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いぼ痔闘病記〜Vtuberがいぼ痔手術を受ける話・手術・入院生活編〜

注意事項

この記事は医師の監修を受けたものではありません。個人の経験を記したものです。ただし、この記事は医療機関への受診を勧める意図で投稿しています。
この記事は扱う題材のため、汚い話やセンシティブな情報が含まれます。苦手な方は読むのをやめてください。
この記事には普段書かない月乃まゆの人間界でのお仕事の話が少しだけ出てきます。話の本筋とは関係ありませんが、気にされる方は読むのをやめてください。

前回はこちら。

これまでのあらすじ:無事手術に伴う入院の手はずを整えた月乃まゆ。入院生活に必要なアレコレを揃えていざ入院。ここまでは順調、問題は手術。果たして手術は無事成功するのか―——!?

見知らぬ、天井?

清々しい目覚めとともに知らない天井が目に映る。

いや嘘だ。昨日も見た病室の天井だ。

手術当日と言っても朝から手術ではなく、昼ごろからだ。

朝7時に検温があり、8時に朝食。おいしい。

手術着に着替えて10時から点滴。この点滴は水分不足予防と鎮静などが目的とのこと。

お昼ご飯は無し😫で、13時にお薬を飲む。このお薬は下剤だ。

14時半ごろに呼ばれて手術室に向かう。点滴がついたままだが歩けるので歩いて向かう。点滴の袋を看護師さんが持ってくれたがちょっと大変そうだった。

手術室は診察室と壁越しになっていて、よくドラマで見る大きな鉄扉の部屋のような仰々しいものではなかった。
それこそ診察室に手術用の設備が追加された感じ。でもその方がかえって緊張しなくてよい。

No ヤムチャ、Yes ミュウツー

手術室に入るとすぐに手術台に上がる。
ここでお察しのいい読者なら「またヤムチャのポーズでしょ?」と思うだろうが、残念。

今回はもっと背中を丸める。イメージとしてはミュウツーの逆襲の冒頭で培養ポッドの中で丸くなっているミュウツーだ。

どうしてそんなに背中を丸めるかというと、麻酔を打つためだ。
今回は腰部の脊椎に麻酔を注射した。脊椎はご存知の通り背骨の中にあり、そこに注射するには背中を丸めて隙間を作る必要がある。蛇腹を曲げると隙間が空くのと同じだ。

麻酔はちょっとだけ痛かったが、すぐ効いてくる。麻酔は下半身だけに効くもので、注射してものの数分で足の感覚が無くなった。
もちろん下半身だけなので意識はある。足を突かれても何も感じないので変な感覚だ。

痔核根治手術を受けました

足を突かれて麻酔が効いていることを確認したらいよいよ手術だ。
と言ってもすることは何もない。強いて言えばじっとしていることが重要。

例の静かで優しそうな医師が立ち会いの医師と談笑しながら手術を進める。いやなに談笑しとんねんと一瞬思ったが、コミュ症なので飲み込んだ。

下半身の感覚が無いということはもちろんお尻の感覚も無いということで。
お尻の感覚が無いということは痛みも触られてる感覚も無いということで。
「あ〜、今お尻広げていぼ痔切ってるんだろうな〜」などと考えていたら「終わりましたよ!」と声をかけられた。
見せられなかったが、親指ほどのものを取り除いたとのこと。
そんなに大きかったのか。それは市販の薬じゃ無理だ。

ちなみに手術が終わったのは14:45ごろなので、麻酔含めて手術自体は15分程度だ。
あれだけ悩んでいた痔がたった15分でおさらば。

手術が無事終わったので自室に戻る。
この時は麻酔で歩けないのでベッドに乗って運んでもらう。

手術直後は安静に?

手術が終わってすぐは何もしてはいけない。テレビも。スマホも。読者も。
麻酔の副作用で頭痛等が出やすいためだ。

4時間ほど安静にして、ようやくテレビ他が解禁。
ただ、私の場合はまだ麻酔が効いており足がまだ痺れていたのでトイレには立てなかった。

4時間以上経過し麻酔が切れたらトイレに行けるが、初回は看護師の付き添いがある。本当に麻酔が抜けたか確認するためだ。
もちろんトイレの中までは入ってこないので大丈夫。

19時に検温をして、20時に夕ご飯。
基本的に手術日はトイレ以外はベッドで安静なので、ベッドまでおにぎりを運んでくれた。

夕ご飯が終わったら睡眠薬を飲んで就寝。
今日も一日お疲れ様でした。

なお、麻酔と痛み止めが効いているからかここまで痛みは全然なかった。

科学のチカラってスゲー!


