筑波大学の宿舎について(一の矢・追越)


はじめに

筑波大学の編入学試験に合格された皆様、おめでとうございます。

筑波大学の宿舎は、追越・平砂・春日・一の矢にあります。
情報科学類などに編入学して宿舎に入居する場合、一の矢に決まることが多いです。
看護学類などに編入学して宿舎に入居する場合、追越に決まることが多いです。

合格直後の手続き

確約のためにオンラインで手続きをする必要があります。
手続きの中で宿舎に入居するかを選択する欄があることや、下宿する場合も入居先は早めに見つけたほうがよいことから、宿舎に入居したいかは早めに考えておくとよいと思います。
また、宿舎に入居する場合は郵送の手続きで申込書を提出する必要があります。

入学直前の手続き

3月にどの宿舎の何号棟の何号室に決まったかという書類が送られてきます。
入居前に1年ぶんの入居費用と保証金として26万円程度を振り込む必要があります。途中で退去した場合、月割りで返金されます。
また、入居時に直接提出する書類があります。入居する前に書き終えておくとよいと思います。
なお、宿舎にはエアコンがありません。レンタルエアコンを事前に取り付けられる申込書があります。希望者は利用するとよいでしょう。この申込書は直接提出ではなく、事前に郵送で提出するものになります。

入居当日

一の矢

一の矢の入居日は入学式の前日で、時間は棟の番号順でした。
最も早い1号棟の場合は9時からで、地元からの距離によっては前泊が必要になります。
指定された時間に間に合わない場合は、午後から入居する時間が用意されています。しかし、現地で家電などを購入することを検討している場合は売り切れているものが多く、厳しいかもしれません。

入居手続きは共用棟(一の矢生活センター)で行います。書類を提出し、鍵を受け取ります。
キーホルダーについている番号が書かれた円い板は、入居する棟のオートロックのICチップとなっています。
4月の中旬ごろまでは荷物の搬入などをしやすいようにオートロックがかけられていませんが、知らないとある日急に棟に入れなくなり困惑することになります。

鍵を受け取ったら部屋に入ることができ、荷物を搬入することができます。当日は一の矢に入居することが多い学類の学生が何人か居て、お願いすれば荷物の搬入を手伝ってもらえます。原則として宿舎の各棟に異性を呼ぶことは禁止されていますが、男性の学生も女性の学生も居るので問題ありません。搬入のために両親を棟に入れることも問題ないでしょう。また、台車を使用することができます。
なお、有料ですが荷物を事前に送ることもできます。私は衣装ケースなどを両親とともにつくばで買う予定でしたので利用しませんでした。

冷蔵庫と電子レンジは、共用棟で中古品を販売しています。冷蔵庫は当日に搬入してもらえます。また、電子レンジは自分で搬入することになります。なお、販売されている冷蔵庫や電子レンジの個数には限りがあり、よさげな製品からどんどん早く来た入居者に購入されてしまいます。
合わせて、レンタルエアコンの申し込みを行いました。私が申し込んだのはわりと早い時間でしたが、取り付け日は4月の後半でした。私は合鍵による立ち会いなしの取り付けを指定しました。立ち会っての取り付けも指定できますが、授業時間との兼ね合いもあり日付を調整するのが難しいようです。
一の矢は1階にしか室外機を置けないので、高い階になればなるほど価格が上がります。

また、ベッドの寝具をレンタルすることができ、入居当日に受け取りました。
受け取った寝具が入っている黒い袋は紛失すると弁償となるので、大事に取っておきましょう。
また、このときシーツ・枕カバー・布団カバーを交換できる日付が書かれた用紙も受け取ることになります。月3回で4日程度の期間が用意されていますが、正直忘れがちです。

追越

共用棟は平砂にあります。共用棟での手続きが終わった後、学類の先輩が部屋まで案内してくれることがあります。(案内してもらった人も案内してもらえなかった人もいました。)

ベッドと机は元から部屋にありました。
冷蔵庫は大学の電気屋で購入し、当日にアルバイトの学生に搬入してもらいました。また、電子レンジは親が来た際に購入しました。大学の電気屋のセットで家電一式を揃えている人も割といました。

ベッドの寝具は平砂の共用棟の近くまで借りに行きました。結構重かったですが、一人で頑張りました。

大学の電気屋では宿舎の窓の大きさに合わせたカーテンが売っています。柄によっては早めに売り切れているものもあったため、早めに購入するとよいかもしれません。また、大きな突っ張り棒も売っており、購入している人も多かったです。

