「上地さん~」
看護士の声が待合に響く。
「かみ自慰ちろうさん~」
「あーはいはい、ワシじゃ」
急に呼ばれて立ち上がった一郎だったが、すぐに違和感を感じ、
「イタタタ」
と声をあげた。看護士は慌ててかけより
「どうしたんですか?」
と声をかけた。
「ちょっと、す自慰ためちゃったわい」
「大丈夫ですか?ツッたんですかね?とりあえず座っておきましょうか」
と丁寧な対応を受けているところに洋子が戻ってきた。
「あ、もう呼ばれたんですかね?すいません~」
そうして、洋子と一郎、看護士は診察室へ入った。
「はい、こんにちは」
女医さんだ。
「今日は一郎さんの主自慰が諸用でお休みいただいてますので、代わりに私が診ますので」
この女医さんを前にした一郎が何故か豹変。やはり男だからなのだろうか。なんと、おもむろにパンツを脱ぎだしたのである。
「ちょっと、お自慰ちゃん!」
洋子が止めに入るが、そんなの関係ねぇとパンツを脱ぎ、しわしわの象さんがこんにちは。診察にならないので、看護士さんがうまくパンツをはかせようとするが、全然はいてくれなさそうなので、とりあえず一郎のやりたいがままに身をまかせてみることにした。そうすると、一郎は皆の前で自慰を始めた。あげくの果てには、
「女医さん、裏す自慰じって」
と、とんでもない要求をする始末。これには女医さんを始めまわりの看護士さんも固まってしまった。すかさず洋子が、
「お自慰ちゃんやめなさい!もう!自慰識過剰なんだから!!すみません、すぐにやめますから!」
と一見冷静のようで、内では大変慌ててその場を収めようとする洋子。しかし、こうなると一郎は止まらなかった。洋子は他人のフリをしたかった。しかし時すでに遅し。
「用自慰れちゃっていいですか?」
とだけ残し、静かに洋子は診察室を後にしたのだった。 完

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?