暇なコーヒー屋のために、システムとかオペレーションとかはどうするべきか。
ツキシマでーす。
コーヒー屋の場所や環境は決まったので、次は価格とか運用方法とかを決めた時の話をしますね。
ということでコーヒー屋を始める前に、いろんな別のコーヒー屋に行ってシステムとか値段とかを参考にしたんですが、なんだか店側が自分の首を締めているようなシステムが多かった気がします。ただ店員さんが忙しくなるだけの施策とか、お客さん側に苦労やストレスをかけるものとか色々。
ということで、できるだけ「忙しくしない」「苦情をうけない」ために、オペレーションやシステムを検討しましょう。
一応検討して、ボツにしたシステム
一瞬でボツにしたのも含めて、ここから羅列しますね。↓↓
コーヒーチケット(面倒が増えるのでやらない)
横の商売上手のパン屋さんにも提案されたんですが、「1杯420円のコーヒー代が、11枚で4000円で買えるのでお得です!」みたいなチケットを作ると毎回来るお客さんに喜ばれるよ、というのが一般的だそうです。
ただ、これはコーヒーチケットを印刷するのも大変だし、偽造対策も必要かもしれないし、なによりチケットを提示したり千切ったりに加えて、「数円追加でラテを作ってくれ」とか「サイズアップしてくれ」とか、追加のオペレーションがたくさん発生するので絶対にやらないほうがいいです。
あと、期限があるから義務感で嫌々コーヒーを飲みに来たり、いつの間にか期限が切れたとかで不満の元になりやすい気がします。
割引とかクーポンとか(絶対にダメ!)
「オープン記念!」とか「毎月1日は10%オフ!」とか「この紙切れを持っていくと10%オフ!」とか世の中にはいろいろあると思いますが、レジのオペレーションが増えるだけでなく、ただただお客さんが特定の期間に集中して来ちゃうだけなので絶対に割引をしないようにしましょう。
あと、絶対に割引しないだけでなく、そもそもの通常の値段も周りの喫茶店よりちょっと高くしておくほうがいいです。
Google Map を見ると分かるように、安いのが売りの店の口コミにはクレームが多い気がするので、間違っても値段やら割引やらで選ばれないようなコーヒー屋にしましょう。
高すぎても苦情になるっぽいので、「ちょっと高く」がポイントです。
2杯目おかわり半額(ややこしいので却下)
スタバで私もよく使いますが、自分のところのコーヒー屋では面倒なオペレーションが増えるだけでなく、拡大解釈も可能だったりするのでやめましょう。
例えば、「2人で来たんだけど、1杯のコーヒーと1杯のおかわりください」とか言われたとしたら、おかわりの定義についてモヤモヤしてしまって精神衛生上もよくないので、やらないほうがいいですね。
スタンプカード(一番嫌い!)
リピーターさんのために、スタンプが溜まったらコーヒー1杯サービスとかのサービスはありますが、「スタンプ台紙を用意する」「紙にスタンプを押す」っていうオペレーションが増えるだけでなく、お客さんにも絶妙な財布漁りの苦労を強いるので絶対にやめましょう。
特に「Tポイントカード持ってますか?」「ないです」「作りますか?」「要りません」のような、毎日不毛な呪文を唱えることになるのは嫌ですね。
さらにスタンプの持参を忘れたとか前に押されなかったとか、お客さん側のストレスや苦情にも繋がるので、まるでいいことはないです。
店専用アプリとかウェブサイトとか(絶対不要)
スタンプカードを店の専用アプリでやればいいじゃない、とか思う方もいるかも知れませんが、店専用アプリこそ不要です。大手がやれば色々広告とかマーケティングとかに使えるかもしれませんが、暇な方がいいコーヒー屋がアプリを作るメリットはないですね。
ランチとかモーニングとか(そもそもしたくない)
暇なコーヒー屋との対極で、多忙の極みみたいなシステムなのでやめましょう。毎日の仕込みとか大量の片付けとかもしないといけなくなりますし、暇なコーヒー屋のコンセプトには絶対に合いません。
例えば、モーニングタイム終了2分後のギリギリアウトのタイミングで入店したお客さんから不満を持たれたりもするはずなので、時間で区切るようなサービスはしないほうがいいです。
サブスクリプション(絶対ダメ)
割引の仲間かもしれません。「元を取ってやろう!」みたいな客層に支配されて忙しくなるはずです。一瞬で却下ですね。
特にこういう割引系って、誰かが得をしているっていうわけでもないのに、普通のお客さんが損に感じたりするので、価格は1つがいいです。
まとめ:じゃあ何が採用されたのでしょうか。
いろいろ検討した結果、「忙しくならない」+「苦情がこない」ために採用されたのは、「どんなことがあっても割引はしない」「タイムサービス系もない」「近隣よりちょっとだけ高い」という絶対に何もしないコーヒー屋です。
意外に世の中には、想定外のシステムの使い方をする人や、割引チケット等でも条件を拡大解釈するような人(「50%OFFが2枚あるから100%OFFね!」みたいな・・)がそこそこいますので、面倒を作らないためにもシンプルなシステムがいいはずです。
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