そういえば、何がきっかけで「暇なコーヒー屋」に興味を持ったんだっけ。
ツキシマでーす。
暇なコーヒー屋をやってますが、エンジニアの仕事がてらにやる分にはとてもいい環境ですね。
ただ、何きっかけでコーヒー屋に興味を持ったんだったかなと思い返すと、いろんな喫茶店に出会ったっていうのも一つの理由かもしれません。
出張先で、いろいろな喫茶店に出会う。
前の仕事は出張が多くて色んなところに行っておりましたが、その先々で食事や休憩だけでなく、時間調整とか作業とかのためにも喫茶店に行っておりました。
石仏の「楓」で何かの違和感に気がつく。
多分、最初に喫茶店に関して考え始めたのがここだったかな。
仕事の合間にここでランチをいただいくことが何度かありましたが、近隣に歩いてる人もいないような辺鄙な場所なのに、とっても美味しいランチやコーヒーを提供している喫茶店です。
エンジニアの癖?で疑問点を考えたりすると、「なぜこんな辺鄙な所で店をやっているのか」という初期の疑問から発展して、「もしかすると人なんて来なくてもいいんじゃないか」とか、「むしろ何らかの理由があって、辺鄙な所じゃないとダメなんじゃないか」くらいな仮定まで立てるようになりました。
野州山辺の「モノンクル」で考える。
別の仕事の合間に伺ってみましたが、ちょうど誰もいない時間で、いい感じの雰囲気のある喫茶店でした。
ここのマスターも、昼下がりの西日に照らされながらコーヒー豆を袋から別の容器に詰め替えたりしておりますが、もしかして、自分という客がいなければ、この店にはマスターすらいないんじゃないか(よく知らない客が一人いるから、手持ち無沙汰で何かしてるだけなんじゃないか)、とか考えておりました。
むしろ、誰もいない間にする別の仕事があるんじゃないかとか考えたり。
木曽福島の「エンゼル」で物思いに耽る。
山間部で急勾配の、駅から誰も歩かないであろう道を歩いて10分くらいのところにも喫茶店がありました。
私が行ったときは誰もいなく、コーヒーとサンドイッチをオーダーすると、(えっ!サンドイッチを注文しちゃうの!)みたいな店員さんの間があって、作り方を思い出すようにのんびりと作っております。
そうこうしてるうちに常連さんが一人来てコーヒーを飲んでおりましたが、こういう暇な喫茶店の正体とは何だろうと物思いに耽りつつ、美味しいサンドイッチをつまみながら、なかなか来ない電車を待っておりました。
東岡崎の「喫茶レストラン丘」で自由を知る。
ちょうど誰もいないタイミングでお邪魔した喫茶店ですが、あまりに自由な内装と雰囲気に圧倒された喫茶店です。
雨漏り防止シートみたいなのを店中に貼ってキラキラにしていたり、「丘シール」を貰ったり、初めて行ったのに昔からの友達みたいに話しかけてくれたり、店の歴史やら推しのインスタグラマーやらを教えてくれたりという、とてつもなく明るい喫茶店でした。
喫茶店へのステレオタイプというか「こうあるべき」みたいのは全く要らなくて、店が好きなようにやっていればいいというのに気付かされた気がします。
まとめ:1000軒くらいコーヒー屋に行ったけど、暇そうな喫茶店ばっかり覚えてる。
ここに挙げた喫茶店はもちろんですが、暇そうな喫茶店って居心地がいいところが多いのと、記憶に残りやすい物や人や風景や空気があるんだと思います。そういう空気感こそが「暇な喫茶店」に興味を持った理由なのかもしれません。
自分が導き出した結論として、暇な喫茶店は「店主の過ごしやすい空間を作ってる」というのが一番の目的であって、お客さんが多いとか少ないとかは関係ないのではないかということでした。無粋なので確認まではしませんが、もしかしたら喫茶店以外の別の仕事とかがあるのかもしれないですし、もっと別方向の目的があるのかもしれません。
そう結論を出した上で、自分の社会的成長も一つの目的であるフリーランスエンジニアにとって「暇な喫茶店のマスター」は、仕事空間や環境作りのいい題材なのではないかという考えに達して今に至っております。
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