簡単なものはつまらない〜答えを探す楽しさ〜
ご覧いただきありがとうございます。
カフェと囲碁ひだまりの八段塾塾長つかさです。
囲碁ってお年寄りがやっている遊びだよね?
1回に1時間とか長い時間かけてやってるんだよね?
見ててもルールがわかんないんだよね。
囲碁の一般的なイメージはこんな感じでしょう。
本記事は、年間100名以上の方に入門指導しているぼくが、入門者に必ず伝える囲碁の楽しみ方をお伝えします。
本記事の対象者
・囲碁をはじめようと思っているかた
・囲碁を始めたばかりのかた
・囲碁の面白さがイマイチわからないという方
なぜ、囲碁は何千年も人々に愛され続いてきたのか
プレイヤー数が減ったとはいえいまだに数百万人もいるのか
その魅力の一部がわかります。
簡単なものはつまらない
囲碁の魅力はズバリ考える時間にあります。
はっきり言います、囲碁は難しいです!
囲碁のルール自体はシンプルです。
余計なルールを省いて説明すれば3〜4歳児にも教えることができます。
しかし、ルールがシンプルな代わりにテクニックの量が膨大にあります。
過去に作られた『定石大辞典』という書籍は、テクニックの一部を集めた本ですが
これはマクラですか?というようなサイズです。
覚えようと思うと気が遠くなりそうなほど大量の書籍があります。
その圧倒的量と囲碁独特の用語、そして本を読んだだけではイマイチ内容が理解できないという経験を必ずみんな体験します。
私には難しすぎるかな
頭使うのそんなに得意じゃない
めっちゃ疲れそうだしめんどくさいな
という感じで挫折するかたは多くいます。
しかし、ぼくは難しさに挫けそうになっている方に必ず伝えていることがあります。
それが『簡単に分かったことはすぐあきますよ』ということです。
例えば、ジャンケンはどうでしょうか。
ジャンケンは勝敗がつきますし、ルールはシンプルで理解できます。
ですが、ジャンケンを2時間やり続けてくださいと言われたら、続けられますか?
単純にジャンケンするだけではきっとすぐにあきてしまうでしょう。
わかりやすいものは回数をこなすことはできても、長時間楽しむには不向きになります。
つまり、囲碁がなぜ1回の対戦で長時間かかるのにも関わらず多くの人に親しまれているかというと
難しさの中に魅力があると気づいているからです。
答えがないことを楽しむ
囲碁に求めてはいけないことがあります。
それが、『正解探し』です。
これは、日本人がやりがちです。
ついつい、自分の力で分からないことがあると
「先生、ここではどこへ打つのが正解なんですか?」
と聞いてしまいます。
残念ながら、囲碁においてはレベルが上がれば上がるほど先生であっても正解わからない瞬間があります。
よく使われる19路盤の割合で言うと
わかる:わからない=1:9
くらいになります。
いやいや、正解わからないの考えるのしんどいよ
と思う方の気持ちもよくわかります。
優柔不断で、決めるのが得意じゃないとどうしていいか決められずいつまで経っても打てないなんてことになってしまいます。
しかし、囲碁は正解がわからないといことが前提のゲームです。
相手がわかっていて自分がわからないのではなく、お互いわからない状態で対戦をしています。
囲碁では『正解探し』は良くないのではなく、正解がわかならい場合が多いのです。
なので、答え(正解)を求めようとすると見つからないのでとても苦しく感じてしまうのです。
つまり、囲碁の楽しさとは答えがわからない、見つからない状態を楽しむことでもあるのです。
まとめ
囲碁の魅力は考えている時間です。
答えを見つけ出すこと、勝つことに執着すると間違えた時、負けた時に対戦した中で自分が考えていたものを否定することになります。
結果に注目してしまうと、結果を判断する最後の瞬間しか楽しみがありません。
ですが、本当に楽しむべきは勝敗がつくまでの過程です。
1時間かけて対戦をするのであればこそ、過程にある
わからないことに対して考えている時間
を楽しむことが大切なのです。
これから囲碁をはじめる方、囲碁の魅力をもっと知りたいという方は
あまり勝ち負けにこだわらず、そのあいだにある考えている時間を楽しんでください。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
つかさ
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