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未来は僕等の手の中



先日20歳を迎えた息子が
酒を飲むようになった。

短大から帰宅して風呂上がりに
350mlの缶チューハイを1本飲む程度の
可愛いもんだけど。

今まで2時3時まで眠れなかったのが
1時前には寝れるようになったらしい。

そして前より饒舌になった。


息子には短大に入って
初めて出来たS君という友達が居る。

S君のお父さんは身体が弱く
子供の頃からS君を遊びに連れ出す事が
難しかった。

親戚付き合いも少なく
東京で生まれ育った為
夏休みに誰かの家に宿泊して
大勢で食卓を囲む事も無かったS君。

息子がカミさんの実家の
群馬に帰省する時にS君も誘い
2回ほど遊びに行った。

先日。息子の20歳のお祝いで
群馬の親戚が大勢遊びに来てくれた時。
義母の元に届いたS君の母親からの
御礼の手紙を読ませて貰った。

帰京してからも群馬での話を
楽しそうに話してくれる事。

そしてS君の足の事。

S君は足が少し悪い。


そのS君が
短大とリハビリ通院に加え
就職活動も始まり更にバイトも始めて
最近疲れ気味らしい。

バイトは無理しないで
止めても良いんじゃないの?
と息子が提案しても責任感の強い
S君は引かない。

そしてS君は
中学の頃に学校でイジメを受けていて
その時の記憶が今でもフラッシュバックし
最近でも朝から泣いてしまうという。


どうして真面目に
ひたむきに生きる青年に
こんな罰を与えるのか。

息子よ。
何も出来なくて良いから
今は寄り添ってあげな。


今度S君を車に乗せる機会があったら
この曲を聴かせてあげよう。




君たちは泣く為に
生まれてきた訳じゃないのだから。


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