読書感想文その1

『堕落論』坂口安吾

高校生の頃から読もうと思っていたもので、やっと読めました。初めて読んだ感想としては「この人の世界の捉え方は私の理解を超えている」と言ったところでしょうか。最初の方はちょこちょこ「ほぉなるほど」と思うところがあったのですが、途中から「なんなんだこの倫理に反しまくった考え方は」となり、最後全部読み終わった後は「なんかとんでもない本読んじゃった気がする」と思いました。

坂口安吾は、太宰治、織田作之助と並ぶ言わずと知れた「無頼派」の代表作家です。無頼派について辞書で引いてみると「反俗、反政権、反道徳的言動で時代を象徴するようになった一群の作家たち」と書かれていました。(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 参照)「この世の全部が気に入らない」と言ったスタンスの人たちですね。厨二病でしょうか。

しかし、私は高校生の頃よく好んで織田作之助の作品(『夫婦善哉』『青春の逆説』など)を読んでいたのですが、そこまで「反俗、反政権、反道徳」と言う性格を感じませんでした。(『青春の逆説』は若干現代の倫理と坂しそうな場面はいくつかありましたが)ですが、この『堕落論』は、書かれている内容がまさに「反俗、反政権、反道徳」の象徴とも言えるのではないだろうかと思いました。別にそれが悪いわけではなく、むしろ「これぞ無頼派!」と言った感じがして、「とんでもない本を読んでしまった」と思う反面「これが無頼派代表作家の考え方か」と、考えの中心?に触れられた気がして嬉しくなりました。

こうして坂口安吾を通して無頼派の考え方の一部を学んだ私ですが、まだまだ本当に一部なので、気力が続く限りは無頼派作品を読んでいこうかなと思いました。気力が続く限りですが。今思い返してみると、太宰治の『人間失格』は高校生の頃ざっくり読んだだけで内容を忘れかけているので、今度はそっちを読んで、理解を深めてみようと思います。(正直久々に読書感想文を書きましたが、これは文章になっているのでしょうか。疲れてるから内容があっちこっちとっ散らかっててわけがわからない文章になっているかもしれません。明日はきちんと書きます。)

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