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いぼ痔闘病記〜Vtuberがいぼ痔手術を受ける話・退院・その後編〜

注意事項

この記事は医師の監修を受けたものではありません。個人の経験を記したものです。ただし、この記事は医療機関への受診を勧める意図で投稿しています。
この記事は扱う題材のため、汚い話やセンシティブな情報が含まれます。苦手な方は読むのをやめてください。

前回はこちら。

これまでのあらすじ:コロナ禍に伴う在宅勤務と運動不足により、いぼ痔をこじらせた月乃まゆ。もはや自然治癒しないと察し肛門科を受診し、入院・手術を受ける。無事手術が終わり入院生活もほどほどにエンジョイしていたが、果たしてお尻の行方はどうなるのか―――?
ごく一部で話題沸騰(???)のいぼ痔闘病記がついに完結!

退院、そのとき

楽しかった(?)はずの入院生活も明日で終わり。
なぜなら今日の診察で「順調ですね、明日退院できますよ」と言われたからだ。

もともと7日間で退院の予定だったので予定通りだ。

明日退院するということで荷物をまとめようかとも思ったものの、結局明日も使うものばかりなので何もせずいつも通りごろごろして過ごした。

この頃になるとお尻の痛みもほぼ無いものの、痛み止めが切れると少し違和感がある感じ。
ただやはり長時間座るのはちょっとつらい。

手術後からガーゼをお尻に当てて紙テープで固定しているのだが、まだまだ血が出る状態だ。

とはいえこれらが完全になくなるまで入院している必要もない。
ガーゼの交換と痛み止めだけあればいいからだ。

というわけで明日はいよいよ退院だ。
名残惜しい気もするものの、入院中に通販で買ったプラモたちが気になり早く退院して家に帰りたい気持ちもあった。


そんなこんなで退院当日。

当日も朝の診察を受ける。
お尻の状態を診て退院して問題ないことを改めて確認した。

本来は退院時に入院費用の残額を払うのだが、たまたま退院が祝日で病院の会計がお休みだったので後日払うことに。

ちなみに入院時に保証金を払っているのでその残額を払うわけだが、保証金預かり証を失くすと全額払うことになる。
保証金を払った場合は預かり証を失くさないようにしておこう。

お会計が無い分、入院生活はあっけなく終わった。

荷物をまとめ、忘れ物がないことを確認。
ナースステーションに一言あいさつだけして病院を後にした。

なお晴れやかな気持ちで退院したものの、天気は雨だったのでどこにも寄らずに家に直帰した。

何事も人生思い通りにはいかないものだ。

制限、それは2週間。または1か月。

退院したら完全に自由か?と言われればNOだ。

退院前に説明があると思うが、いろいろと制約がある。
制限の期間は退院後最低2週間だが、1か月程度様子を見た方が安心だ。

1つ目が運動の制限だ。

激しい運動は少なくとも2週間は禁止だ。
何せいぼ痔とはいえ身体の一部を切除したばかりだ。
激しい運動をすると傷から大量出血する可能性がある。

聞いた話によると、ゴルフでコースを回った人や10kmウォーキングした人などが大量出血したらしい。

2つ目がお酒だ。

そもそもの話でお酒は痔を悪化させる可能性があるので良くない。
加えて、傷が治りきっていない状態で飲むとその傷から出血しやすい。

入院生活でお酒を完全に絶てているはずなので、そのまましばらくはお酒を控えよう。

3つ目は痛み止めとガーゼだ。

退院した時点でお尻の痛みはほぼ無いものの、痛み止めが切れると若干の鈍痛がある。入院時にたくさん痛み止めをもらっているので、それを飲むようにしよう。
なお、私の場合は退院後1週間程度は痛み止めを飲んでいた。

また、お尻にガーゼを貼ることになる。
退院してもお尻から少しだけ血が出るからだ。

ガーゼはトイレに行く度に交換するので、ジップロックなどに入れて持ち歩く必要がある。

ガーゼは入院時にたくさんもらえるが、退院後の分まではない。
追加で購入する場合は薬局などでカット済みガーゼのLサイズを買うといいだろう。

ちなみに私の場合は退院後2週間程度はガーゼを貼っていた。
血がつかなくなったらつけなくてもいいだろう。

そして4つ目だが、これは制限というより奨励されることだ。
それは入院生活のような生活を送ること。

何も朝早くに起きて早寝しましょう、ということではない。
入浴して身体を温めたり、栄養の偏りのない食事を摂り、よく寝ましょうということだ。

どれも傷を回復させるのに有効なことだ。
何度も言うが、痔とはいえ身体の一部を切除したのだから、養生した方がいいですよということだ。


どれくらいこの制限を受けるか。
上にも書いたが退院後2週間から1か月程度だ。

私は石橋を叩いて壊すタイプなので1か月程度様子を見た。
何も運動しない言い訳ではない。
そういうことにしておこう。

ガーゼの交換だけめんどうではあるが、他はそれほど神経質になるほどのことではない。
激しい運動はNGだが、普通に出歩く分には問題はない。

退院後も何度か診察は受けることになるので、心配な人は医師にも確認しよう。


結局、いぼ痔手術受けてよかったの?


というわけで無事退院し痔も完治?したように思える展開に伴いこのいぼ痔闘病記も結びに入ろうとしているわけだが。
まだ少し気になる点が残っている人も多いだろう。

「で、結局痔は治ったの?」ということだ。

結論から言うと治りました。
やったね!

この記事を執筆している時点でちょうど手術から1か月ほど経過したところだが、痛み止めも飲まなくて大丈夫になった(実際は退院後1週間しか飲んでいない)。
退院から2週間ほどでガーゼに血がつかなくなったので、その後はつける必要もなくなった。

運動もそろそろ再開しようと思っている。


そして何より、外出中や座っているときにお尻を気にする必要がなくなった。

いぼ痔が酷い頃は出先で出血しないか心配していたが、もうそんな心配はない。
長時間座っていても、苦にならない(とはいえお尻にはよくないのでたまに立つようにはしている)。


痔の心配がないって、こんなに素晴らしいのか―――!
こんなことなら早く受ければよかった!!

そんな思いを噛みしめながらこれからの生活を送っている。

痔に悩みつつもなかなか肛門科を受診する勇気が出なかったり、恥ずかしかったりする人もいるだろう。
私もそうだった。

とはいえ、一歩踏み出せば確実に悩みの解消に近づく。
その一歩は早ければ早いほどいい。


ちょっとだけ、勇気を出してほしい。



このいぼ痔闘病記も長々と書いてきたわけだが、これで完結です。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。

文中で何度か書きましたが、痔は日本人の3人に1人が罹っているポピュラーな病気です。
そんなポピュラーな病気なのに患部の場所のせいもあり、なかなかカミングアウトが恥ずかしい病気になってしまっています。

この一連の記事が痔に悩む誰かの参考になることと、痔がもっとカミングアウトしやすい社会になることを願って結びの挨拶とさせていただきます。


いぼ痔闘病記〜Vtuberがいぼ痔手術を受ける話〜



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