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【Shadowverse】 保安官詰所・ライドウィッチ研究日誌 (ETAアディショナル追加後ローテーション環境版)

読者の皆様、こんにちは。月山です。

第19弾カードパック「Eternal Awakening 十天覚醒」のアディショナルカードが追加実装されてから早10日。JCGミリオンカップに向けて調整している方もいらっしゃることでしょう。

現在の環境では、閃光のエルフ・アルバータが追加され、瞬間火力がより増した「ロキサスエルフ」。序盤のドロソとしても終盤のリーサル手段としても使えるボーンドミネイターの追加された「グレモリーネクロ」。ティアマト・マグナによって回復力とAoE、場のフォロワーを次のターンまで生き残らせやすくなった「ライドドラゴン」「庭園ドラゴン」。ルナールプリーストの追加により、回復回数を手軽に増やしやすくなった「清浄ビショップ」といったデッキが環境上位デッキとして存在しています。

特にBo3環境では、グレモリーネクロを使用しているプレイヤーが非常に多いです。直近のレートでの使用率がトップであるネクロの使用率は約60%であり、次点で多いエルフの使用率を大きく引き離しています。当然、ミリオンカップなどのBo3の大会への持ち込みも多くなることが予想されます。

つまり、そういった大会で勝ち抜くためのデッキ選択として、グレモリーネクロ相手に有利なデッキを2つ持ち込む、という戦略も有効であると言えるでしょう。

そこで、今回はグレモリーネクロ相手でも充分に戦えるデッキのひとつである「ライドウィッチ」をデッキ選択における選択肢のひとつとして紹介します。乗り物アミュレットを活かして速攻で攻めきる戦い方、決意の予言者・ルーニィやピースキーパー・ヴィンセントのリーダー付与効果ダメで継続的にダメージを与え続ける戦い方など、様々なレンジで戦えるため、環境の変化にも比較的対応しやすいです。

どうぞ最後までお付き合いください。


1. デッキレシピ例

今回は「速攻型」と「スペル型」の2種類の構築をデッキレシピ例として紹介します。あくまで参考ですので、皆様の好みに合わせて適宜調整してください。

・速攻型

速攻型

大地の活用などの盤面を強化するカードを採用することで、相手の準備が間に合う前に速攻で攻めきれる構築にできます。

レヴィールの無法者のスタッツが4t目あたりに4/7ぐらいにまで成長していることも少なくないです。盤面にフォロワーを残しやすいので、神託の大天使・ガブリエルでそういったフォロワーをバフすることも可能です。

先日のJCGで優勝された方が使われていたライドウィッチも盤面を強化することを重視した構築でした。


・スペル型

スペル型

知恵の光やマジックミサイルなどのスペル、スペブできるドロソである石英の魔女を採用することで、引きが安定しやすい、かつ、ルーニィの3点ダメージ効果を活かしやすい構築にできます。

トークンスペルだけでなく、構築内に組み込んだスペルもヴィンセントのリーダー付与効果の対象であるため、スペルを採用する場合は基本3枚採用するようにしましょう。

速攻型ほどの盤面火力は出しにくいですが、この型でも速攻プランをとることは可能です。


2. デッキタイプ選択理由

冒頭でも記載した通り、グレモリーネクロ相手でも充分に戦えるだけのパワーを持ち合わせているからです。

ヴィンセントからのトークンスペルであるジャッジメントワード (※以下、ワードと呼ぶ) が守護やラスワなど、相手のフォロワーが持っている厄介な能力を剥がしながらダメージも与えることができるため、ミルティオのラスワでドローさせなかったり、トリニティモンスターズの守護を剥がして疾走フォロワーを相手の顔に通したりといったことが可能です。

また、トークンでスペルカードを大量に集めるため、ダメージ源として優秀なルーニィの効果を活かしやすいのも、このデッキタイプが充分に戦えるだけのパワーを持ち合わせている要因であるとも言えます。

これらのことから、Bo3における選択肢のひとつとしての可能性を感じたため、今回研究するデッキタイプとして選択しました。


3. 採用カードの解説

まずは確定枠のカードについて、簡潔に説明します。

確定枠

・レヴィールの無法者 3枚
 序盤の速攻プランの火力要員としても、ヴィンセント起動後のワード回収要員としても非常に優秀なカードです。バフすれば突進も付与されるため、盤面処理要員としても活躍してくれます。

