合成とはなんだったのか
■注意事項
・交流サバイバルゲーム『*フタハナ*』について取り扱った記事です
・この記事は2021/2/24時点での内容です。
・『合成』システムに触れた記事です。
・今後の改訂によりこの記事の意義は消失する可能性が高いです。
・この記事に出てくる武器名・スキル名・スキル係数・ステータスはあくまで例であり、ゲーム中に存在しません。
それでもよければどうぞ。
■合成わからん!ぼくもです
なあ~~~にが『初心者にオススメの役職は殺戮者!』だボケェ~~~~~!!
皆さん、ノブハナ及び異能ハナおつかれさまでした。大きく変わった新環境!以前までの戦術はまるで通用せず、戸惑われた方も多いのではないかと思われます。
しかし決まったセオリーに頼れず、常に現地での対応力を要求された方がより臨場感のあるデスゲームを楽しめるであろうことは、参加されている皆さんなら勿論お分かりかと存じ上げます。
で、これからお話する『合成』に関してもまたそれです。
長らく同じ形で通されてきた合成システムですが、コレハナによりとうとう次回大きくメスを入れられる目途が立っております。
したがって次回は全く役に立たなくなる知識かもしれませんが、そもそも『合成』ってなんだったの?というおさらいをするのがこの記事の趣旨となります。
■装備のデータってどう出来てる?
それをお話するには、まず皆さんが普段拾われている『武器』がどのように構成されているのかご説明する必要があります。
例えば、こんな架空の武器があるとしましょう。
戦旗ツクモッティ Power15 Defense15 Agility30 Range5 Skill X097,X098,X099
で、それぞれのスキルの内訳はこんなものとしましょう。
X097 アジテート Type赤 Cost9 Attack0.99 Guard0.99
X098 プロパガンダ Type赤 Cost69 Attack9 Guard9
X099 レッドパージ Type赤 Cost99 Attack99 Guard99
スキル内容はふざけてますが気にしないでください。
この例として挙げた『戦旗ツクモッティ』ですが、このステータスを決定しているのは上記の『アジテート』『プロパガンダ』『レッドパージ』に含まれている『内部ステータスの合計』となっております。
例えばこんな具合に
X097 アジテート Power30 Defense30 Agility30
X098 プロパガンダ Power10 Defense-10 Agility40
X099 レッドパージ Power-25 Defense-5 Agility-40
これで合計がPower15 Defense15 Agility30になります。(厳密にはRangeもそうですが、割愛します)
なので武器とは、それぞれ内蔵されているスキル毎に設定されているステータスの集合であると理解していただけると、その先のステップへ進みやすくなります。
■全てのはじまり!奇人合成
『合成』には狂人合成、奇人合成、凡人合成の3種類がありますが、強いステータスを作る上において便利な奇人合成から順を追ってご説明いたします。
奇人合成とは、「Aの武器とBの武器に入っているスキル全てから、3回抽選して新しい武器を造る」合成となります。
この時、同じ番号を抽選しても重複するという特徴があります。
前項にて例に出した『戦旗ツクモッティ』ですが、特徴としてスキル係数がそこまで高くない『アジテート』は内部ステータスが高く、逆に大技として破格の威力を持つ『レッドパージ』は内部ステータスが極めて低い事が分かります。
このゲームのAttackとGuard係数は純粋なステータスへの掛け算ですので、大技狙いなら『レッドパージ』は欲しいところですが、単純にステータスを上げたいという目的においては『戦旗ツクモッティ』と『戦旗ツクモッティ』で奇人合成するという方法があります。
同じ武器で奇人合成をすると何が起こるかと言うと、前述の仕様にのっとって、
X097,X098,X099,X097,X098,X099
以上6つのスキルから3回抽選が行われます。
もしかするとX098,X099,X099のような並びになって、合成前より悲惨なステータスな上使えるスキルが減ってしまった!という事にもなりかねません。
しかしもしX097,X097,X097という並びになれば
しゃろった蜜の壺 Power90 Defense90 Agility90 Range9 Skill X097,X097,X097
ステータスだけ見ればこんな最強の武器が完成します。
なので事前に内部ステータスが強い装備について分かっていれば、同じ武器同士で奇人合成を繰り返すことによって、いつかは強いステータス用武器を造る事が可能となります。
■奇人合成の応用
でも同じ装備を何個も何個も集められないよ!そんなあなたには、次のような装備を合成材料にすればいいかもしれません。
黒星の砂 Power0 Defense0 Agility15 Range1 Skill X100
見ての通りスキルがひとつしか入っていません。したがってX100の内部ステータスも、「Agilityが15だけ上がるスキル」であることが分かっています。
これをさっきの『戦旗ツクモッティ』と奇人合成すると、次のスキルから3回抽選されます。
X097,X098,X099,X100
ステータス的にはハズレなX099が抽選される確率が減り、Agilityが15上がるX100の抽選される確率が生じている為、前項よりもリスク控えめでそこそこの武器を造れる見込みがあります。
後ろのドア Power40 Defense20 Agility85 Range3 Skill X097,X098,X100
■内部ステータスってどう調べるの?