環境について

一の矢

宿舎は湿気が多く、特に上の階だと春から夏はとても暑いです。また、私はまだつくばで冬を過ごしたことがありませんが、つくばの冬はとても寒いと聞きます。レンタルエアコンを利用しないで生活するのは厳しいと思います。利用することを決めている場合は、積極的に事前に申し込んでおくとよいと思います。
また、私は入居日にレンタルの布団以外に1枚掛け布団を持ち込んで、4月には使っていました。冬の寒さをしのぐのにもよいと思います。
湿度が高くなりがちなので、湿度計を買っておくことをおすすめします。また、洗濯物は自室に干すしかないので、乾燥機を使用することをおすすめします。

宿舎の部屋は5畳程度です。また、宿舎の棟の形状は特殊で、長方形でない住みづらい部屋が割り当てられることもあるようです。部屋の割り当てに入居者が関与することはできないので、運が関わってきます。私は長方形の部屋が割り当てられ、住みづらいと感じたことはありません。
一の矢の場合、部屋の中にはベッドと机と椅子、洗面台があります。さらに、冷蔵庫や電子レンジを置くことになると思います。
共用スペースを含め、宿舎の棟の中にテレビはありません。共用棟にはあります。

窓にカーテンレールは付いていますが、カーテンは付いていません。カーテンは入居日に共用棟で販売しています。ただし、数量には限りがあります。

宿舎には靴箱がありません。私は普段使っている靴や棟内の移動に使うサンダルを部屋の前に置き、予備の靴を入居日にホームセンターで購入した靴箱に入れています。

入居日はメジャーなどを持参することを推奨します。
高専の寮などでも、ベッドの下に衣装ケースを入れて過ごしている人はいると思います。一の矢のベッドでは高さを上げるための木材をベッドの下に入れるという方法もありますが、私はしていません。高さ25cmの衣装ケースはそのままでも入ったので4つ下に入れています。もちろん、入居日に計測してから購入することをおすすめします。衣装ケースも入居日に共用棟で販売しています。数量には限りがあります。
宿舎には洗濯物を干す場所はありません。そこで、突っ張り棒を使用することが多いです。’(住みづらい形の部屋は突っ張り棒が使用しにくいようです。)
長めの突っ張り棒を使用することをおすすめします。突っ張り棒も入居日に共用棟で販売しています。数量には限りがあります。

ちなみに、つくばのニトリで突っ張り棒やキッチンワゴン、棚などを購入することはおすすめしません。入居日は同じ目的でニトリに訪れる人が多く、入居手続きや他の荷物の搬入などを行っているうちにほとんど売り切れてしまいます。コーナンというホームセンターがあり、こちらはニトリほど売り切れていませんでした。こちらをおすすめします。

一の矢は森だとよく噂されます。「FOREST」というテニスコートが存在するので、ある意味これは事実です。また、周りに自然関係の研究施設が多くあります。
私はどちらかといえば田舎に住んでいたので、一の矢を森だと感じたことはありませんが、都会や地方都市出身だと森に見えるのも納得だとは思います。
虫について、外や廊下で蜂や蛾などをたまに見ます。生ごみを適切に処理していれば、部屋に虫が湧くことは少ないです。もし湧いてしまった場合は防虫スプレーなどを使用するとよいでしょう。ゴキブリは出る部屋・棟と出ない部屋・棟があるようです…。

共用棟にはヤマザキショップがあります。しかし、日曜日と祝日を除く9時から20時までのみ開いていることと、冷凍食品が売っていないことなどから、私は菓子パンなどの軽食や生卵といった自転車で購入しにくい食品の購入のみに使用しています。

一の矢は情報科学類などが使用する3A棟には近いですが、その他の場所に徒歩で向かうのはきつい位置に存在します。
自転車は少なくとも必須です。Cycle Chicが自転車のレンタルを行っていますが、申し込み期限が確か2月末であったので、早めに使用するかどうかを考えるとよいと思います。
また、筑波大学循環のバス定期を使用することを私はおすすめします。19000円で年度末の3/31まで筑波大学循環のバスが乗り放題になります。いつ買っても3/31までなので、使用する場合は早めに購入したほうがよりお得です。
一ノ矢学生宿舎前から第3エリア前(情報科学類が通う棟の前)などの最も安い区間で片道190円で、通学のために50回往復すれば元が取れます。なお、茨城県の平年の雨の日数は102日と言われています。
また、つくばセンター(つくば駅)までの区間は片道310円で、帰省などで使うと楽です。そして、サークル、病院、カラオケなど自転車で行くには少し遠い場所に向かうときに楽になります。