・アクセルヒーロー・マイザー 3枚
 先日の上方修正のおかげで非常に強くなったカードです。トークンスペルであるラピッドファイアを複数枚回収し、ヴィンセントのリーダー付与効果と合わせてダメージを稼ぐことが主な使い道ですが、対面や手札次第では1t目に出して速攻プランを押し通すこともあります。

・ナイフトリック 3枚
 このデッキタイプにおけるダメージ源のひとつです。スペブが稼ぎやすいため、このカードの複数枚使用がしやすく、ヴィンセントのリーダー付与効果も合わせると6点以上のダメージが見込めます。

・自由なる冒険者 3枚
 手札を減らしながら乗り物アミュレットを出せる点が、マイザーやヴィンセントの効果で獲得するトークンスペルが手札から溢れて燃えそうな時に非常に便利です。

・レヴィールの保安官補 3枚
 冒険者に比べ、攻撃力が1低い代わりに1枚ドローできるカードです。序盤にドローできるのは非常に便利ですが、後2tに置いてしまうと対面次第では盤面を取り返せないぐらい制圧されてしまう可能性があるため要注意です。
(余談ですが、この記事のタイトルはSORのウィッチカードのフレーバーテキストを参考に決めました。)

・アストラルダンサー 3枚
 今回のアディショナルで追加された、ライドウィッチ強化パーツです。1t無法者2tアストラルダンサーのような動きができるファンファーレ効果のバフも強力ですが、進化時のリーダー付与効果による永続的なバフもワード回収要員として非常に優秀です。ヴィンセントとアストラルダンサーの両方が進化できた試合は毎ターンのワード3枚回収が非常に簡単になります。

・マジカルシューター 3枚
 たった3コストでヴィンセント回収と乗り物アミュ回収をできる、このデッキタイプにおける潤滑油です。注意点として、自由枠に放浪する料理人を採用した場合、ヴィンセント確定サーチではなくなってしまうため、それも踏まえて調整する必要があります。

・ピースキーパー・ヴィンセント 2枚
 このデッキタイプにおいてはできる限り早い段階で進化しておきたいカードではありますが、1枚進化できればいい、かつ、マジカルシューターでサーチ可能であるため、少なくとも2枚採用していれば安定して引き込めます。そのため、今回は3枚目は自由枠にしました。

珍しい例ではありますが、JCG上位入賞デッキの中にはヴィンセント1枚採用の構築もありますので、ヴィンセントの枚数は皆様の好みで調整してください。

・マーシャルゴーレム 3枚
 アクセラ1で乗り物アミュを盤面に出せる点が非常に優秀であり、ローテーションの式神ウィッチやアンリミテッドの疾走ウィッチにも採用されているレベルの強カードです。このデッキタイプでもアクセラ効果を使うのが基本ですが、稀に7コストの本体で盤面制圧を行う場合もあります。


4. 自由枠への採用候補カード

次に、14枚分の枠がある自由枠への採用候補として14種類のカードを紹介します。これらのカードの説明を参考に、1章で説明した2つの型のうち、どちらにするのかを考えながらチューニングを行ってください。

自由枠

・知恵の光
 ルーニィを安定してスペブするカードとして、スペル型に採用されるカードです。スペルカードであるため、基本的に0枚採用 or 3枚採用のどちらかで選択してください。

・放浪する料理人
 様々なデッキタイプで対アグロ要員として活躍しているカードです。このデッキタイプとも相性の良いカードではあるのですが、ファンファーレ効果を持っていないため、マジカルシューターのサーチに引っかかってしまい、ヴィンセントサーチの邪魔になってしまう可能性もあるため要調整です。

・エンジェルメモリー
 知恵の光よりも1コスト多い分、盤面バフができるため、ワード回収要員としても使えるのが優秀なカードです。知恵の光同様、0枚採用 or 3枚採用のどちらかで選択してください。

・決意の予言者・ルーニィ
 貴重なダメージ源のひとつです。スペル型では3枚確定採用と言っても過言ではないレベルのカードですが、速攻型ではそうとも言い切れないので今回は自由枠に設定しています。

