ツクモがうつに片足突っ込むまで 第五弾
ご来訪ありがとうございます(^^)
ここのところ、久しぶりに仕事中に頭痛に襲われているツクモです。
先日、こんなことをつぶやきました。
気が付くとこんな感じになっていたんです。
このつぶやきの通り、こんな感じにスマートに仕事したいものです。
どうも!ツクモです(^ω^)/
前回は、終わらない仕事、終わらない偏頭痛、そんな中で頼れるのは、頼るべきなのはユニットリーダーのハシバさんだけ、のはずだ、というところでした。
今回も、
椎間板ヘルニア歴20年以上に加え、
肩こり、首こりからの~偏頭痛に数年間憑りつかれた挙句、
頸椎ヘルニアの診断を受けて、
最終的に群発頭痛という大進化を遂げてしまった最大最強最悪大魔王相手に数年かけて乗り越えてきたという経歴を持つ、
わたくしツクモが実際に体験したうつに片足突っ込むまでを、
ダイジェストでお届けします。
今回は第五弾、最終話です。
これを読んで、日ごろ気が付かずにため込んでしまっている“疲労”の存在に気が付いてもらえると嬉しいです☆彡
今、健康なあなたもこれを読めば意外と弱っていることに気がつけるかもしれません(><;)
これはダメよ、という反面教師として読んでくださいませ~。
では、続きにまいりましょう!
こうして、うつに片足突っ込んだ
頑張っているつもりだった。
それでも仕事は減らない、終わらない。
そんなある日、突如、同僚のハヤシから打合せをするから、と呼び出されるツクモ。
このプロジェクトでは、同僚とも別フロアで仕事をしていた。
チームリーダーもユニットリーダーも同僚と同じフロア。
ツクモだけ同じフロアに座席がなかった。
お呼ばれして打合せの席に着くと、そこにはユニットリーダーのハシバさんの姿も。
しかし、明らかにハシバさんの表情に覇気がない。実はこの時覇気がなかった理由は、ツクモがプロジェクトから離れてから発覚するのだが、それはまた別の話。
打合せ開始直後、ハヤシ(同僚)からの
『ハシバさんこれだけの仕事を抱えているんだけど、どうやって片付けるつもり?!』
のセリフとともに突きつけられるA3用紙。
両面刷りでびっしりと仕事が書き連ねてある、見たことも聞いたこともない資料。
(ハシバさんが抱えている仕事?!)
何を言っているのか全く分からない。
あれだけ毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日・・・・・
2時間も3時間もひざを突き合わせて打合せしてきた中で1度も、ただの1度も出てこなかった仕事の山がそこには書かれている。
話を聞いていくといたって単純。
何とか片付けようと頑張っていたが、抱えきれなくなって助けを求めた、という事らしい。
それはいい。いや、抱えきれなくなるまで黙っていたのは良くはないが、助けを求めること自体は構わない。
ただ、なぜ、まず最初に声をかけたのがハヤシなのか。
唯一のユニットメンバーで、毎日毎日打合せをしていたのは、このツクモなのに、なぜ。。。
たった2人のユニットで、あれだけ打合せの時間をとっていたのに、なぜ相談相手がハヤシなのか。
憔悴しきっているハシバさんには言えなかったが、なんだろう、裏切られて様な気持ちになった。
唯一頼りにしていたユニットリーダー。
唯一よりどころにしていたチームメイト。
もう、味方はいないのか。
結局、ツクモ1人がどうにかできる仕事量ではないことはだれの目にも明らか。(というか、それができるなら、相談されているのかな、、、)
サポートチームの力を借りて、なんとか片付けていった。
仕事は片付いていくが、ツクモの心の中は片付かないまま。
秋が終わり、冬を迎えようとしている10月最終週。
ツクモ、インフルエンザ罹患。
とある月曜日、熱っぽさを感じながらもいつも通りに職場に向かう。
職場の最寄駅からビルに向かう中「(病院で熱さましでももらってから出社しようかな)」なんてことを考えながら歩いていた。
遅刻の連絡を入れて、病院に向かい、受付を済ませると、体温計を渡される。
39.7℃。
秒速で別室へ隔離。
すぐさまインフルエンザ検査。
しばし待つと、先生が入ってきた。
『インフルエンザですね。
お薬出しておきますので、薬局でもらってすぐに帰宅してください。』
(え!?うそでしょ!?まだ10月ですよ?)
