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みんな今もベストをつくしていて、その時点でのベストを選んでいる

昨日アカリがぷりぷりしてると、この人が観ていたYouTubeでこんな言葉が流れてきた。

「どんな人でもその時点でのベストを尽くしている。そのことを受け入れるんだ」

そう、その通りだ。
みんな今もベストをつくしていて、その時点でのベストを選んでいる。
いまの時点で自分にはできないと思ってることも、もう自分には力がないと思ってることも、その人にとっては今の時点でベストなんだ。

そうだ、それはその通りだ。

アカリはいま、ようするに「ゲームメイカーであることを忘れてるから、自分がゲームをハードモードに設定したことも忘れて、どこにどんなトラップを仕掛けたのかも忘れて、ただのプレイヤーだと思ってる人間に『あなたは本当はゲームメイカーですよ』ってことを思い出させるゲーム」をやってるわけだ。

ややこしいって。

そう、「どんな人でもその時点でのベストを尽くした」ということを、受け入れることはとても大切なことだ。

本当はもっとできたんじゃないのか?
本当は手を抜いたんじゃないのか?
わざと自分につらく当たったんじゃないのか?

過去の誰かの言ったこと、やったことを思い返して、疑いたくなる気持ちはわかる。

でもさぁ、いまの自分の状況をみて、誰かに「本当はもっとできたんでしょ?わざとできないふりしてるんでしょ?」なんて半笑いで言われたら、「え?」ってびっくりするよね。

私は私なりのベストを尽くして、私なりに私をどうにか生かすためにがんばってるんだけどって。

そうだよ。あなたはあなたなりに、すごくよくがんばったの。

そのことを認めるんだよ。あなたはベストを尽くして、いまそこにいるの。

そして、あなたが今日腹を立てた誰かや、昔とんでもないひどいことをした誰かも、その人にとってのなんらかの「ベスト」を尽くしてたの。

歪んでみえるものは、歪むしかなかった原因があって、歪みのなかでのベストを尽くしたの。

理解したくない、許せない、いくら歪んでたって私はそんなひどいことはしない。

言いたくなる気持ちはわかるよ。
でもあなたはその人じゃない。その人のすべてを知ってるわけじゃない。

あなたは「ベストを尽くせば総理大臣にだってなれたはずです。どうして勉強しなかったんですか?どうしてもっと若いころに気がつかなかったんですか?小学生のころからはじめてたらよかったじゃないですか」とか言われても、「いやいやいや、待ってよ。なんの話?」って言いたくなるでしょう。

「私だって裕福な家庭に生まれて、そういう血筋で、自己肯定感高めに育てられて、教育のためにお金をいくらでも使ってもらえてたら、そうしてたかもしれないですよ。でも私の生活では、自分が総理大臣になれるかもしれないなんて発想すら浮かばなかったし、浮かんだとしても無理だと思ったと思います」
って。

その人がそうなった理由を理解しなさい、って話じゃないし、同情しなさい、ってことでもないし、共感しなさいってことでも、あなたの苦しみを差し置いてまでその人を許しなさいってことでもないの。

「どんな人でも、その時点でのベストを尽くしたうえで、そこにいるしかなかったんだ」ってことを受け入れるのは大切なことだよねってこと。

あなたも、あなたの現時点でのベストを尽くしたうえで、そこにいる。

今日も憎たらしい演説をしてる誰かだって、自分の加害性を自覚してなさそうに見える誰かだって、その人なりのベストを尽くしてて、「誰かに優しくするなんて発想すら浮かんでない」だけかもしれない。

そしてアカリも、「ゲームメイカーであることを忘れてるから、自分がゲームをハードモードに設定したことも忘れて、どこにどんなトラップを仕掛けたのかも忘れて、ただのプレイヤーだと思ってる」人たちに、「いくらなんでもこの星の人たちはなにをしているんですか???????」ってめちゃくちゃ不思議に思ってるものの、あなたがいまベストを尽くしてそこにいることを理解するね。

今日は終わり。




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