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現地調達が難しかったもの

北米生活を20年近く続ける中、日用品はだいたい現地調達するようにしていた。

地産地消的なポリシーの要素もないことはなかったけれど、もともと小さい頃からアメリカ文化に憧れて、好き好んで移り住んだわけである。

なので日本に住んでいた時から、ソニプラなんかでアメリカの雑貨や日用品を買っていたし、
文字通り、葉書を送って”メールオーダー”して、L.L.Beanや、Victoria's Secret の服を個人輸入してたりもした。

そういう人間なので、アメリカに住めばそこに売っているものを買えばよかったし、こちらのヘアケア、ボディケア商品もむしろ好きだったので、
わざわざ日本製のシャンプーや、生理用品を持ち込んでいたり、取り寄せている在米日本人の方たちをしり目に、現地調達生活をエンジョイしていた。

そんな私でも、これまで現地のものでやり繰りが難しくて、困ったものがいくつかあった。

化粧水・クレンジングオイル

これは20年前ほどの話で、今現在では解決されている問題ではあるが、
当時、カナダにはクレンジングオイルはなく、化粧水はふき取り化粧水しか売っていなかった。

日本から持ってきた分を使い切ってしまった後は、ネットで調べるなどして、自作を試みたりしていた。

この頃は、海外生活も新鮮で、そういった不便さもかえって楽しんだりしていたけれど、年月が経つにつれて、私もさらに現地ナイズされ、美容への関心も薄れていったので、こちらの手に入るものですますようになってしまった。

歯ブラシ

最初は、現地の大人用の歯ブラシを普通に使っていたものの、私の歯にはあまりにも大きすぎて、うまく磨けない。

それで、子供用を使うようになったのだが、柄が短いので、ものすごく使いづらい。たまに、手がつりそうになったこともあった。

なので、歯ブラシに関しては、日本に帰国の時にまとめ買いしたり、日本の友達が差し入れでしのいでいた。

こちらの日本食料品店でも、売ってはいたが、日本で100円以下で買えるものが6ドルみたいな値段だったので、さすがに手が出なかった。

しかし、この状況に、ここ数年で変化があった。
北米に進出した無印良品が歯ブラシを売っていてくれて、まごうことなき日本サイズを、多少は割高になってしまうが、店頭で買うことができて助かっている。

傘に関しても、最近はだいぶこちらもサイズ展開が豊富になってきたので、便利になってはきたが、以前は、傘といえば折りたたみ傘しかなく、普通の傘はバカでかい…ビーチパラソルではないかと疑ってしまうぐらいのサイズのものしかなく、大変、不便だった。

日本でビニール傘を愛用してきた身としては、折りたたみ傘ですら、バカでかくて重く、急な雨で傘を持ってきてない時でも、コンビニのようなところでも傘を売ってなかったりして、困ったことを思い出す。

しばらくは、たまたま見つけることができた、比較的小型で軽量な折りたたみ傘を何年も大事に、使っていた。

ほつれてしまっても、同じ条件の傘が手に入らなかったので、貧乏だった学生時代に、生まれて初めて自分で傘の補修もやってみたりした。

最初に述べたように、20年たって、こちらの傘も、小型化、軽量化が進んだし、DAISOの進出のおかげで、こちらでもビニール傘が適正価格で、手に入るようにもなったのはありがたいことである。

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