と思いつつも、
高々と掲げられたレッドカードは取り下げられることはない。
薬局で薬をもらうと、『第一号ですね』とめでたくもない宣言を受領し、帰路につく。
帰りの電車、座席についてぐったり眠りかけていると、お年寄りから『具合が悪いのかい?』なんて聞かれたけど、もはや、答える気力もない。
(離れてくれ、うつっちまうから)と願うだけ。
通常であれば、39.7℃の熱に気が付かないはずはなく、出社せずに地元で病院に行くところ。
ではなぜ、フツーに出社しようとしていたのか。
今思えば、偏頭痛が常態化し、常に頭が痛い状態。多少の事では痛みととらえなくなっていた。なにせ、頭が痛いのが“いつものこと”だから。
出社する前に病院へ行ったのが不幸中の幸い。
インフルエンザをまき散らすテロリストにならずに済んだのだから。
心身ともにボロボロだったけど、不意に与えられた一週間の休暇。
ご存じの通り、インフルエンザは3かもすれば熱が下がり、元気になる。
(このクソ忙しいときに一週間もやすみをもらってしまって、なんとわびたらよいのやら、、、)
なんて思っていた一週間の終わりが告げる、金曜日。
23時過ぎに帰宅途中のハヤシからのLINEが届く。
送られてきたのは画像一枚。
一瞬、何の連絡だか全くわからない。
誤送信か!?
いや、画像を拡大してみると、どうやら、LINEのメッセージをスクリーンショットしたもののようだ。
さらに拡大してみてみる。
チームリーダーのエノモトさんからの業務連絡だった。
『ツクモさんに伝えてください。月曜日は9時に出社するのではなく、早目に出社して溜まったメールを処理してから9時の業務開始を迎えるように、と。』
そんなことは百も承知。
ただ、問題はそこではなかった。
エノモトさんはツクモの連絡先を知っているにもかかわらず、あえて同僚のハヤシを経由して連絡してきた。
そして、ハヤシは1文字も打つことなく、LINEの画面をスクショして無言で送信してきた。
なんなんだ、こいつらは。
休暇をもらってスッキリした頭に再びドス黒い思いが。。。
しかし、このままハヤシに悪態をついても意味がない、無用な争いを生むだけ。
少し時間をおいて、冷静になってから聞いてみた。
「さすがに、業務連絡を無言の画像一枚っていうのはおかしくないかな?」
すぐさまハヤシからの返信。
『あなたのしりぬぐいが大変でそんなところにまで気が回らなかったわ』
一週間の休暇をもらって心身ともに復活したと思っていたけれど、この時一瞬で切れた。
このプロジェクトには、味方は誰一人としていないのだ。
援護射撃に背後から撃ち抜かれた過去も、ユニットリーダーのたまりにたまった仕事に関して問い詰められた過去もあったけれど、それ以上に助け合ってきたと思っていた。そんな同期のハヤシを信じたい気持ちはあった。
でも、そんなのは幻想なんだと、これまで積み上げてきたものが音を立てて崩れ落ちた。
(もう、このプロジェクトから外してもらおう。)
社会人になって初めて、プロジェクトから逃げることが頭をよぎる。
炎上しても、徹夜をしても、逃げようとは思わなかった。
肉体的にきついときは何度もあったけれど、逃げることは考えなかった。
なぜか。
思えば、同期がいて、チームメイトがいて、周りに支えてもらえたからだ。
そのころに比べれば、肉体的にはそこまできつくはない。
それでも、もう逃げることを考えた。
人は、心が折れるといとも簡単につぶれるのだ。
そんな金曜日の夜から、土曜日、日曜日の二日間は
(本当にこのまま逃げてもよいのか)
(いや、これまで、さすがに逃げたことはなかったんだ、
