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月影太陽光発電所 発電6日目

 素浪人エンジニア月影です。あたたかいですね~オフィス・ビルは暑いかも。。。月影ん家は、ベスト着てますけど、鯉は楽しそう。
 さて、発電5日目の配信テスト・サンプルは、どうでしたかね~。
動作状況・不具合などコメントで連絡いただけるとありがたいです。

 配信テスト・サンプルは基礎編ですので、ここまではご存知の方も多いと思います。あー知ってるよの方には、申し訳ないですが、先に進む前に、基礎編の解説をさせていただきます。
本日は、等価回路説明とシミュレーション精度の2点を説明します。
 
 表題画像が、太陽電池モジュールの標準等価回路モデルになります。
構成部品は、下記の意味にて、シミュレーション用数値を決定してます。
なお、太陽電池アレイ出力合成用のモジュールモデルの為、他の解析用途には使用しないことをお勧めします。

・等価回路説明
    定電流源 I1 :日射強度に対応した発電電流源
      標準条件:25℃/日射強度1000W/m2の短絡電流から、
      定電流源の定格値決定が可能です。
   セル等価ダイオード D1:(構成セル数の順方向Diモデル)
      セル直列枚数(N)に対応して、SPICEダイオードパラメー
      タ:N(エミッション係数)を変化させて作成します。
    並列抵抗値 R1:太陽電池モジュールではRsh
      ソーラーシミュレータでは、I-Vカーブを測定し、Voc
      近傍の微分値をRshとして計測しているようです。
      等価回路は、D1とR1に分離したモデルなので、ソーラー
      シミュレータ測定RshとR1は一致しません。
    直列抵抗値 R2:太陽電池モジュールではRs
      ソーラーシミュレータでは、I-Vカーブを測定し、Isc
      近傍の微分値をRsとして計測しているようです。
   バイパスダイオード:D2~D4
      バイパスダイオードは、セル・ストリングの迂回路として
      モジュール内蔵部品です。モジュールパックでは、出力解析
      用に3直列で付加しています。  
      (セルストリング:10セル×6ストリング=60セルモジュール
       では、2個のセル・ストリング単位で1個のバイパスダイオ
       ードが付きます。10×5では、奇数セルストリング数なの
       で、通称:インターレース方式の配置をします。)

 配信テスト・サンプル:PVMA2530N_TEST.ascを用いて、I-V・P-V
            カーブの表示にトライして、お楽しみください。

・配信テストサンプルの精度
  仕様書定格値とシミュレーション値は下記の精度レベルです。
 実用的には問題が少ないことが理解できると思います。
 (本製品のPmax公差は、253W以上(+トレランス)です
  が、他社は±3%や、JISに準じた±10%表記も多く。実公差
  が不明。±3%レベルと見立て、シミュレーションモデルは、
  ±0.3%目標で生産中です。)

 さて、月影爺の発電は本日終了です。 
 次回は、基礎編(続)として太陽電池アレイの配信テストサンプルを説明
 させていただく予定です。
  基礎編でわからない点や不都合点、さらには初級編に早く進め等の、
 みなさまのお考えをコメントで、爺にお伝えいただければ幸いです。
 では、みなさまに良い日和でありますように。

・今日のひとこと
  note記事に、サントリーさんとのコラボ企画募集を見つけ、
  ビールにつられて、つい投稿。ちょと後悔(俺も青いな~)
  
  
    

素浪人シルバーエンジニア 月影四郎と申します。幕府学問所を卒業後、仕官したお城づとめも終了し、素浪人として歩き始めました。  皆さまに楽しんでいただけたらとふと思いたち、徒然なるままにnoteデビューした次第でございます。