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どうか忘れないでほしい...東京ディズニーシーのテーマの"真実"

はじめまして。
月兎(つきと)と申します🌙🐇

普段はただのサラリーマン、たまにDTMで音楽制作をしているそこらへんのうさぎです。
音楽制作についてはディズニーの曲を自分なりにアレンジしたり、ときたまオリジナルを出したりしているので、興味がある人はのぞいていってください(最近制作ペースが鈍化していて、まだまだ投稿が少ないですが)。


そんな私が、仕事と音楽制作以外に時間を費やしているもの、「ディズニー」。
具体的には言いませんが、まあまあの頻度で通っています。
(だから音楽制作できてないんだろ…笑)

そんなに行ってなにしてるの?って話ですが、一言でいえばアトラクションに乗りまくり、エリアの中を練り歩きまくってます。
もう少し補足すると、アトラクションやエリアに隠されたストーリーや伏線を見つけ、それを材料にしていろいろな妄想や考察をしている、めんどくさいタイプのオタクです。

ただトリビアを見つけても満足しません。
そこからいろいろなとんでもない妄想に飛躍させるほうがメインディッシュなので、「ねぇこれ知ってる?」みたいな豆知識とかはあくまで前菜であり、こと隠れミッキーとか隠れなんちゃらにはほとんど興味を示さないのです。
めんどくさいですね。


なので、考察の種になりそうなものを現地で見つけ、史実・科学的な知見や関連する映画・ドキュメンタリーを調べることによって、アトラクションやそのエリアのことについてあらぬことを妄想してはニヤニヤする…というとても気持ちの悪い生き物なのですが、実はそれとは別軸で、自分が大事にしている1つの"テーマ"があります。
初回の今回は、それについてお話していこうと思います。

なお、今回に限らず、このnoteでは基本的に「ディズニーシー」について語っていきます。
今回お話する"テーマ"が、原則シーのアトラクションやエリアにしか適応されないものであり、この"テーマ"こそディズニーシーの根幹を流れるものであり、私を「ディズニーシーのファン」にせしめる要因だからです。
ランドももちろん嫌いではないのですが、ファンというほど熱量は高くないので、なにかしゃべりたいトピックがあれば記事にしますが、基本はシーに関する内容を発信していきます。
ディズニーそのものが好きな方、ランドが好きな方には不快な思いをさせてしまうかもしれませんが、あらかじめご了承くださいませ。


東京ディズニーシーを彩る、一つの"真実"

前置きが長くなってしまったので、早速本題の結論を述べたいと思います。

私がディズニーシーを巡るときに必ず念頭に置いている"テーマ"とは、「冒険とイマジネーション」です。

…もったいぶって言うほどのことでもないかもしれません。
なぜなら、東京ディズニーシーは「冒険とイマジネーションの海」をテーマにしたテーマパークなので、そのままじゃねぇか!ふざけんな!ってなるのもうなずけます。
でも、みなさんはこのテーマを一瞬たりとも忘れずに、ディズニーシーでの旅のひとときを過ごしているでしょうか?

この"テーマ"こそが、ディズニーシーにアトラクションが作られるときの"公式"であり、かつバックグラウンドストーリーの"真実"だと考えています。
この"公式"にそれぞれのアトラクションがどれくらい当てはまっているのかを考えてみると、アトラクションに乗ったときの満足度が飛躍的に上がってめちゃくちゃ楽しくなりますので、順に説明していきます。

もっと噛み砕いて言いますと、「ゲストのイマジネーションによって、誰も予期することのない大冒険を経験してしまう」というのが、私が申し上げたい「冒険とイマジネーション」という"テーマ"になります。
ここで重要なのが、以下の4つの要素です。

  • ゲストはよそから来た「冒険者」である・・・①

  • キャスト(従業員)にも役割があり、ゲストの旅をエスコートする存在である・・・②

  • ゲストがアトラクションで目の当たりにする体験は、当初予定されていたものではない・・・③

  • ゲストのイマジネーション(想像力)によって、誰も予期せぬ大冒険をすることになる・・・④


例えば「ソアリン・ファンタスティック・フライト」。
ゲストであるみなさんは、南ヨーロッパの丘に建つ博物館を訪れた、19世紀後半の観光客です(①)。
キャストさんは、ファンタスティック・フライト・ミュージアムという博物館の学芸員であり、博物館の展示をゲストに見せる役割を持ちます(②)。

