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ディズニーシーのアトラクションはどこに"ハイライト"があるのか

こんにちは。月兎でございます🌙🐇

お久しぶりの投稿となってしまいました。
夏真っ盛りの今日このごろですが、みなさんバテてませんか?
私はバテてます🫠

…まあそんな状態なのでパークへも足が遠のきつつありますが、そんなときこそディズニーシーについて深く考えてみよう!ということで、重たい筆をとり、第2稿目となる本記事を執筆しております。


前回、ディズニーシーのアトラクションに隠された"公式"ともいうべき真実について語らせていただきました。
今回はその話の続きになります。
たぶん前回のを読んでいただいたほうがスムーズに理解いただけると思いますので、まずはそちらをご覧いただいてからぜひ戻ってきてもらえると嬉しいです。
(自画自賛ですが結構おもしろい内容になってるよ😗)


「あれ?前回の記事の最後、ファンタジースプリングスについて書くって言ってなかった?」って思った勘のいいガキのみなさん、

…ごめんなさい、まだしゃべってない大事なことがあったので先にこちらを語らせてください(汗)
今回の記事の内容も踏まえたうえじゃないと、ファンタジースプリングスのアトラクションの魅力が伝わらないと思うので、まあ焦らず待ってくださいな(←焦ってるのお前だけだぞ)

では早速本編へ参りましょう。


"想定外の出来事"が起こるのはいつ?

前回の記事で、東京ディズニーシーのアトラクションには「冒険とイマジネーション」というテーマが隠されているという話をしました。
それは「ゲストのイマジネーションによって、誰も予期することのない大冒険を経験してしまう」ことを意味しており、以下の4つの要素に分解することができます。

  • ゲストはよそから来た「冒険者」である・・・①

  • キャスト(従業員)にも役割があり、ゲストの旅をエスコートする存在である・・・②

  • ゲストがアトラクションで目の当たりにする体験は、当初予定されていたものではない・・・③

  • ゲストのイマジネーション(想像力)によって、誰も予期せぬ大冒険をすることになる・・・④


(一部例外はありますが)ディズニーシーのアトラクションには当初想定していなかった"思いがけない体験"をする瞬間が必ず含まれているわけです。
いわば、アトラクションの"ハイライト"とも言うべきタイミングですね。

では、その体験をするのはどのタイミングなのか?
というのが今回の記事の趣旨となります。

わかりやすくするために、今回は以下のようなやかましい図を使って説明していこうと思います。

スマホだと図が小さいですね…すみません🙏

★星印で示したところがチェックポイントになると思ってください。
アトラクションによってはそれ以外にも分岐点となる瞬間がありますので、そのときは●丸印で矢印の上に追加していきます。

矢印の色についてですが、
・青→まだ想定通り進行しているタイミング
・ピンク→想定外の出来事が起きているタイミング
となります。

それでは具体例をみながら考えていきましょう!


最も"ハイライト"がわかりやすいアトラクション

まずは「ソアリン・ファンタスティック・フライト」。
メディテレーニアンハーバーに入った時点で我々ゲストは19世紀後半の南ヨーロッパに来ているわけですが(=この時点で摩訶不思議な体験をしているとも言える)、その丘に建つファンタスティック・フライト・ミュージアムに足を運び、ごく普通の博物館でごく普通の展覧会を見に来ただけの、ただの観光客です。

ところが、ドリームフライヤーの模型に搭乗したところ、なんと時空を超えて大空へ飛んでしまいます。
つまりソアリンの場合は、アトラクション乗車時〜下車までの間が"想定外の出来事”であるということです。
(厳密には、プレショーでカメリアのスピリットに話しかけられるところも"想定外の出来事"になります。そんなこともつゆ知らず、学芸員であるキャストさんにテラスまで案内される、という流れですね)


構図がソアリンと全く一緒…

タワー・オブ・テラーはソアリンに非常によく似ていますね。
20世紀初頭のニューヨーク市民であるみなさんは、ニューヨーク市保存協会とかいう謎団体が主催するホテルハイタワーの見学ツアーに参加します。

言ってしまえばただの世界遺産ガイドツアーみたいなものであり、館内を回ってはいおしまい、となるはずが、呪いの偶像シリキ・ウトゥンドゥによってエレベーターがとんでもない動きをし、ハイタワー3世と同じ運命をたどる寸前でなんとか現世に戻ってくることに成功します。
なのでタワー・オブ・テラーの場合も、アトラクション乗車時〜下車までの間が"想定外の出来事"となりますね(こちらもソアリン同様、プレショーでハイタワー3世の声を聞きシリキ・ウトゥンドゥの偶像が消える、"想定外の出来事"を目の当たりにしますが、なにも知らないツアーキャストによって先に進んでしまいます)


