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PCモニタ選びの意外な結末(メルカリ)

(約 3,400文字の記事です。)

前回、EIZOかBENQかで迷った。結果としては、EIZOに決めた。BENQはやはり四隅の色むらが気になるのでやめることにした(当たり外れの差が大きいのだ)。

Full HDかWUXGAか

ではFull HDかWUXGAか。WUXGAならば上下に120ピクセルほど広く表現できる。ところがここに罠があった。

詳しく調べてみると、最近の2019年頃からのEIZOのWUXGAはオレンジや青・水色系で縦縞が出るという不具合が報告されている。そしてメーカーの対応は「パネルの特性です」ということでバッサリ切り捨てられていた。これならばWUXGAはだめだ。過去数年でそうなので最新のパネルもほぼ同じだろう。と思って調べてみたが、結果として5chにユーザーからのその旨の書き込みがあって確信した。

もうEIZOでWUXGAは発色に注目する人は買ってはいけない、と。色にこだわらないビジネスユーザーしか買ってはいけないだろう。

なのでFull HDの現行モデル、約3.8万円のモニタを買おうと思っていた。

楽天スーパーセールでつまづく

ここ数年楽天を使っていなかった。もっぱらAmazon、ときどきヨドバシ。でも楽天スーパーセールがあるので、久々に使ってみた。チェア新調に伴い、床に傷を付けたくないのでチェアマットを約2千円で注文。

これが失敗であり、大きな進歩につながるのだが。

発注完了後の5分後に気付く。1年ぶり以上の楽天リターンユーザーにはなんと1500円OFFクーポンが発行されていたのだ。だが5分たった今は対象外。クーポンを取得できない。結構ショックだった。それを使えば3.8万円から1500円OFFになる。ほぼ3万円台前半まで迫れる(楽天スーパーセールのポイントを考慮すれば)。

1500円が0になるか否かは結構大きなポイントだ。ショックである。

ここで目が覚めた。

私が欲しい物は何か?

3日もPCモニタ選びをしてきて今更何?と思うかも知れない。欲しいのはPCモニタなんでしょ?と。でも、このショックで冷静に考えてみたとき、確かに欲しいのはPCモニタなのだが、それ、新品じゃなくてもいいんじゃね?と思ったのだ。

新品でFHDで3.8万、WUXGAで5.8万、BENQでWUXGAで4.5万、これを検討していたが、本当に欲しかったのはモニタじゃないんだ。

別画面で情報収集できる手段が欲しかった

これが新のニーズだ。だから別に新品だろうが中古だろうが、IPSだろうがVAだろうがどうでもいい。メインのモニタは今使っているモニタで満足しているから、サブ表示装置が必要だったんだ。無理して新品をメインモニタにすげ替えなければならない理由などなかった

デュアルモニタになれば片方でWebで情報収集しながら他方のメインモニタでBlenderやZbrushをいじれる。そういうデュアルな表示装置がありさえすればよくて、サブモニタは「要するに映ればそれでよくて目に優しければ何でもいい」ということに気付いた。

となると、別に新品のEIZOでなくてもよくね?となった。今の現行モニタをメインに据え置けば、中古の激安モニタをサブに表示させてWebサイトが見られれば色味などどうでもいい、ということになる。Webサイトで重要なのは文字情報とスクショであって、色味じゃない。

メルカリでEIZOを探した結果

で、すぐにメルカリでEIZOを探したら、ちょうど10年前くらいのモデルを中心に投げ売り状態だった。あとは安い方から片っ端から型番を調べ、公式サイトのマニュアルを読み、あとはPCの状態と価格とのにらめっこ。特に使用時間を公開している販売者は良心的だ。分かっている人だ。対して通電していない外観だけの出品は不安だ。何万時間使われて内部がへたっているか分かったもんじゃない。

で、探してみた結果、条件の揃った物が安く手に入った。約10年前のモデルだが奇跡的にIPS液晶であり、使用時間も2~3万時間と、まだまだ十分に使える状態。これがビンゴだった。