衣食住の点では高専の寮などとだいぶ異なるところが多いと思います。

洗濯機の使用は1回200円、乾燥機の使用は1回100円です。洗濯物は自室にしか干せません。
シャワーの使用は1回100円で、最大9分間シャワーが出ます。(シャワーを使っていない間は残り時間は減りません。)
湯船はありません。
脱衣所のドアが閉まっていたらシャワーを使っている人がいるということになっていますが、実際は入っていなくても閉まっていることが多いです。(最近は少なくなりましたが)
脱衣所の電気は人感式であるため、電気が付いていない場合も入っていることがあるのが厄介です。ただ、そのような場合入っている人はシャワー室の中なので、どんどん開けようとしてよいと思います。鍵を掛けて入るので、入っていれば普通開かないですし、中の人も気付くことは少ないでしょう。

洗濯機、乾燥機とシャワーが100円玉しか対応していないので、100円玉を多く用意する必要があります。共用棟で両替ができますが、平日の朝から夕方のみ対応しており、1回1000円しか両替させてもらえません。

寮食はなく、学食は平日の昼間のみしかやっていないので、食事は自分で用意する必要があります。
どのスーパーマーケットとも微妙に近くないです。
大穂または桜のカスミやカワチ薬品などが行きやすいと思います。
コンビニは、ヤマザキショップを除けば一の矢のローソンが最も近く、天久保3丁目のセブンイレブンがその次に近いと思います。

私は凝った自炊をしていないので使っていませんが、2階または3階の共用スペースにはガスコンロがあり、そこで自炊をすることになります。また、部屋の洗面台ではお湯が出ないため、食器を洗うのも共用スペースで行うことになります。

高専の寮と違い、他の入居者とやり取りをすることはほとんどありません。

また、トイレがウォシュレットでないことが気になる人には気になるかもしれません。

追越

本当にカラスが多いです。
また、部屋のドアの下に結構隙間があり、虫が入ってくるだろうと思いました。私は段ボールを挟んで対策をしていました。隙間から他の部屋のにおいもしました。また、虫除けを玄関と窓に置いたり、生ごみをあまり出さないようにして対策していました。

階にもよりますが、ガス漏れしていたり油が垂れていたりと危険な状態になっているのを多く見ました。自分がちゃんとしていても注意する必要があります。

トイレの便座は冷たいです。
シャワーは1回100円で9分間です。止めている時間は含まれません。今は寒くありませんが、冬は心配です。時間は意外と余裕があります。
また、ドライヤーをする場所はありますが待っている人がいる場合が多いこともあり、髪がびしょびしょのまま階段で部屋に戻るので寒いかもしれません。
洗濯機は1回200円です。まとめて洗濯するとよいと思います。

シャワーのタイミングが他の人と重なってしまうことは多々あります。そのときは部屋に戻ったり共用スペースのソファで座って待ったりします。逆にキッチンや洗濯機ではそれがなく、被らなすぎて他の人が生活しているのかわからないくらいです。

買い物はカスミの筑波大学店に行くことが多いです。徒歩でもよく、むしろ重い買い物なら徒歩のほうがよいと思います。

大学までは道路を挟んでいますが、道路にスロープがあまりないため徒歩のほうがよいかもしれません。私は、1学などの別のエリアに行かなければならない授業がある日は自転車で、医学エリアのみの日は徒歩で通学していました。ただ、自転車に慣れていれば自転車通学でよいかもしれません。

宿舎で友達ができたり、一人暮らしの淋しさがなかったりといったメリットはあります。一方で宿舎を出たほうが快適だと感じる場合は早めに退去しても良いと思います。1年契約で出られないと思っている入居者もいますが、そのようなことはありません。
もし退去する場合、ゴールデンウィークや夏休みに出る人が多いので早めに代わりの下宿先を探すのがよいと思います。

光熱水費(4月~6月)

一の矢

一の矢は、郵便局に行くかATMで振り込むかで3ヶ月ごとに光熱水費を支払うことになります。ポストに請求書が送られてきます。

  • 電気代

私は4月中旬にエアコンが取り付けられてから、それなりに多く使っており特に6月は寝ているときも含めてほぼエアコンをつけっぱなしにしていました。また、ノートパソコンと外付けディスプレイを多く使っていました。そのうえで、3ヶ月で4400円でした。

  • 水道代

3ヶ月で0円でした。洗濯やシャワーが有料なのも理由でしょう。

  • ガス・給湯代

3ヶ月で0円でした。

追越

エアコンをつけっぱなしにしても4000円を超えなかったようです。支払いは親に任せていましたが、多分口座からの引き落としです。

おわりに

筑波大学編入生 新歓 ( https://twitter.com/itf_hennyu2023 ) では、DMで質問を受け付けています。
この記事の内容やその他の点について気になったことがあれば、お気兼ねなくお尋ねください。

皆様の編入学試験の合格を心からお祝いするとともに、4月からの大学生活がよりよいものとなることを願って、この記事を締めたいと思います。

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