・マジックミサイル
 エンジェルメモリーが盤面バフだったのに対し、このカードはナイフトリック同様ダメージ源として利用します。他のスペル同様、0枚採用 or 3枚採用のどちらかで選択してください。

・霊薬の調合
 バフ済みのフォロワーに対して使用すると、突進と必殺とドレインを付与することができるため、このデッキタイプとの相性自体は良いです。ただし、手札が増えないうえにフォロワーがバフされている前提なので、若干手間がかかります。また、このカード自体はスタッツバフ効果は持ち合わせていないため、ワード回収はできません。それゆえ、他のスペルよりも採用優先度は若干落ちます。他のスペル同様、0枚採用 or 3枚採用のどちらかで選択してください。

・神託の大天使・ガブリエル
 フォロワーの場残りが良いことを利用し、バフすることで高火力ダメージを稼ぐカードです。基本的には速攻型に採用するカードですが、スペル型でも速攻プランはとれるため、ピン刺しぐらいなら邪魔にならないかもしれません。

・ワイルドリザード
 ラスワでバイクを出せるため、特に速攻型との相性が良いです。後述するミラーウィッチをバイクに乗せると瞬間火力が増します。

・ペルソナウィザード
 確定除去のないこのデッキタイプにとって脅威である大型スタッツのフォロワーを小さくするために使います。清浄の効果で盤面処理されたり選択不可をフォロワーに付与され続けると勝つことが厳しくなるため、その前に清浄をクレイゴーレムに変身させておくためにも使えたりします。

・ミラーウィッチ
 貴重なダメージ源のひとつです。乗り物アミュと相性が良く、乗り物アミュに乗せれば、手軽に高火力疾走フォロワーにすることもできます。また、事前準備なしで使える3点ダメというだけでも便利なので、速攻型、スペル型の両方で採用されていることが多いです。採用枚数の目安は速攻型が2~3枚、スペル型が1~2枚です。

・ピースキーパー・ヴィンセント(3枚目)
 先述した通り、このカードは試合中に1枚進化できればいい、かつ、マジカルシューターでサーチ可能であるため、3枚目は自由枠にしています。

・大地の活用
 序盤の速攻プランの押し込みカードとして、特に速攻型に採用されているカードです。早い段階で無法者などを展開できていれば、相手体力を8ぐらいにまで追い込むこともできます。また、ヴィンセント起動後はワード回収要員としても利用できるため、中終盤でも腐りづらいです。

・アーティストメイジ
 結晶1で3ターンの間、ターン終了時にフォロワー1体を+1/+0バフできるため、ワード回収要員として使用できます。また、ワードはアミュレットが場にあれば実質0コストとして使用できますが、乗り物アミュの場合、フォロワーを出してしまうと再び乗り物アミュを盤面に出すまで恩恵は受けられなくなります。それに対し、このカードの結晶はフォロワーを出しても盤面から消滅することはないため、恩恵を引き続き受けることができます。欠点としては、3ターンの間は確実に盤面を1面埋めてしまうことですが、それを踏まえても採用を検討する価値があるカードだと考えます。

・石英の魔女
 スペブできるドロソとして、スペル型に採用するカードです。0コストでルーニィをスペブできるのが非常に強力であり、これがスペル型の安定性にも繋がっています。


5. 使用感 & マリガン基準

このデッキタイプの勝ち筋は大きく分けて2つあります。

1つ目は「序盤に速攻で盤面展開を行い、相手体力をそのまま削りきる」プランです。無法者、マイザー、冒険者、保安官補などで作った盤面を大地の活用などで一気にバフすることで相手体力を一桁台にまで削ることも可能です。最後にミラーウィッチで止めを刺す感じです。

2つ目は「ヴィンセントのリーダー付与効果ダメージやルーニィの効果ダメージで相手体力を削る」プランです。1つ目のプランで勝ちきることが難しい状況となった場合、このプランに移行することとなります。相手のフォロワーの厄介なラスワを削除しながらの3点AoE、体力3回復しながら盤面に3点と相手リーダーに3点を継続的に与え続けることで、相手に圧をかけつつ粘り強く戦うことができます。ワードの効果で相手フォロワーの守護は剥がせるので、ミラーウィッチはこのルートでも打点として利用することができます。

