7日目表題

月影太陽光発電所 発電7日目 基礎2

 素浪人エンジニア月影です。さて、配信テスト・サンプルによる太陽電池
アレイの出力シミュレーション(基礎編)の解説#2をお楽しみください。
本日は、太陽電池アレイの出力シミュレーション例を説明します。
(配信テスト・サンプル(LTspice用データ)は、発電5日目を
 確認し、LTspice環境をインストールすることで、お楽しみいただけ
 ます。下記は、note図用に配置を変更してあります。)

・並列ストリング間でモジュール枚数差がある出力シミュレーション
  
PVMA2530N_TEST_枚数差のある太陽電池アレイ出力.asc の説明です。
  太陽電池モジュールは、日射強度に比例して出力電流が変化しますが、
 出力電圧は一定の電源です。上図では、太陽電池モジュール列(以後、太陽
 電池ストリング)を並列使用時に、出力電圧の低下ストリングに電流が流
 れ込まないように、逆流防止ダイオードを各ストリングにつけています。
  シミュレーションは、10直列と9直列の並列ストリング例にて、P-V
 カーブでは、1枚差の影響による2山化が見てとれます。

  なぜ、シミュレーションが必要なのでしょうか?
 Pmaxの計測結果は、4689Wになっています。253W定格が
 19枚の太陽電池アレイであれば、253W ×19枚=4807W
 が期待値なのに、118Wも差が出ています。
  バイパスダイオードの損失は、1V×10A=10W/個 程度なので、
 この差は、枚数差にてストリング間で電力ピーク点がずれている事
 実は出力低下の原因なのです。
  太陽電池ストリングを並列化する場合では、最大出力電力を引き出す
 ためには、電圧差の検証が必要なのです。
 寄棟住宅等で、ストリング間のモジュール枚数差が出てしまうと、高価な
 マルチ入力型パワコンを用いるのは、1入力パワコンでは太陽電池アレイ
 から最大出力電力を得れない為、入力チャンネル追加が必要だったので
 す。
  なんか、納得できませんよね~。。
 理解を深めるにはシミュレーション! の典型例とも言えます。   
  今日のおすすめ練習問題
   太陽電池モジュールU20を,U19の上部に接続し、Pmax
   を計測して、19枚時と比較してみてください。
   LTspiceの操作習熟になると思いますので、ぜひお楽しみ
   ください。(初めての人、できるかな~ と心配な爺)

・ちょっと寄り道 (お詫びと訂正のご報告)
発電6日目の誤記訂正の報告です。ソーラシミュレータによる直列抵抗
と並列抵抗の計測点説明が逆でしたので、修正をしました。
 月影は、自己チェックが甘く、反省し、お詫び申し上げます。
なお、noteは投稿済み文書の編集・再公開が簡単・便利なのですが、改訂履歴がないので、あると良いなあ~と爺は思う。
(責任転嫁。。。お城づとめでは、記録の改訂管理は面倒だったな~ )
 ソーラシミュレータなる計測機はモジュール屋さんのご用達計測器なので、興味がある方はコニカミノルタさんのサイトをポチっとな、にて確認ください。日清紡メカトロニクス社さんは同機の超大手ですが、産機メーカーさんなのでH.P.に情報はありません。結構メンテナンスが困難そうな機械であることは、推測できます。。ランプ切れたら校正大変だろうなと思いますし、こんな公差系の計測器では、機械かわったら互換性検証に担当者は苦労するだろうな。。。と月影は想う。
 このような計測手段しかないのに、太陽電池モジュールの長期リニア保証を中華・韓国メーカーも謳ってます。出力劣化懸念のでたモジュールの性能測定や、その検査費用は誰が負担するのか、月影は理解困難?です。
 ソーラシミュレータを日本に置いている? 空調も必要な、お高い計測機に見えます。。。
(若い子が、宗教って、言ったもん勝ちの古代理論物理学!って言って
 ました。 実証責任ありません。。奇跡を信じなさい。。私を信じな
 さい。。。)
  
あーあ、今日も寄り道して発電ロスっちゃいました。。
月影爺は発電中断して、火曜日特売にいきます。。基礎編とばす訳にいかないので、次回も基礎編になりますが、また来てください。

素浪人シルバーエンジニア 月影四郎と申します。幕府学問所を卒業後、仕官したお城づとめも終了し、素浪人として歩き始めました。  皆さまに楽しんでいただけたらとふと思いたち、徒然なるままにnoteデビューした次第でございます。