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チューバをすこれ

・チューバとは
 金管楽器の中で一番低い音を出すことができ、主に座って演奏する楽器です。バカでかいラッパ、バンドの端にいる大きい楽器、なんて言うと楽器をやっていない人にも大体伝わります。

遠くに届きにくい低音を大きな音で響かせることができ、50人を超える大編成の中でも3人程度でバンドを支えることができます。頼もしい。

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・どんな楽器?
 でかい。大きさも音も。身長170cmくらいの筆者の腰あたりまである。当然そんな大きさの楽器は出る音も大きいし、必要になる息の量も多い。必然的にしっかりと練習量をこなしていないと酸欠になる。

 重い。ケースを含めると最大で20kgにもなる。吹くことの苦労もさることながら運搬するときの大変さもでかい。

 音が低い。ほとんどの音符が五線譜の真ん中より下、読みづらい!

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・チューバの魅力
 上の項目ではマイナスなイメージを多く取り上げましたが、これは愛ゆえのdisです。ではどんな魅力があるのでしょうか?

 まず一つ目は、自分がバンドを支えているという充実感です。音数自体は少なめで、曲によってはあまりやることはないですが、楽譜の音の大半は基音なので芯のある、他のパートが上に乗れる音を求められます。ものすごく大変な連符はあまりないがいないと始まらない、そんな風に頼られるのは割と嬉しいです。

あと単純に音が大きいのでそれだけでバンドを方向付ける力があるのもポイント高いです。

 二つ目は音色です。勢いがあってかつ丸い音色は聴いてて心地よいです(もちろんそんな音を出すのはとても難しい)。大編成でごくまれに与えられるメロディやハーモニーは言わずもがな、アンサンブルは少人数な分そこそこ動きがたくさんあって、音もクリアに聞こえます。

あと、低い音でたくさん動いてるのってなんかかっこよくないですか?笑

参考までにイチオシの曲を二つほど貼っときますね。

一個目は大編成の曲、「パリのアメリカ人」です。途中にソロもあり、伴奏、ハーモニーなど役割の大事な部分がつまっています。特にチューバに注目せずとも、壮大でかっこいい曲ですのでぜひ聴いてみてください。
https://youtu.be/RW7NGxP_zMU

二つ目は金管十重奏の曲、「高貴なる葡萄酒を讃えて」です。よく八重奏でも演奏されていますね。ここで取り上げるのはチューバにソロがある第四楽章と、よくアンコンなどでも扱われる第五楽章です。金管楽器特有の華やかさは必見です。
第四楽章(9:00~)
 https://youtu.be/TNvrBgjieBM
第五楽章 
 https://youtu.be/QUds009jSBQ

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・最後に
 いかがだったでしょうか?他にも伝えたいことはいっぱいあるのですが、紙幅の制限もあるので今日はこの辺にしておきます。この記事を読んで興味をもったチューバ吹きが私のもとにやってくることを願って、この記事を終わろうと思います。それでは。

文:元家庭教師のテライ

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