どちらの型でも序盤は1つ目のルートでの勝ちを目指したいため、基本的なマリガンでは1つ目のルートで必要なカード、更に2つ目のルートにスムーズに移行するために必要なヴィンセントを引き込めるマジカルシューターを集めます。

詳細なマリガン内容に関しては対面のクラスごとに若干異なる箇所があるため、次章にて記載します。


6. 他のデッキタイプとの相性や立ち回り方

ETAアディショナル追加後ローテーション環境の主要デッキとの相性や立ち回り方について解説します。

有利不利に関しては筆者がこのデッキタイプでその対面にどれほど勝てているかをリプレイやレート戦績を振り返りながら評価しただけなので、皆様の認識と多少異なる点もあるかもしれませんが、あくまで参考程度で気軽に読んでいただけると有り難いです。

(筆者自身は構築のチューニングには多少の自信がありますが、プレイに関してはそれほど自信があるわけではないため、勝てる対面を逃している可能性もあります。ご了承ください。)


・エルフ

現在のエルフクラスはその大半がロキサスエルフであるため、これを想定したマリガンを行います。

<先後共通>
無法者
マイザー
冒険者
マジカルシューター
アストラルダンサー (無法者が手札にある場合のみ)
大地の活用 (無法者を絡めた1~2tの動きが手札で既に見えている場合のみ)

<先攻のみ>
保安官補

<後攻のみ>
特になし

・対ロキサスエルフ

ロキサス

相性: 五分

お互いの練度次第で相性は多少変動しますが、練度が拮抗している場合の相性は五分だと考えます。

立ち回りとしては、ロキサスE側は手札の準備をしなければならない都合上、序盤の数ターンはどうしても隙がうまれるので、ライドW側はその数ターンの間に速攻を仕掛けて体力を少なくとも一桁台にまで落としておく必要があります。

アルバータを採用するためにエルフクイーンの採用枚数が減らされている場合も少なくないため、序盤のうちは攻めやすいですが、あまり攻めていないうちに相手のロキサス展開が間に合ってしまうとそのまま負けに繋がってしまうため、できる限り早めに攻め切れるように立ち回りましょう。


・対アクセラエルフ

エリンのコピー

相性: 不利
特殊マリガン: 以下をマリガンに追加
<先後共通> ルーニィ
<後攻のみ> ヴィンセント (マジカルシューターが手札にない場合のみ)

ロキサスE対面と異なり、アクセラEはライドWの序盤の速攻プランに充分対応可能であり、また、ルーニィプランに移行した場合、妖精の開花やフォレストレンジャー・ウェルダーのエンハンス効果といった高火力疾走で先に止めを刺されることが多いため、基本的に不利です。

立ち回りとしては、早めにルーニィの準備を完了させて、アクセラE側の高火力疾走が飛んでくる前に倒すことを目指します。


・ロイヤル

ロイヤル対面に関しては、大半が進化ロイヤルであるため、進化ロイヤル想定でマリガンします。
(※レートでライドWを回している時にロイヤルと一戦も当たらなかったため、ランクマッチでの結果からのみで判断します。申し訳ございません。)

<先後共通>
無法者
マイザー
冒険者
ルーニィ
マジカルシューター
アストラルダンサー (無法者が手札にある場合のみ)
大地の活用 (無法者を絡めた1~2tの動きが手札で既に見えている場合のみ)

<先攻のみ>
保安官補

<後攻のみ>
ヴィンセント (マジカルシューターが手札にない場合のみ)

・対進化ロイヤル

シエテのコピー

相性: 有利 ~ 微有利

進化R対面では決着を急ぐ必要はそれほどないため、余裕がありそうなら速攻プランを目指し、手札的にそれが難しい、もしくは、速攻プランが凌がれそうな場合は早めにルーニィプランに切り替えてしまうのもありです。

進化後ペインレスザムライがリーダーに付与したダメージカット効果は、ペインレスの効果をワードで消すだけでは剥がれないので注意しましょう。


・ウィッチ

ウィッチ対面に関しては、コントロールウィッチかライドウィッチミラーのどちらかになることが多いと考えられます。現在の主流はコントロールウィッチなのでそちらを想定してマリガンしますが、今後ミラー戦が増える可能性も十分にあるため、環境の変化に合わせてマリガンを変更してください。

