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パーカッション①大好き皮もの楽器

パーカッションについて、前半は皮もの打楽器についてご紹介します!

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皮もの打楽器とは
後に紹介される鍵盤打楽器と違って皮が張ってある楽器が皮もの打楽器です。ひとくちに「皮」といっても楽器ごとに多様なものが使われていますが、だいたい動物の皮であることが多いです。

皮の張り具合によって若干音程差が生まれることはありますが、曲の中では専らリズムを中心に担当する楽器が皮もの打楽器です。日本の大太鼓や小太鼓も、アフリカのジャンベも、ブラジルのスルドもみんな、皮もの打楽器の一部となります

さすがにすべては紹介しきれないので今回は筆者の独断で選抜した吹奏楽に馴染みのある皮もの打楽器たちを少しですがご紹介します。

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①ドラムセット
ハイ・ロートム、フロアタム、バスドラム、スネアドラム、ハイハット、クラッシュシンバル、ライドシンバルの集合がドラムセットです。ジャズやロックバンドなど、吹奏楽以外にも需要たっぷりな楽器です。曲中では手足をバラバラに動かして演奏するので脳への良い刺激になります。

②タンバリン
楽器に詳しくない方にも広く知られているであろう、叩くと可愛い音が出るあの楽器です。しかし叩く以外にも振る、こする、というように奏法のバラエティが豊かでたくさんのリズムを生み出すことができる奥の深い楽器です。ポップス曲ではとりあえずタンバリンを入れておけば物足りなさが減少します。

③ティンパニ
最初に「曲の中では専らリズムを中心に担当する楽器が皮もの打楽器です」と述べましたが、この楽器には音程が存在します。奏者の周りをぐるりと囲む4つまたは5つのティンパニはとても存在感のある楽器で、太鼓なのに音程があるという特性により曲中のおいしいところだけをかっさらうことができる楽器です。鍵盤打楽器の演奏に使うマレットで演奏します。

④コンガ、ボンゴ
この2つの楽器はラテン系の曲によく使われます。見た目に細長いのがコンガで、小さくて持ち運びに便利なサイズ感なのがボンゴです。打楽器初心者は1週間ほど名前の区別に苦労します。実は打楽器歴の長い人でも「ボンガ」とか言ってしまうことがあります。そして名前を覚えても奏法の習得に苦労します。それでも奏法をマスターしてリズムを刻めるようになると段々とこの楽器の魅力に取り憑かれるようになっていきます。

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奏法について
皮もの打楽器は基本的にスティックで演奏します。しかし曲によっては1つの楽器を手で叩いたりブラシでなでたり、スーパーボールでこすったりと本当に様々な奏法で演奏することができます。さらに基本の演奏で使われる皮以外にも、リムと呼ばれる楽器の支えをしている場所を叩くこともあります。したがって、音程がない分考え方次第で音質をほぼ無限に作ることができるのが皮もの打楽器です。

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最後に
ここまで皮もの打楽器を紹介してきましたが、興味のある楽器はありましたか?本当にちょっとしかご紹介できていないのでまだまだ物足りない気分ではありますが、皮もの打楽器の魅力が少しでも共有できていたら嬉しいです。

文化系サークル会館3階E室には、今回紹介した楽器はもちろん、団員ですら名前が分からないような楽器たちも潜んでいます。ぜひ足を運んでみてください。


文責 さとみん


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