対象年齢

夏が始まった合図がした、傷つき疲れるけども良いんだ。次の恋の行方はどこだ。映画じゃない、主役は誰だ。映画じゃない、僕らの番だ。

これは私の好きなMrs.GREEN APPLEの「青と夏」と言う曲の一節です。キラキラしていて素敵な歌詞ですね。「映画じゃない、僕らの番だ」だなんて。一度でいいから口にしてみたいものです。

この曲は確か高校生たちの恋愛映画の主題歌として使われていました。だから歌詞もどこか青春を感じさせるような眩しい言葉が多いです。というかタイトルが「青と夏」ですから。「青」ですよ「青」。若いですよねぇ!!そこで、ふと思ったのです。「もう私はこの曲を聴いて心を躍らせるような年齢ではないのではないか。」と。

いつまでも低学年気分でいましたが、学生生活はもう残り半分もありません。そろそろ夏のインターンやら院進の準備やらでみんなバタバタし始めます。先を見据えなければならない年齢になったのです。そんな時に、「夏だ!恋だ!ヒャッホウ!!」みたいな曲を聴いてウキウキしている場合でしょうか⁇(決してMrs.の曲を悪く言っているわけではありません)私たちはもうすでに、この曲を聴いて胸を踊らせる「対象年齢」を過ぎてしまったのかもしれません。

他にも、「対象年齢を過ぎた」と思う曲は沢山あります。もうこの歳になって告白の予行練習なんかしないし、2日会えなくなるからって金曜日に好きな人に「おはよう」なんて言わないかもしれません。元ネタがわかったそこのあなた、仲間ですね。頭では「もうそろそろこの曲を聴く歳ではないな」とわかっているのに、ついつい聴いてしまうし、そしてキュンキュンしてしまいます。「もう大人になったんだから、年相応な曲を聴いて心を落ち着かなければならない。」わかってはいるのに、難しいものです。あぁ、いつまでも子どものままでいれたらいいのに。そんなことを思いながら、今日も私は音楽を聴くのです。「対象年齢」がもうとっくにずれてしまっているかもしれないものを。

(この「対象年齢」はあくまで私が思うもので、共通認識ではありません。ですので、大人になってもこの類の曲を聴いている方を非難するものでもありません。あくまで個人の意見です。)

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