<先後共通>
無法者
マイザー (優先度高め)
冒険者
マジカルシューター
アストラルダンサー (無法者が手札にある場合のみ)
大地の活用 (無法者を絡めた1~2tの動きが手札で既に見えている場合のみ)

<先攻のみ>
保安官補

<後攻のみ>
特になし

・対コントロールウィッチ

キャルのコピー

相性: 不利

相手の耐久力が高いため、序盤の速攻プランを防ぎ切られる可能性が高く、また、ルーニィプランに切り替えたとしてもタイムリミットがあるため、それまでに相手体力を削りきるのは至難の業です。

フラッフィーエンジェルや楽隠居の元国王・フォリアの体力回復でリーサル圏外に逸らされ続けると非常に厳しい戦況になってしまうため、できる限りそれよりも前に相手体力を削りきるように立ち回りましょう。

マイザーから大量のラピットファイアを回収できていると、ヴィンセントと合わせれば体力を大幅に削りやすくなるため、マリガンでの優先度を高くしています。


・ライドウィッチミラー

ヴィンセント

相性: 先攻が相当上振れない限り、後攻微有利
特殊マリガン: 以下をマリガンに追加
<先後共通> ルーニィ
<後攻のみ> ヴィンセント (マジカルシューターが手札にない場合のみ)

マイザーのラピットファイアのおかげで先攻の盤面を後攻が捌きながら盤面形成もできるため、基本的には後攻微有利だと考えています。そのため、マリガンでマイザーを最優先で探しにいくのもありです。

ただ、先攻側が相当上振れた場合は後攻側が盤面を捌き切れないことがあり、その場合は先攻有利になります。

お互いに盤面を捌きあった後は、お互いにバーンで相手盤面と相手リーダーを焼き合う展開になるため、それを見越して予めルーニィをマリガンでキープしておくのもありです。


・ネクロマンサー

ネクロ対面に関しては、基本的にはグレモリーネクロが多いのでそれを想定したマリガンを行います。

<先後共通>
無法者
マイザー
冒険者
ルーニィ
マジカルシューター
アストラルダンサー (無法者が手札にある場合のみ)
大地の活用 (無法者を絡めた1~2tの動きが手札で既に見えている場合のみ)

<先攻のみ>
保安官補

<後攻のみ>
ヴィンセント (マジカルシューターが手札にない場合のみ)

・対グレモリーネクロ

グレモリーのコピー

相性: 有利 ~ 微有利

グレモリーNcは序盤の横展開を返す手段がないため、基本的にはロキサスE対面同様、序盤の速攻プランを狙いに行きたい対面です。

ただし、この対面は速攻プランが狙えなさそうな場合はルーニィプランに移行することが可能な対面である、という点がロキサス対面とは異なります。そのため、マリガンにてルーニィをキープしておき、いつでもプラン移行ができるようにしておくのもありです。

とはいえ、あまり長引いてしまうとグレモリーNc側から高火力疾走が飛んできて負ける可能性が高まるため、試合が長期化する前に倒せるように立ち回りましょう。


・対アグロネクロ

語り部のコピー

相性: 微不利
特殊マリガン: 以下をマリガンに追加
<先後共通> 料理人

以下のマリガンを変更
<先後共通> マイザー → <先後共通> マイザー (優先度高め)

盤面勝負に関しては対抗することができますが、アグロNc側の序盤の瞬間火力がライドWよりも高いため、ダメージレースでどうしても押し負けてしまうことが多いです。

自由枠に料理人を採用している場合、マリガンで予め確保しておくことでダメージレースでの不利を若干緩和することができます。

また、マイザーで盤面強化しながらラピットファイアでアグロNc側の盤面を捌いておくことで、状況次第ではカウンターリーサルを狙うことも充分可能であるため、マイザーのマリガンでの優先度を高めに設定しています。


・ドラゴン

ドラゴン対面に関しては、現在はライドドラゴンと庭園ドラゴンが多いですが、どちらの場合においても序盤の速攻をできる限り通しておきたいので、それを想定してマリガンします。

<先後共通>
無法者
マイザー
冒険者
マジカルシューター
アストラルダンサー (無法者が手札にある場合のみ)
大地の活用 (無法者を絡めた1~2tの動きが手札で既に見えている場合のみ)

