あおはるジャージ

皆さんは家で過ごすときどんな格好をしていますか⁇私はもっぱらジーンズやパーカーといったラフな格好で過ごしています。ですがここ最近は体調を崩していたので、ジャージを着て過ごしました。そのジャージというのは、私の中高6年間通した、思い出のいっぱい詰まった「アオハルジャージ」なのです。

ダンスとバレーボールとバドミントンとフリスビー(特に取りに行く側)が楽しかった体育、制服を汚さないように着替えて行った文化祭準備、真冬の耐寒登山などジャージにまつわる楽しかった思い出をあげるときりがありません。また、授業以外でも、傘をさすのが下手な私は雨の日になると制服がしょっちゅうずぶ濡れになってしまっていたので、制服が乾くまでまでずっとジャージで過ごしていました(本来は平時のジャージ着用は校則違反なのですが)。言ってしまえば、学校で過ごした時間は制服でいた時間よりジャージていた時間の方が長かったくらい、私は思い出の詰まったそのジャージが大好きでした。

ですが、今の私は体育の授業を取ることもなければ、雨で服をずぶぬれにして着替えが必要になることもありません。私のアオハルジャージはいつのまにか従来の役目を終えていたようです。本来の目的で着られることのなくなったジャージを見ると、自分も歳をとったんだなぁと少ししみじみした気持ちになります。ですが、体育や着替えの必要がなくなったらお役御免、というわけではありません。このジャージは今は私の安息着として、新たな役目を得ています。時間は止まりませんし、終わったことはどれだけ楽しくても過去になってしまいます。ですが、無くなってしまうわけではなく、新しい形で自分たちに寄り添ってくれます。そんなことを実感しながら、私は今日もアオハルジャージに袖をとおすのです。

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