人物のカード
マルセイユタロットの大アルカナの絵柄は、人物がひとりだけ大きく描かれているものと、人物は描かれているけれども、お話の中か舞台の一場面を思わせるようなカードとに分かれます。
人間関係でのお悩みの場合は、よく、人物のカードが並び、相談者をとりまく力関係や緊張関係を映し出すことがあります。
これはひとつの例ですが、左の「女帝」がお母さんで、右の逆さまの「力」のカードが娘さんを表しているとします。お母さんの勢いが強いので、お嬢さんは自分の力を発揮できない状態、、、 と、読むとします。
そこで、逆位置の「力」の下に、解決カードを引いたら「愚者」が出ました。この「愚者」のカードが「旅立ち」を意味していると読めば、家を出て自立することをアドバイスする、と、いうように考えられます。
「こんな風に絵に描いたみたいに(?!)、話が進むわけないでしょ」と、思われるかも知れないのですが、、、 展開されたカードが実際の状況を映し出すということは、とてもよくあることです。
さて、相談者が女性の場合、その人を表すのに、女性が描かれているカードだけを見るかというとそういうことはなく、男性の描かれているカードを引く時もあるし、全く人物の描かれていないカードとなる場合もあります。
この逆で、相談者が男性の場合でも女性が描かれている人物カードを見ることもあります。
では、カードに描かれている人物とは何を指すかというと、ひとつには、ユング心理学でいうところの元型、あるいは、数々の象徴(シンボル)の集積と言えると思われます。
ですから、そこから何を読み取るかというのは、参考書に書いてある内容を暗記したものでは十分ではない、と、いうことになるでしょう。
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