<先攻のみ>
保安官補

<後攻のみ>
特になし

・対ライドドラゴン

ラスティナのコピー

相性: 微不利 ~ 不利

この対面でも基本的には序盤の速攻プランを目指すのが主な勝ち筋なわけですが、ドラゴンクラスにはゲオルギウスやティアマト・マグナといった、比較的軽めのコストで使えるAoEが多いため、簡単に捌かれてしまいます。

さらに、ライドDには強力な疾走札が複数あり、それらを頂の闘技場などのバフ効果で高火力疾走に早変わりさせることができるため、わざと盤面にフォロワーを残さないことで、ライドWにワードを打たせないように立ち回ってくる場合もあります。

幸い回復手段はそれほど多くないため、可能な限り早めに体力を削っておきたい対面です。


・対庭園ドラゴン

鳳凰のコピー

相性: 不利

ライドD同様、ゲオルギウスやティアマト・マグナといった、比較的軽めのコストで使えるAoEが多いため、簡単に捌かれてしまうのに加え、庭園Dは回復手段も豊富であるため、凌がれることが非常に多いです。

また、ミラーウィッチをバフするための乗り物アミュを予め配置しておいた場合、竜喰らう禁忌によって消される可能性があるため、予め配置しておくことには、その分の打点を失うリスクが常に付き纏います。

ただし、こちらの速攻プランが妨害されずに綺麗に成功した場合、庭園D側の回復が間に合わずに勝てる可能性もあるため、全くもって勝てない対面ではありません。


・ヴァンパイア

ヴァンパイア対面に関しては、アディショナルカード2種類で大幅に強化された背徳バアルヴァンパイアが主流であるため、それを想定したマリガンを行います。

<先後共通>
無法者
マイザー
冒険者
マジカルシューター
アストラルダンサー (無法者が手札にある場合のみ)
大地の活用 (無法者を絡めた1~2tの動きが手札で既に見えている場合のみ)

<先攻のみ>
保安官補

<後攻のみ>
特になし

・対背徳バアルヴァンパイア

背徳のコピー

相性: 微不利

背徳起動後は6融合バアルによって盤面を一掃されながら顔にもダメージを飛ばされるため、ルーニィプランで悠長に戦えるほどの余裕はありません。そのため、基本的に序盤の速攻プランでの勝ちを目指します。

しかし、背徳V側にはシェムハザや魅惑の教鞭・イオといった多面除去できるカードがあるため、それらによって盤面が捌かれた後も継続的にダメージを与えられるように、どこかのタイミングでマジカルシューターからヴィンセントをサーチしておきましょう。

ただし、背徳Vには守護がショーダウンデーモンから出てくる魔導装甲車ぐらいしか採用されていないため、疾走フォロワーの対処がしづらいという弱点があります。そのため、この対面では疾走フォロワーであるミラーウィッチをバフしやすいカードであるワイルドリザードが中盤以降でも優秀です。盤面に出した後、6融合バアルなどに破壊されずに生き残った場合は3点分、破壊された場合はラスワで出てきたバイクにミラーウィッチを乗せることで2点分の打点を稼ぐことができるため、疾走打点で勝てそうな場合は積極的に狙いたいです。


・ビショップ

ビショップ対面に関しては、大半が清浄ビショップであるため、清浄ビショップを想定したマリガンを行います。

<先後共通>
無法者
マイザー
冒険者
ルーニィ
マジカルシューター
ヴィンセント (マジカルシューターが手札にない場合のみ)

<先攻のみ>
保安官補

<後攻のみ>
特になし

・対清浄ビショップ

清浄のコピー

相性: 不利

カインドブライドがあるため、速攻プランは基本通りません。

そのため、メインプランはルーニィプランとなるのですが、ルーニィの打点も清浄Bの回復力の高さで凌がれてしまうことが非常に多いため、勝つことが非常に厳しいです。

ただし、ラピットファイアやヴィンセントで一気に高火力ダメージを押し付けると、清浄B側の回復が間に合わずに勝てる場合もあります。また、庭園Dほど火力が高いわけではないため、タイムリミットまでの猶予もある程度あります。