探している中では3:4モデルだったりVAだったりと、なかなかIPSにお目にかからない。10年前はそれだけIPS液晶がまだまだ高嶺の花だったのだ。当時多かったのはVAで、私のメインモニタもVAで、黒が引き締まって美しい

だが試したいのはIPS液晶なのだ。色味の違いが視差で変わらないものが欲しいのだ。

せっかくだから、中古とはいえ。

というわけで、美品、利用時間もそこそこ、IPSで10年以内のEIZOモニタ、しかも今のメインモニタと全く同じサイズ、ピクセルピッチ。そう、EIZO製のFull HDの23インチモニタが2つになったわけだ。わずか1万円以内で。

……、もう、いいんじゃね?これで半年か1年しのげば十分元が取れる。そもそもEIZOは品質がいいからまだまだ使える上に、もし1年以内に買い換えても古いモニタは実家に寄付すればまだまだ使える。何の問題もない。

そう考えてポチった。


そう、ようやくモニター選びに終止符が打たれた。


デュアルディスプレイの片割れは中古モニタ

新品の購入予定の品定めとして型番まで決めたのに、最後の最後はメルカリの「2時間前に出品された」条件ぴったりの中古EIZOモニタ 23インチIPSだったのだ。

運命を感じる。もし楽天セールでリターンユーザー向け1500円OFFクーポンをゲットしていたら、あるいはもう決済して「ヤホーイ」な日記を書いていたのかも知れない。

だがそうはならず、1500円OFF失敗にぽかーんとして脱力した結果、真の需要を見出し、最強のコスパで目的を果たせる道を見出した。

(あとは検品してまともかどうかを確認する作業が待っているが、出品者の几帳面さを考えれば恐らくまともだと思う。だからこそ一発決済した)


浮いた予算で灯油を確保しようと思う

これが重要だ。今年は異常な価格だが、冬は寒い。灯油なしでは凍える。なので、リッチな2台目モニタよりも、見えればいい中古モニタでしのぎつつ、灯油の予算に回そうと思った。ここが気になっていたからこそ、何だか新品購入に即決できず、右往左往した、という内部事情。


LED照明への検討

また今回モニタ選びで勉強したことになったのが、LEDと調光と眼精疲労の話。私の古いモニタと決済した中古モニタはどちらも冷陰極管バックライトなので、フリッカーとかほぼ感じない。その分消費電力が大きいが。

対して今の液晶モニタはほぼ間違いなくLEDバックライト、しかもエッジライト方式だ。そうなると調光の仕方で眼精疲労が大きく変わる。その点EIZOはそこに歩がある。評価にも定評がある。(高~中輝度まで使われるDC調光はフリッカーが発生しない。ま、これはEIZO以外にBENQなども使っているとは思うが……。)

で、とりあえず2台とも目の前に並ぶ予定のモニタは冷陰極管バックライトなのでLEDライトの調光制御に起因するフリッカーの問題はないものの、デスクを照らす照明器具としていよいよLEDライトを検討した結果、良い物を選ぼうと思った。そちらに予算を少し割こうかと。

ちなみにメインのデスクライトは山田照明の蛍光管タイプなので、結果として目に入る光でLEDライト由来のものが皆無ということが、もしかしたら今まで眼精疲労を感じなかった幸運な例につながったのかも知れない。

デュアルモニタで消費電力がUPすることが決まった以上、LED照明で少しでも節電しないと(笑)

なので、結末としては、新品モニタに回す予算のほとんどを、モニタ以外の脇を固める何かへの投資に回し、サブモニタは中古で見えればいい程度で1年くらいしのげばいいということで、予算を灯油と脇を固めるガジェットに投資しようという戦略に切り替わって、今夜に至る。

さようなら楽天スーパーセール。2店ほど買い回りしたがこれで打ち止めです。LED照明はAmazonで目星を付けているので、楽天には出展していないメーカーだったのでしょうがない。

3日間の壮大な調査の結末は、2時間前に出品された条件ぴったりな中古EIZOモニタで終止符が打たれたのでした。

人生は小説よりも奇なり。


今回の創作活動は約1時間30分(累積 約2,646時間)
(712回目のnote更新)

読んでくれてありがとう。気長にマイペースに書いてます。この出会いに感謝😊