楽しい?入院生活

手術後数日は制限があるものの、比較的自由な生活が待っている。
どんな生活か紹介しよう。

手術後1日目。
この日から飲み薬が始まる。
痛み止めと胃薬だ。
朝・昼・夜の1日3回1錠ずつ。
ご飯も食堂に行っていただく。
トイレも自由に言ってよし。

ただし、入浴はNG。
あと、無闇に歩き回らず安静にする。
昨日お尻切ったばかりですからね。

痛み止めが効いているからか、やはりお尻の痛みは感じない。
トイレに行ったときだけ少し痛むがその程度。
これはその後も同じ。

手術後2日目。
朝の診察で許可が出れば入浴もOKに。
でもまだまだ無闇に歩き回ったらだめ。
ベッドでゴロゴロしていよう。

この日からお薬に抗生物質が追加。
痛み止めと同じく朝・昼・夜の1日3回1錠ずつ。

手術後3日目からは特に制限はなく、むしろよく動いた方がいいとのことだった。

あとすっ飛ばしていたが、入院中は日課というかタイムスケジュールがあり、それに沿って生活する。
手術後1日目までは少し変則的だが、基本的に以下に従う。

  • 7:00〜
    検温。時短のため事前に測っておく。酸素・脈拍も確認する。

  • 8:00〜
    おいしい朝ごはん。

  • 8:30〜
    診察。ヤムチャのポーズも慣れたもの。

  • 10:00頃〜
    入浴。患者ごとに順番で入る。入る順番が書かれたホワイトボードを患者で回していく。コミュ症にはちょっとつらい。

  • 12:00〜
    おいしいお昼ご飯。

  • 13:00頃〜
    入浴。午前と同じ。

  • 16:00頃〜
    回診。毎回「大丈夫です〜」で終わった。

  • 18:00〜
    おいしい夕ご飯。

  • 22:00
    就寝。今日も一日お疲れ様でした。

もう少し補足しよう。

入浴は1日2回。
毎回必ず湯船につかること。
これはお尻を温めて治りを早めるため。
また、お尻に石鹸をつけるのはNG。
シミて痛いぞ!

ご飯は食堂で。自室に持ち帰って食べてもOK。
なぜかご飯🍚の大盛りがOKだった。
病院では珍しい気がする。
病院食は味が薄いイメージだったがそんなことはなく、毎回おいしくいただいた。
どれもヘルシーなメニューだった。

あと気になるお尻のケアについて。
手術後からお尻にガーゼをテープで止めての生活だ。

これはトイレに行くたびに取り替えが必要。
ガーゼの大袋1つと紙テープが渡されるので自分で取り替える。
また、朝・夜にはガーゼに軟膏をつける。
使い切りのチューブ状の軟膏がたくさん渡されるので、それを使う。

お尻のガーゼは気になるかと思いきや、全然気にならなかった。入院中はほぼベッドの上でゴロゴロしているからかもしれない。

あと入院中は基本的に暇なのでテレビを見るかスマホをいじるくらいしかやることがない。
おかげでブルーアーカイブがすごく捗った。

ちなみに前の記事でも書いたが、パソコンなど座って操作するものはあまりできないと思われる。
なぜならお尻が痛くなるからだ。
少しの間なら座っていても大丈夫だが、長時間はつらい。
少なくとも入院中はできるだけ座る機会を避けた方がいい。

あとトイレに行ったり座ったりさえしなければお尻の違和感・痛みはほぼ無い。
痛み止めが効いているからだ。
むしろずっとゴロゴロしているので腰の方が痛いくらいだ。
痛みに怯えて様子見している人は安心してほしい。


次回、

いぼ痔闘病記〜Vtuberがいぼ痔手術を受ける話・退院・その後編〜

に続く



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