・ネメシス

ネメシス対面に関しては、現在の主流は進化ネメシスであり、次点で連携ネメシスが多いと考えています。そのため、今回は進化ネメシス対面を想定してマリガンしますが、今後、環境の変化によって連携ネメシスが増える可能性も十分にあるため、環境の変化に合わせてマリガンを変更してください。

<先後共通>
無法者
マイザー (最優先で探す)
冒険者
ルーニィ
マジカルシューター
アストラルダンサー (無法者が手札にある場合のみ)
大地の活用 (無法者を絡めた1~2tの動きが手札で既に見えている場合のみ)

<先攻のみ>
保安官補

<後攻のみ>
ヴィンセント (マジカルシューターが手札にない場合のみ)

・対進化ネメシス

エッセルのコピー

相性: 微有利 ~ 五分

8~9t目あたりがタイムリミットであるため、それまでに進化Nm側の体力を削りきれるように立ち回りましょう。

注意点として、進化ネメシスには柔術士カルラ進化アメスなど、ロキサスEやグレモリーNcなどの環境上位デッキ相手にも有効なテンポムーブがあり、これを綺麗に捌けなかった場合、そのまま負けに直結してしまいます。それを回避するためにも、ヴィンセントのリーダー付与効果やラピットファイアで相手の盤面を捌く算段をつけておきましょう。マリガンでのマイザーの優先度を最優先に設定しているのはそのためです。

また、進化Nm側が3t目を迎えた段階で進化Nm側の盤面にフォロワーが1体でも残っていた場合、狭間の生成のバフ効果をそのフォロワーに重ね掛けされ、倒しづらい中型スタッツフォロワーを作られてしまう可能性が充分あるため、進化Nm側が1~2t目に盤面に置いたフォロワーは3t目を迎える前に確実に処理しましょう。


・対連携ネメシス

アイシィ

相性: 微有利
特殊マリガン: 以下のマリガンを変更
<先後共通> ルーニィ → <先後共通> ルーニィ (優先度高め)

以下をマリガンより削除
アストラルダンサー
大地の活用

現環境でトップクラスの盤面処理性能を誇るデッキタイプであるため、序盤の速攻プランは基本的に成立しません。速攻プランを強行しようとした場合、並べたフォロワーが連携Nmの人形の当たり先になり、ライドW側のリソースをいたずらに消耗するだけとなってしまいます。

さらに、進化Nm同様、柔術士カルラ進化アメスの強ムーブはこのデッキタイプにも搭載されているため、その盤面を捌くためにも乗り物アミュはマイザーからのラピッドファイア回収用にある程度温存しておきたいです。

そのため、連携Nm対面ではルーニィプランがメインプランになります。連携Nmには進化Nmのような明確なタイムリミットはないため、盤面を確実に捌きつつ、自リーダーの体力をリーサル圏外である13点以上に保ちましょう。
(連携Nm側の召喚酔いが覚めているフォロワーが0体の場合、
直接召喚ゼルガネイア+コロッサスファンファーレ効果 & 進化
 = 4 + 5 + 3 = 12点)


7. 問題点 & 改善案

このデッキタイプの問題点と改善案をいくつか提示します。参考程度にご覧ください。

問1: 速攻型を回している際に引きが安定しない。

案1: エンジェルメロディーを採用し、盤面バフとドローを両立させる。


問2: コントロールWや清浄Bといった、不利対面であるコントロールデッキが環境に増えて勝ちづらくなった。

案2: 他のデッキタイプに切り替える。例えば、同じウィッチクラスであれば、コントロールWは10t目を迎えれば最大19点ダメージのコンボがあるため、コントロール対面に有効。


8. あとがき

最後までご覧くださり、本当にありがとうございます。

今回は、グレモリーネクロ相手でも充分に戦えるデッキのひとつとしてライドウィッチを紹介しました。記事内でも紹介した通り、ライドウィッチはグレモリーネクロだけでなく、ロキサスエルフとも戦うことのできる可能性を秘めたデッキタイプであるため、現環境で役割を果たせるデッキであると確信しております。

当記事がきっかけでライドウィッチをデッキタイプの選択肢の一つに加えていただけましたら、筆者としては大変嬉しい限りです。

当記事についての質問、記事内の誤字等ございましたら、私のTwitterのDM ( @Tsukiyama05_sv ) にご連絡ください。

今回はこのあたりで失礼致します。
それでは、また次の記事にて。

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