博物館の2代目館長であるカメリア・ファルコの特別展を行っており、特別展の最後には彼女が生涯をかけて作ったドリームフライヤーを見ることができます。
もちろんこれは本物ではなく、たくさんのゲストに見てもらえるよう模型を18台複製し、2つのテラスに9台ずつ置いて自由に見学することになります。
乗ったところでこれが飛ぶはずがないのですが、ゲストの夢見るイマジネーションにより、なんと時空を超えて世界中を飛んでしまう…!(③,④)

…というのがこのアトラクションの概要です。

面白いのが、超常的な現象がゲストに起きている瞬間を、キャストさんは見ていないということです。
乗り終わったあと、ドリームフライヤーで空を飛んだとキャストさんに伝えると、「え!?そんな!!まさか!!!」という反応をします。
(↑自分は言ったことないですが笑、昔やっていたソアリンのガイドツアーで乗り終わったあとにガイドキャストさんにこう伝えたところ、上記の反応をされていました)

「タワー・オブ・テラー」もわかりやすい例です。
ゲストは20世紀前半のニューヨーク市民であり(①)、13年前にオーナーが失踪したホテルハイタワーという不気味なホテルの見学ツアーに参加します。
このホテルハイタワーの見学ツアーを主催するのが「ニューヨーク市保存協会」という団体で、キャストさんはこのニューヨーク市保存協会の会員として見学ツアーを運営しているツアーガイドです(②)。

途中のハイタワー3世の書斎では、呪いの偶像シリキ・ウトゥンドゥをキャストさんに紹介してもらいますが、記者会見の録音を流し始めたあとキャストさんはこの部屋を退室します。
その直後、訪れたゲストのみが、「ハイタワー3世の生の声を聞き、シリキ・ウトゥンドゥが消える」という超常現象を目の当たりにするのです(③)。

そんなことも知らないキャストさんは、ゲストを業務用エレベーターに案内し、最上階のハイタワー3世の自室に案内しようとします。
前のエレベーターの扉が閉まった直後、またハイタワー3世の声を聞き、彼の生前最後の謎映像を見せられ、鏡に写ったこの世の自分に別れを告げたあと、突如エレベーターが急上昇・急降下するのです(③)。
アトラクション終了後のキャストさんはにっこにこ。だってただハイタワー3世の自室を見学してきただけだと思ってますからね…

ちなみに④の要素についてはわかりづらいですが、ゲストはシリキ・ウトゥンドゥの呪いを信じている(=想像力が豊か)、キャストさんたちニューヨーク市保存協会のみなさんは呪いを信じていない(=想像力が足りないよ※)という対比がこのような予期せぬ体験を招いていると推察します。
※急なポケモンネタすみません、気になる方はググってみてね


極めつけはディズニーシーの中心に構える、パークを代表するといっても過言ではないアトラクション「センター・オブ・ジ・アース」。

ネモ船長の基地を訪れた観光客=ゲストは(①)、ネモ船長のもとで働くネモクルー=キャストさん(②)のもと、「安全な」地底探検へと出発します。
ところが火山活動の活発化により、誰も到達したことがない地底奥深くへと迷い込み、最後は大噴火によって地底走行車が地上まで吹き上げられる(③)…という規模があまりにも大きすぎる壮大なアトラクションです。
たまたま火山活動が活発になっていて、アクシデントでルートを逸れてしまったというストーリーではありますが、これはゲストの「地底奥深くの神秘に迫りたい!」という強い信念や想像力が招いたものだと考えています(④)。

…と、こんな感じでディズニーシーのアトラクションには「冒険とイマジネーション」という"テーマ"が隠れており、この"公式"に沿ってアトラクションが作られているのではないかと思っています。
ゲストとキャストにはそれぞれ役割があって、キャストの想定している旅とゲストが目の当たりにする体験は全く違うものである。これを意識するだけで、それぞれのアトラクションのストーリーがすごい立体的になるというか、深みを増す感覚を味わえると思いませんか…!?

実は最近のアトラクションほどこの傾向が強いです!
ソアリンなんかめちゃくちゃわかりやすいじゃないですか。

ってことは…?ですよ。つい先日できたばかりのファンタジースプリングスなんかどうなっちゃってるの!?って話です。
実は、バッチリこの"公式"に従ってストーリーが作られているんです!


ということで、次回以降、ファンタジースプリングスのアトラクション考察について語っていきたいと思っています!
ネットで検索しても、みんなパスの取り方だの、怖いか怖くないかだの、濡れる濡れないだのそんな話ばっかりで、だーれもストーリーについて話してくれないので、もう自分から話そうと思います笑

まじで最高のアトラクションたちばっかなので、もう乗った方も、まだ乗ってない方もぜひお楽しみに♪

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!
面白いと思っていただけた方は、また次も戻ってきてもらえると嬉しいです。

それではみなさま、よい冒険を!



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