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見えない壁を作る

はい、どうもこんにちは。ツケマイこと最高位戦梶谷です。


コロナで外出自粛中ですが、最近は毎日天鳳打ってます。たまにはお役立ち情報(多分)でも投稿したいと思います。

画像は僕の実践譜なんですけど、手牌は僕目線じゃありません。自分の牌譜を見返してたら相手の方でなかなかいい素材に巡り合えたので使わせてもらってます。ちなみに下家が僕です。

で、局面ですね。南2局2着目西家、まあこんなんラス目の親リーにベタオリですよ。少しでも安全な牌を切らなきゃです。

親リーは12巡目に入ってます。リーチ宣言牌の6mを上家がチー、打3mとしています。3着目とはいえなかなか強いですね。結構良い手が入っていると予想されます。

そしてペタペタオリていた西家がハイテイをツモった場面が今日のお題です。ここから何切ります?自分なりに考えたあとに以下を読んでいただけると幸いです。

打牌候補は割と少なくて、筋7pとワンチャンス3s6s、筋7s、それから初牌の中といったところでしょうか。

ここからが本題です。

切る牌の危険度を考える場合、終盤特に重要になってくるのは『待ちになる牌を相手が持っているかどうか』です。

というのは序盤〜中盤だと山にある牌がまだ相当残っているので、相手がどの牌を持っているかどうかは絞り込めません。故に待ちのパターンを消去法で消して、安全度を推測することが大事です。

こういうと難しいですけど、要は筋になっている牌は両面という待ちパターンが消されるので、その分安全になるってことですね。

ですが終盤になっていくにつれて牌の在処が明らかになってきます。そうなると筋よりも4枚見えている壁の方がより確実な安全度を保証してくれます。3s4枚見えのとき1s2sは両面だけでなくカンチャンもあたるパターンがなくなるよねってことです。

なので終盤にいくにつれてカウンティングは重要になります。

それを踏まえた上で画像の局面を検討しましょう。

まずペン7pですが、相手が89pと持っている可能性は普通にあります。カン7pは4pが先に切られているため可能性は低そうですが否定はできません。同じ理由で筋の7sもカン7sは普通にあります。

また中ですがここまで出てこないのであれば相手の手に入っていると考えるのが自然です。ただし誰に入っているかはわかりません。

3sや6sの当たりになるパターンを考えてみましょう。

2s4枚見えでペンカン3sはなし、でも両面45s、57sと持っている可能性はワンチャンスである以上否定できません。

じゃあなんだ、全部あぶねーじゃんって話になるんですけど、この中で一個だけ所在が推測できる牌があるんですよね。

それは5sです。



上家の仕掛けを見てください。9pの対子落としをしているのでタンヤオじゃなかった可能性はありますが、6mを鳴く前に2s7sと落としています。これから推測するに345sや456s、45sと持っている可能性はかなり高いと思いませんか?

また親リーに向かっている時点で点数もそこそこあると思われます。残った牌は赤5sなので上家が持っているとすれば合点がいきます。

そしてもし持っていなかったとしても、下家もまた5sを持っていそうです。8sを先に捨てていながら4sが現物になった途端4sを合わせています。単に孤立牌として持っていたとは考えにくいです。2sは4枚見えなので、356sあたりとセットで持っていたと考えるのが自然です。

なので結論としては、4枚目の5sを対面が持っている可能性は低く、実質ノーチャンスの3sか6sを切るのが正解とします。シャンポンの可能性が低い分打6sが優位かな?と思います。

まとめますと、終盤でのカウンティングは場に出た牌だけではなくて、相手の手牌まで含めて推測するとより安全な牌を切ることができるよってお話でした。

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