うた

あまりにも今日はやる気が出ないのでノートを書こうと思う。普段、やる気が出ないときは私はいつも音楽を聴く。いつもより大きめの音に設定してヘッドホンをつけてベッドに寝そべって目を閉じる。しばらくその状態を続けていると、そのうちにやる気が出るようになる。そしたら勉強なりご飯作りなりに向かう。一種のルーティーンなのだ。

私はどんな曲が好きかと聞かれたら迷うことなく「歌詞がしっかりした曲」と答える。特にその場の様子がありありと眼に浮かぶような、それでいて歌詞が直接的でない、余韻のある歌が好きだ。一曲例を挙げるなら、sumikaの「願い」という曲。自分の好きな人が別の人を好きになっている、報われない片想いを歌ったものだ。その曲の一番のサビに、こんな歌詞がある。「貴方の瞳に映って、寂しい悲しいって、隣から私も言いたかったよ。」最初聞いたときは「好きな人にワガママを言っても許されるような関係になりたいってことなのかな」とおもった。しかしたまたま見かけた別の人の解釈がドンピシャだった。「自分が寂しい、悲しいと思うようなときは、隣に好きな人にいてほしい。そうして慰めてほしい。でも、自分の好きな人は別の人が好きだから、自分に何か悲しいことがあってもそれに気づいて自分の元には来てくれない。」と。また、私「も」と言ってるところから、この歌の主人公の好きな人は、自分の好きな人が悲しんでるときはその人の話を聞きに行ってあげていたのだろう。自分の片想いがより一層際立つ。この解釈なら全ての歌詞のつじつまが合うと、初めて見たとき感動した。そして、サビの最後はその主人公の悲しさを体現するかのような歌詞で締めくくられている。「そばにいてよ。」と。


私が感動したかの解釈は、個人が考えたものなのでひょっとしたら間違っているかもしれない。でも、違ったとしてもこれだけ想像を広げられる歌詞というのは、聞いていてとても楽しいし、短いけれど、内容がしっかり詰まった小説を読んでいるような気分になれる。こんな書き方した方なかったなーと思われた方は是非やってみてほしい。色々考えたりする楽しさなどから、新しい魅力が生まれるだろう。またこのノートを読んでくれた人で、歌詞の内容が濃くてオススメの歌はあるだろうか。あるなら是非教えてほしい。



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