タイムマシンとしての占星術
ニュートンとアインシュタインと云えば物理学の二大巨人だが、この二人の天才に共通していることといえば、今日、大方の天才科学者が将もない迷信として軽蔑している占星術をまともに研究していたという意外な事実だろう。
太古には万学の母と称えられた占星術はニュートンが活躍した理性の時代にはすでに見る影もなく凋落していた。
「私は真理の大海の波打ち際で遊ぶ幼児にすぎない」と述懐したニュートンは、ある日、弟子の天才学者、エドモンド・ハレイが「私は占星術を信じない」と嘯くのを聞き咎め、「君