ここまで読まれた方は「でも内部ステータスってマスクデータだよね?」と思われるかもしれません。
それはその通りですが、調べる方法が全くないわけではありません。
前項に出した『黒星の砂』のように、スキルがひとつしかないから初めから答えが分かっている武器との奇人合成を使えば、内部ステータスをある程度割り出すことができます。
また、同じスキル番号が3つ揃った場合、それを3で割ったものがそのスキル番号の内部ステータスであると分かります。
例えばこんな武器があるとしましょう。
バンしぃの声帯 Power0 Defense0 Agility0 Range30 Skill X101,X102
X101 ばんぞくのうた Type緑 Cost18 Attack2.4 Guard0.6
X102 はんげきのうた Type青 Cost12 Attack0.6 Guard2.4
で、これをさっきの『黒星の砂』で奇人合成すると
X100,X101,X102
から3回抽選されます。その結果次のような武器が完成したとしましょう。
爆裂するクラゲ Power30 Defense-50 Agility60 Range10 Skill X100,X100,X101
X100はPower0 Defense0 Agility15である事が既に分かっているため、逆算することでX101はPower30 Defense-50 Agility30であることが分かります。
そして基となる『バンしぃの声帯』は合計ステータスが全て0だったため、X102はPower-30 Defense50 Agility-30であることが分かります。
比較的ユニークな武器は専用技だけで構築されていますが、汎用的な武器には「同じスキル番号を共有している」ものがいくつかあります。
したがって、この基本的な調査を繰り返していけば、芋づる式にスキルの内部ステータスが分かるようになっていきます。
ただし運営は開催ごとにスキルの内部ステータスやスキル係数を変更しております。(何なら開催中もちょくちょく変更しているのを確認しています)
これらのデータは水物に過ぎないため、結局は毎回調べながら勘所を働かせ、その開催における強いスキルと内部ステータスを捜していく必要があります。
■仕上げに使える凡人合成
これは以前執筆した記事にも書いたかもしれませんが、このゲームはステータスよりもスキル係数が大きなウェイトを占めます。
例えPower100Defense100Agility200しかなくても、Attack5Guard5のスキルをぶんぶん振り回すのであれば、あなたは実質Power500Defense500Agility200の装甲車となり、万物を轢き潰していくことが可能でしょう。
しかし前述した奇人合成頼りの武器ばかりを身に着けていると、「ステータスは強いのに肝心のスキルがない……」といった事態になりかねません。
そこで役立つのが凡人合成です。
凡人合成は、「右側にある名前が8文字以下の武器Aに、左側にある武器Bのスキルを1つ抽選し付与する」ことができます。右が受けです。
例えばさっきめでたく奇人合成に成功した『しゃろった蜜の壺』に、『バンしぃの声帯』を凡人合成するとしましょう。
『バンしぃの声帯』+『しゃろった蜜の壺』
→X097,X097,X097に、X101かX102のどちらかを付与
結果、X097,X097,X097,X101となった場合、次の様になります。
はぐるまめいたしゃろった蜜の壺 Power120 Defense40 Agility120 Range14 Skill X097,X097,X097,X101
当初の『戦旗ツクモッティ』とは比較にならない強さになりましたね……加えて『X101 ばんぞくのうた』が入っているので、攻撃スキルも申し分ありません。
同じように違う色を持ったスキルをくっつけた装備をあと2つ作れば、あなたは立派なキラーに育っている事でしょう。
めんどくさい人は奇人合成から始めず、いきなり強いスキルを持った武器をベースの拾い物に凡人合成しちゃっても構いません。
日数経過によって解禁される武器もある可能性が高いため、初日からあまり根を詰めすぎても良い事ないですし……それに要は、殺したい相手を殺せるステータスとスキルさえそろってしまえば何でもいいですから。
