黒い血は死んだ

目が眩む光と
暗の海の間に立つ自分が
引き込まれる場所が闇だから
それを変えることは風でも無理なのだろう

落ちた先に居場所があれば良いのに
落ちていく感情だらけ受け止めて
茫然とし続ける海の優しさは残忍だ 笑っているのだから
ここにずっといてもやがて戻らねばならぬ場所があるそこが堕落との戦場だとしても

もうやめようもうやめよう明るい場所に行こうとするのは
もうやめようもうやめよう明るい人に憧れるのは

そこが銃声犇く場所ならば無理だから逃げてしまおう
発狂した発狂した闇の中銃声のような歌を声を枯らすように歌う

歩行者を確認せず突っ込んでくる運転手がこちらを睨んでいる
それが普通だ普通の人だそんなものに彩られて形成される街だ

迎合できないまま笑うことが自虐するのが趣味なんだ
いつか自虐に刺される時が来るなら本望かもしれない
私は死んだ
死に続けている
季節の風に煽られてそれでも生きていることに笑う

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