乗車中に"想定外の出来事"が起こるパターン

センター・オブ・ジ・アースも見てみましょう。
ミステリアスアイランドに入った瞬間、みなさんは優秀な科学者となります。やったね!
入口入ってすぐのマグマサンクタムのエリアで待機し、テラヴェーターに乗って地底800mまで降り、地底走行車に乗って巨大キノコの森を通るまではすべて想定通りです。

その直後、火山活動の活発化によって予定していたコースを外れるところから、降り場のベースステーションに着くまでの間が、"想定外の出来事"が起こっているタイミングとなります。
ソアリンやタワテラと違うのは、アトラクション乗車中ずっと"想定外の出来事"ではなく、途中までは想定内であるということですね。ぜひ上の図を見比べてほしいです。


もっと早いタイミングで"想定外の出来事"が起こるケース

ここまで紹介してきたアトラクションとは違い、アトラクションに入場したタイミング、アトラクション入場よりも前のタイミングに"想定外の出来事"が起こるケースもあります。

入口に入った時に"想定外の出来事"が起こる代表的なアトラクションと言えばやはりこちらでしょう。

Qラインから"想定外"!

わーいシューティングゲームだ〜とか言ってる場合じゃありません笑
このアトラクションがあるトイビル・トロリーパークはニューヨークにあるただの遊園地なわけですから、とんでもないことがゲストの身に起こっていることは言うまでもありません。

ウッディの大きな口の下をくぐると、そこはなんとトイ・ストーリーに出てくる人間の男の子、アンディのお家の中。
しかもゲストはおもちゃになってしまいます。
↑おもちゃサイズになるのではありません、おもちゃになります笑

また、『トイ・ストーリー』を観たことがある方ならご存知かと思いますが、アンディが起きている間はウッディたちおもちゃは動きません。
夜など、人間が見ていないところで彼らは動きます。
我々ゲストもおもちゃなわけですが、もちろん私たちも動きます。そしてこれからウッディたちとアンディのベッドの下でシューティングゲームを楽しんできます。
これらのことから、アンディの家にいるこのタイミングは、アンディが寝ている夜の時間帯であることが帰納的にわかってしまうのです。
キャストさんも乗り場で「こんばんは」って言ってますよね。

…といろいろ脱線しながら話してきましたが、つまりトイ・ストーリー・マニア!については、アトラクションに入場したタイミングから、乗り終わってトイビル・トロリーパークに戻る瞬間までが"想定外の出来事"となります。
シューティングゲームはそのうちの1つのアクティビティに過ぎないってことです。そう考えるともう点数とかどうでもよくなってきませんか


テーマポートの存在自体が奇跡の産物

そして最後、アトラクションに入場する前から"想定外の出来事"が起こっている唯一の例が、マーメイドラグーンのトリトンズキングダム(屋内エリア)にあるアトラクションたちです。

まあそもそもここマーメイドラグーンやアラビアンコースト、そしてファンタジースプリングスの3エリアについては、ディズニーの物語にゲストが入り込んだ時点で"想定外の出来事"が起きていると言っても過言ではないので、少しラインの引き方が難しいのですが…

ただマーメイドラグーンに関しては、トリトン王の魔法によってゲストが海の中を入れるようになる、という明確なバックグラウンドストーリーがありますので、これこそが「冒険者」である我々ゲストにとっての"ハイライト"であり、"想定外の出来事"だといえるでしょう。

そこから先は、クラゲのゴンドラで上下に動こうが、フグたちの追いかけっこに参加しようが、海の中にいるんだったらそんな驚かないよねみたいな出来事しか起こりません笑
アトラクションの出口を出て、トリトンズキングダムから海の外に戻った瞬間に、"ハイライト"は終了します。


...とまぁこんな感じで、ディズニーシーのアトラクションには当初予定されていた旅と、そうではない"ハイライト"="想定外の出来事"があるという話、ご理解いただけましたでしょうか?

前回の話とほとんど被っていたかと思いますが、今回は"ハイライト"のタイミングというところに着目し、少し変化球のトイ・ストーリー・マニア!やマーメイドラグーンのアトラクションにも触れてみました。

これらの既存アトラクションをモデルケースにして、次回からファンタジースプリングスについて考えていきましょう⛲


今回も長文となってしまいましたが、最後までお読みいただいた皆様ありがとうございました!

それではみなさま、よい冒険を⛵

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