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失敗図の多い詰碁集No.1

ご覧いただきありがとうございます。
八段塾塾長のつかさです。

詰碁の本って級位者やビギナーにとってわかりづらくできています。
正解図も失敗図も一つしかないからです。
今回は、失敗図の多い詰碁集として
基本死活の一つの変化を徹底的に分解し
10〜20級くらいの方がやりがちな対応を見ていきます。

対象レベル
二眼とナカデがなんとなくわかる10級〜20級
【基本形】
この形は、黒から打っても白から打っても
必ず取れるとされている形です。
しかし、対応を間違えると簡単に生きさせてしまいます。

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今回は二桁級がやりがちな失敗と正しい対応を例にあげていきます。

【パターン1】
黒1の下がりから黒3のハネを打つ

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【パターン1正解図の検証】
白2に対しては黒5まで五目ナカデです

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番号が書いてあると分かりづらい方のために
番号なしバージョンです。

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白が1と取っても黒2と打てばAの地点は目ではなく
欠目になります。
二眼を作ろうと内側でもがいても死んでいます。

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【パターン1 二桁級によくある失敗図1】
単純にハネツギを打ってダメになってしまうパターンです。

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【パターン2黒下がり】
これも二桁級がよくやる打ち方です。
これは、この後黒から内側い打ったらどうなるでしょうか?

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【パターン2失敗図1〜4】
したの4箇所は白2と打たれて石が取られて二眼ができてしまいます。

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【パターン2失敗図5】
急所は真ん中あたりですが、場所によって結果が変わります。

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黒1から4までとなります。
番号なしバージョン↓

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【パターン2失敗図5 コウ】
この形は黒1と取るとコウになります。
白からは赤点に石を置けば黒1の石が取れます。
無条件で殺せる場合、コウでは失敗となります。

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【パターン2正解図】
黒1と内側にツケる手が正解です。
白2に黒3が大切で五目ナカデになります。

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【パターン2失敗図7】
黒3で1と打つと白2にほうりこまれて
Aの地点を争うコウになります。

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【パターン2正解図2】
白2には黒3で五目ナカデです。

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【パターン2変化】
白2と打ってきた場合が頭の中で考えるのが難しい形です。

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【パターン2失敗図8、9】
黒1は白からAに打たれると石が取られて失敗です。

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【パターン2失敗図10】
黒1も白2と打たれるとどこにも打てなくなり
生きられてしまいます。

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【パターン2正解図3】
黒1が正解です。
白2となったらどうなるか頭の中のイメージだけで解けますか?

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番号なしバージョン

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【パターン2正解図3続】
黒1と打つと白石が7個取れます。

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【パターン2正解図3補足】
頭の中のイメージだけだとAに置くのは着手禁止点だと
勘違いしやすくなります。

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今回の詰碁はここまでです。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。

八段塾塾長つかさ

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