■おまけの狂人合成
あまり出番はないのですが、一応紹介しておきます。
狂人合成とは、「Aの武器とBの武器に入っているスキル全てから、3回抽選して新しい武器を造る」合成となります。この時、同じ番号を抽選した場合、その番号は消えるという特徴があります。
使いどころとしては……例えばこんな武器があったとします。
うごめくおでん Power-100 Defense-100 Agility-100 Range5 Skill X999,X999,X999,Y001
X999 全損 Type青 Cost0 Attack0 Guard0
Y001 天下統一ビーム Type赤 Cost25 Attack25 Guard25
内部ステータスは次のようにします。
X999 全損 Power-40 Defense-40 Agility-40
Y001 天下統一ビーム Power20 Defense20 Agility20
何がなんでもY001が欲しい状態ですが、奇人合成するにも凡人合成するにも、ハズレスキルが多すぎてリスクが高すぎます。
こんな時に「スキルがひとつしかない武器」と狂人合成することで、X999の数を減らすことができる見込みがあります。
このような「強いスキルを持っているが非常に壊れやすい武器」というのは、実際のゲーム中にもいくつか存在する為、時間がある時は探してみると面白いかもしれません。
■次回以降の仕様予想
といった具合に一通りおさらいしましたが、最初に触れたとおり、合成システムについては次回大きくメスを入れられる目途が立っております。
なのでこの記事の内容は十中八九次回の役に立たなくなるのですが、「武器ステータスはスキルの内部ステータスの合計で成り立つ」という前提が崩れなければ多少仕様が変わっても応用を利かせる事ができるかもしれません。
筆者は次のような仮説を立てています。
・奇人合成及び狂人合成の廃止
探索が長い時間を要する主たる原因は、基本である奇人合成にあります。自分にとって都合の良いスキル番号のみで構築されるまで何度も何度も繰り返し、壊れては捨てて拾い直し……といった作業を廃するだけでも「合成の簡略化」になります。
その場合の対策ですが、凡人合成一本に絞られれば
「できるだけステータスが高い武器に、強いスキルを持つ武器を凡人合成する」→「目当てのスキルが付かなかったらもう一度別のベース武器から拾い直す」ことで、奇人合成が合ったころに比べると劣るものの、実用的な武器が作れるでしょう。
・合成時のスキル番号をひとつ保持できるようにする
合成は3種類とも全て最終的にはランダムとなりますが、ひとつだけ選択してその番号は必ず抽選するように設定できれば、合成の手間はだいぶ省けます。
この場合この記事のノウハウも使えるのですが……自分で言っといてなんですがこの可能性はあんまりないと思ってます(結局どれが強いスキル番号なのか知識が必要になるため)
■まとめ
仮に想定を超えて根本から仕様を変えられたとしても、「強いステータスと強いスキルを用意できれば人は殺せる」という点は変わらないと考えています。
これまでお世話になった合成システムはこのような形で動いていましたが、仕様が変わってしまえばみんな同じスタートライン……
あとはいかに早く、新たなデスゲーム環境に馴染めるかどうかというセンスの話になってくるでしょう。
*フタハナ*はロールプレイがメインのゲームですが、力があるとないとでは可能なロールプレイの種類もまた変わってきます。
「自分がやりたいロール」を自在に行えるよう、次の改訂が全参加者にとってより便利なものになる事を祈っております。
また、常に新鮮な環境を、労力惜しまず提供してくださる運営様方にこの場を借りてお礼申し上げます。いつも本当にありがとうございます。
次回開催は「7日目にフタハナが決まらなかったら全員死ぬルール」
これはいわゆるガチハナをはるかに超えた苛烈なルールだと承知しています。やりたいロールを十全にできず脱落する人も出てくることでしょう。
しかしそんな中でもより多くの人が自在にロールできる戦場になることを期待しています。厳しい戦いになりますが、共に戦っていきましょう。
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