視聴者の会に関する百田尚樹さんとのやりとりについて。
既に臨時総会招集の投函をしており、百田尚樹氏にも臨時総会の開催を伝えているので、本来ならば総会にて行うべき意見表明なのですが、Twitter等で視聴者の会の信頼を更に毀損する憶測が飛び交っており、このままにするわけには行きませんので、こちらを投稿させていただきます。お付き合いください。
1月14日の有本香さんよる不適切なツイートで、視聴者の会の名誉と信頼は傷つきました。本来なら有本さんに自制を求め、事態の収拾を図るべき代表理事、百田尚樹氏はむしろこの問題を煽り、事態を収拾するどころか事態を逆方向に導きました。
ところが、百田氏は私が資金を盗もうとしているから監視する必要があるといった内容を匂わせる以下のようなツイートをし、自身の発言と有本香氏の行動を正当化しようとしております。
「どちらとも取れる」逃げ道を用意しているものの、少なくない百田氏のフォロワーが「上念が資金を盗もうとしている」と考え、発信をしているのは皆さんがご覧の通りです。
一連の件をご覧の方はお気づきでしょうがこれがずっと続いています。
本来であれば、今回の件に関してはそれぞれの関係値とは関係なく「冷静になれ」と問題行動を有本香氏に指摘する立場に百田氏はあります。
穿った見方をすれば有本香氏の存在が、百田氏の冷静さをそこまで欠かせたのかとも思えます。
さて、これが如何に虚偽の事実に基づいた噴飯ものの主張であるかを本稿で明らかにします。
何故テキストマイニングを提案したか
まず問題となった2019年度の視聴者の会の利益処分の件です。
詳細について開示するのは躊躇しておりましたが、百田氏が発言で、氏のフォロワーが私を犯罪者呼ばわりしているので、視聴者の会の信頼の為にも止むにやまれず内部事情を開示させていただきます。すでに投稿した以下の記事に捕捉する形になりますので、未読の方はまずこちらをお読みください。
視聴者の会は2015年に発表したテレビの偏向報道に関する時間計測グラフで大きな話題になりました。この指摘は非常に有効でした。それを証拠に、これ以降テレビ局は番組制作にあたり時間配分には相当の配慮をするようになったからです。
指摘をする事で「時間」に対する偏向を抑止することに成功したのです。
実際に昨年4月に実施した時間計測調査ではインパクトのある数字は出ませんでした。
ところが、テレビの偏向報道は続いています。なぜでしょう?
それは彼らが時間公平性だけは守りつつも、構成やナレーションなどもっと深い部分の演出で印象操作を続けているからです。
時間公平性を担保せたことはいい事でしたが、私たちにとっては1つの武器を失ったことになります。
そのため、視聴者の会のレポートはより詳細に、より定性的な部分まで丁寧に調査することになりました。すでに2017年の新体制に移行した時点では、「時間」だけにスコープするのではなく、このような定性分析レポートが主流になっていました。
定性分析とは、時間等の定量分析だけではなく、「どの様な事」を「どの様」にまで踏み込んで分析することです。
定性分析レポートを出し、このレポートを元にして虎ノ門ニュースのBTOなどで偏向報道の事実を周知していくことがメインの活動となりました。これに加えて、資金的に余裕があるときには、テレビ局と同じRDD調査を行い、さらにこれを人口動態に合わせて年齢補正することでより正しい世論を知ると言ったプロジェクトも行いました。
しかし、いずれも2015年の時間公平性グラフに比べるとインパクト、そして効果に欠けていました。テレビ局が視聴者の会にチェックされることを嫌い、行動を変えてくれなければ意味がありません。そのため、何か新しい調査手法を私はずっと探していました。
定性分析を「チェックされることを嫌われる」まで行うのは、人の手では限界があったからです。
そこで、私の目に留まったのは、筑波大学の掛谷英紀先生が言語処理学会に発表された査読論文です。テキストマイニングの手法を使い、政治的なバイアスを数値化する。
まさにこれだと思いました。
簡単に言うと、「どの様な事」を「どの様」に報道するかを人工知能が人間の代わりに監視・分析してくれるわけです。
<参考>
政治的 立場の異なるツイッターユーザ群の特徴分析 大南勝 掛谷英紀
言語処理学会 第22回年次大会 発表論文集 (2016年3月)
https://www.anlp.jp/proceedings/annual_meeting/2016/pdf_dir/P13-6.pdf
そこで、私は2019年度の視聴者の会の余剰利益を使って研究プロジェクトができないか考えました。いきなり理事会に提案するのではなく、まずは百田氏に根回しをしました。
最初に百田さんにこの話をしたところ、この趣旨にご賛同いただき、正式に理事会に提案しようかと考えていました。ところが、このことを聞きつけた有本さんが「目的外利用だ」と強硬に主張し、百田さんも当初は賛成だったのに有本さんに説得されたらしく反対に回りました。
私はこれは理事会に提案しても否決されることが目に見えていると思ったので、根回しの段階でこの提案を取り下げたわけです。
「理事会」に提案すらしていないわけです。
百田氏に相談し、何故か有本香氏に反対され、提案を正式にすることも諦めた。
これが事実です。
さて、この事実をもって私が会の資金を流用するかもしれない危ない奴になるのでしょうか?
しかも、とっくに終わった根回し段階で断念した昔の話をもって「流用だ」といった濡れ衣を着せる行為は極めて卑劣な行為と感じます。
なんの目的があって今回の行為を行ったのか理解に苦しみます。
さて、最後にお金の話を致します。
今年の視聴者の会は昨年内部留保したお陰で約1100万円の資金が積み上がっております。
ですが、RDD調査と同時にネットモニター調査も実施すると規模にもよりますがざっくり1300万円ぐらいかかるので、今年も上念が個人的に200万円ぐらい資金を調達しないと間に合わないかなと思っていました。
この辺の資金調達も上念は事務局長として執り行なってきました。
ついでに「金の亡者」みたいにミスリードされているので、多少愚痴らせていただきますと、視聴者の会を引き継いだ際に、私財を投じてRDD調査をしようと私が200万円ほど用意した事実を百田氏は「お忘れ」してしまったようです。
普段から誰が資金調達役を行い、視聴者の会の財政を誰が建て直したのか。
どなたか聞いてみてください。これは流石に「お忘れ」でないと祈ります。
さて、3月寸前というタイミングで、昔の話を引っ張りだしてくるのは、若干ミステリーっぽさも感じます。
このまま3月になったら、いま留保している約1100万円の使い道も決まって消えてしまうわけですから。
なお、百田尚樹氏からSMSで「パスワードを忘れたので教えるように」と連絡があったのですが、ここ数日の百田氏の発言だけを見ても、視聴者の会の会員の個人情報に触る事が出来る状態が、コンプライアンス上もふさわしくないと考えましたので、事務局長としての責任から、現在、再発行のロックをかけています。
ロック前でしたら、私にSMSをせずとも再発行を行えばログイン出来たのですが、操作方法もお忘れだったようです。
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