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𝗗𝗲𝗹𝘂𝘀𝗶𝗼𝗻:𝗔𝗟𝗟


数年ぶりに映画館通いを再開しようと思った夜


昂った気持ちのまま書いて、置く。



キングダム初日のレイトショー、
満員御礼、しっかり完売。

みっちり詰まった劇場が、一才の雑音を立てずにスクリーンに齧り付いている。

大の大人が全力でこの時間を全力で堪能するって気持ちで座っている。
ストーリーなんて全員が知ってる。
変わることのない決まった結末に向けて進むストーリー見るためだけに、今日この時間を買っている。

座席が震えるほどの大音量に4Dの回に入ったかと錯覚したがそんな設備はなく、ああ、映画館って、このために来てるんだなあとしみじみ感じた。

とてつもなく当たり前のことなのだが、映画を見せるために、聞かせるために、堪能させるためだけに作られてるって本当、贅沢なことだ。
それが2,000円?持ってけ泥棒。


そんな贅沢、絶対に1人で味わいたい。
この余韻も衝撃も全て、わたし1人だけのものだ。

他の解釈も何もいらない、わたしだけのもの。

そんなわがままが許されるのが良い。
トーキョーを生きるわたしのお守りだ。


コンサートは出し物で、観客含めて作り上げるもので。
映画って完全に喰らいに行くもの。

最中だけでなく、喰らった後にどう飲み下すかが面白いんだ。


最高にきもちよかった!!!!!



昔からエンドロールが大好きだったわけが少し腑に落ちたのでついでに書いておく。
働く車、ゴジラに対する巨災対、戦場を埋め尽くす10万の兵が大好きだったわけ。


これだけの人間が、労力が、その後ろにいるスタッフが、そうしたさまざまな人間と期待が混ざり合い、作品が押し上げられ、封切りを待つ人間がみちみちに詰まったこの劇場で、たくさんの人間が息を呑んでがんばれ、がんばれってフィクションを祈るように見つめてる。

やってやったぞ!
作り上げたぞ!

立ち位置なんて関係なく、全ての関係者が同じ線上に立って胸を張る。
1人もかけることなくエンドロールに名を連ねる。

なんって、かっこいいんだよ。
胸を張って世に送り出すって、こんなに人の心を打つもんなんだな。ずるいや。


1人も取りこぼさず、死ぬほどかっこいい。

だから、大好きだ。



ああ、映画って、いいな。

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