やっぱり逃げるのはよくないだろう)
(いや、もう限界だろう、
チームリーダーからは見捨てられ、
ユニットリーダーは別の人間を頼り、
最後の頼みの綱の同期からも切り捨てられた)
(もう、完全に一人。周りは敵だらけだ。
戦う武器もない)
と、逡巡するばかり。
そして、
(月曜日に仕事行ってからもう一度考えよう)
と、いったん着地させる。
ここでプロジェクトを外してもらうと考えられる思考力が残っていたのは不幸中の幸い。
今思うと、きっとうつに片足突っ込んでいたに違いないと思う。
そして、月曜日。
出社して3時間でプロジェクトを外してもらう事を決意。
しかし、こんな時に限ってイガラシさん(上司)が捕まらない。
火曜日、今日もイガラシさんと打ち合わせ予定がすれ違う。
一日も早く、外してほしいと願い出たいのに。。。
水曜日、ようやく捕まえられると思ったその時、イガラシさんから逆にから呼び出されて、会議室へ。
『ハヤシが訴えてきたよ、『ツクモさんの様子がおかしい。顔面蒼白で覇気がない。受け答えもいつもと違う。』と。何があった?話してみろ。』
(ハヤシ、こめかみを撃ち抜いてとどめを刺したのはお前だよ)
と思いながらも、決壊したダムから流れ落ちる濁流のように洗いざらいはきだした。
一人きりになった(とおもっていた)日々をすべてはきだし、喋り切るまで一切止まることはなかった。
その間、イガラシさんは一切口をはさむことなく聞いていてくれた。
話せば話すほど辛かった日々を思い出し、涙をこらえるのがやっと。
全てを話し終えると、イガラシさんが口を開く。
『そういう事か、薄々は感じていたんだが、なにせ詳細がわからなくてはな。。。このプロジェクトもあと3か月だ。そこまで頑張ろう。俺が何とかするから、最後までやり切ろう』
(先回りされた)
率直にそう思った。
話を聞きながら悟ったんだな、外してもらいたいという思いを。
そんなことを考えながら、心底ホッとした。
ひとりじゃないんだ、と。
味方はここにいるじゃないか、と。
安心して精神的には安定したものの、肉体的な損傷はそう簡単には修復できない。
その日も偏頭痛は鳴りやまない。
鼓動に合わせてドクンッドクンッ!
定時になるともう吐き気で仕事にならない。
その日は“早退”して帰路につく。
帰宅して、頭痛薬を飲んでベッドに横になるも、なかなか寝付けない。
2時間ほどゴロゴロした頃、イガラシさんから1通のメール。
『体調はどうだ?今日のところは何も考えずゆっくり休め。あとのことは任せろ。俺が何とかする。』
いい年した大人が、涙が止まらなかった。
ひとしきり涙活が済むと、スッと眠りに落ちることが出来た。
それからは、イガラシさんのサポートのもと、何とか立て直しを図り、息も絶え絶えながら、なんとかプロジェクトを乗り切ることに成功。
肩こりや首こり、偏頭痛という後遺症を抱えたままではあるが、なんとか今も元気に(?)仕事が出来ている。
この時手を差し伸べてくれたイガラシさんには本当に頭が上がらない、足を向けて寝られない。
ただ、もしかしたら、お気づきかもしれませんね。
群発頭痛発症してないじゃん?と。
実は、群発頭痛を発症するのは、これから1年後くらいなのです。
エピローグとして、また別の回にお話ししますね。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。(^^)
では、またお会いしましょう!
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