『お届け物にご注意ください』21:プロット100本できるかな。
タロットカード6枚引いて小説のプロット100本作る創作訓練やってみた記録です。
◆引いたカード◆
1主人公の現在:死神(正)終止、悪い変化
2主人公の近い未来:悪魔(正)妄想にとらわれる、誘惑
3主人公の過去:力(正)穏やかな強さ、積極性
4援助者:魔術師(逆)方向転換の時期、経験不足
5敵対者:戦車(正)コントロール、勝利、移動
6結末:月(逆)嘘に気づく、小さくて済む危険な出来事
『お届け物にご注意ください』21/100
ユロは仕事にできるほどの魔法も使えない、下級魔術師だ。才能がないと諦めて、魔術師学校は楽しかったが、卒業後はごくありきたりな生活をしている(死神・正)。退屈な田舎に飽き飽きして中央市に出てきた(力・正)が、ようやくできるようになった魔法ときたら、離れたところに行って戻ってくるだけ。人や物を運ぶことはできず、純粋に自分だけ。しかも行ったら戻ってこなくてはならない紐付き移動だ。これでは宅急便もできない。
そんなある日、同窓生のイシダが訪ねてきた。落ちこぼれ仲間だったイシダの魔法は、手元のものと離れた場所にあるものを交換できるが、同じ重さでないと使えない。やはりくすぶった日々を送っているようだったが、なんと偶然、過去の戦乱で活躍した自動式魔道具を見つけたのだという(戦車・正)。
これを客の希望の場所に運んで起動する便利屋のようなものを二人でやろうともちかけるイシダ。魔道具とユロがちょうど同じ重さだというのだ。
最初は半信半疑のユロだったが、魔道具を運ぶ先にまず自分が行かなければならない危険などを思って、ワクワクしてしまう。失敗したり客にだまされたり、返り討ちにあったりしながらもスリリングな仕事を楽しむ二人(月・逆)。
ふとユロは、卒業後に太ったり痩せたりして重さが変わっていたら、ほかをあたるつもりだったのかとイシダに尋ねる。
「ユロの重さをどうにかするくらい、俺には魔法より簡単だね。胃袋つかまれてるって自覚、ないのか?」 (了)
……という、BL。
断り書きがなくても、だいたいBL。
ところで男だと魔女じゃなくてなんていうのかわからなくなりました。
少年だったら魔少年なの? BTなの?
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