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最近やたらとサポート担当とやりとりしている

(約 5,000文字の記事です。)

Razer製左手キーボードTartarus Proは、キーの押し込み量によって2種類のキーコードを送信できる「はず」だった。だが実際には制御ソフトのバグで1種類目の修飾キーがそのまま2種類目に引き継がれる。なので、大文字のShift + Aキーを第1キーに設定すると、そこからグッと押し込んだ第2キーで小文字のxキーを送信させようとしても強制的にShiftキーが引き継がれてShift + Xの大文字のXになる。

これ、つまりは1キーに純粋に自由な組み合わせでキーをセットできないことになる。第1キーは修飾キーなし、第2キーは自由という中途半端さ。

で、これはTartarus Proを買ってすぐに気付いたのだが、バグだと思って諦めていた。というのも制御ソフトのSynapseが、製品発売から2年以上もベータが付いたままという超絶適当っぷり(笑)Amazonの書き込みで苦笑いするしかない。

だから当時はマッハの速度で「諦めた」(笑)

サポートに問い合わせてみるか?

が、気が付けばSynapse 3となり、ベータ版も取れていた。なので思い切ってユーザーサポートに問い合わせてみた。Razer自体が海外メインの企業なので、てっきり英語でのやりとりになると覚悟していた。

こういう企業は往々にして、適当な日本語サイトを作っていて、日本語で問い合わせたら英語で返ってきて、以後英語で、というパターンを結構経験している(笑)

今回もそのパターンだろうと思って覚悟していた。

意外や意外、

日本語で返信が来た!

ちょっと意外だった。担当者はブライアンさん。日本語もできるサポート担当らしい。不自然さは僅かにあるがきちんとした英語で文章ができている。日本語キーボードを触れるってだけでも、だいぶ偉いと思う……。

だがそこからがまた長い。

いっている意味がわからんので動画プリーズ!

という感じで、問題点を「動画でとって送れ」と言われた。これ、YouTuberとかでないと、9割型の人は諦めるでしょ?と思う。

幸いにしてこのタイミングで私はPowerDirectorをメインの手段に据え置いた直後だったので、そのままヘッドセットでScreen Recorder 4でデスクトップキャプチャしながら問題点を日本語で解説。多分5分くらいで録画は終了。

その後10分程度でカット編集をし、ファイル容量を小さくするためにHEVC(H.265)で、時短のためにNVEncで圧縮。ギリギリ20MB以下に収まったのでサポートページに添付ファイルでアップロード。

そしたら意味が伝わったらしく、次のステップに進んだ。


私の手に負えないのでシニアエンジニアに送るログファイルをくれ

ま、多分そうなるよなと思った。明らかに製品の使い方の問題じゃない。制御ソフトであるSynapse 3のバグだ。恐らくはCtrl, Shift, Altなどの修飾キーの引き継ぎに関するバグだから。

とはいえ、普通の製品のままでは軽く押して第1キー、深く押して第2キーという使い方を実際にしている人はほとんどゼロだろう。だってシビアすぎて使い分けられないのだ。だからそもそもその機能を使っている人が少ないから、バグがあっても誰も気付かず、放置されていたと思っている。

だが私は独自に工夫してキーを感圧化させることに成功した。なので普通に押せば第1キーが押され、更にちょっと力を入れてグッと押すと第2キーが押される。快適。感圧操作なので使い分けができる。今ココ。

さすがにログファイルを送ったから何が原因か特定できるでしょ?

ここまでくれば明らかにSynapse側の制御のバグなので直して欲しい。

もし直るとすれば、第1キーと第2キーが独立するので、例えばZbrushでブラシを使い分けるとして、1つのキーを軽く押してムーブブラシ(例えばCtrl + M)にし、そのキーをグッと押し込んでZModelerブラシ(例えばAlt + Z)にするという運用ができる。

現状では上記の例では第2キーが強制的にCtrl + Alt + Zになってしまうわけ。

このバグが公式に修正されたならば、Tartarus Proの感圧化改造方法を記事にして公開するかも知れない。ただし専門記事なのではてなブログのほうで書くか、あるいは有料記事としてnoteで公開するかも知れない。


PowerDirectorのバグが大小結構ある

で、上記の動画作成時にトラブルが。なぜかNVEncで出力したmp4動画ファイルを再びタイムラインに乗せると、SVRT編集ができなくなるというバグ。2時間くらい試行錯誤し、ダメだったのでユーザーサポートに問い合わせ、そのアップロードが終わった直後に試行錯誤をしていたら、突然普通に使えるようになった。

何だったんだあの時間は!

NVEncでHEVC出力した直後だったので、NVEnc+HEVCのバグか?と思って検証したり(当時はなぜかNVEnc+H.264では正常だったため)。だが正常に動作してしまうとどちらも問題なく動く。

もしかしたら、カスタムプロファイルをマイナスボタンで削除したのが何か良かったのかも知れない。テスト中に大量にできたカスタムプロファイルボタンが何か悪さをしていたか、そのカスタムプロファイルのパラメータを変えたまま残ったことが原因かも知れない。何にしてもPowerDirector側のバグ。結果として直ったのだが、どうやらカスタムプロファイル周りにバグがありそうだ。きちんと名前を付けて保存したプロファイルのほうがよさそうだ。

このバグもきちんと名前を変更して保存して運用していると出会わないために万人に見逃されてきたバグの可能性もある。

カスタムプロファイル -X がずら~と並んだのが何かの原因だったのかも知れない。今は一度削除したので、それが効いたのか?

1フレームズレの致命傷は現在確認中とのこと

詳細はこちら。

https://www.yamato-tsukasa.com/entry/powerdirector365-fatal-bug-report-timeline

レンダリング結果が、タイムラインよりも1フレーム長くなるバグ。そしてその1フレームは、先頭の1フレームが2フレーム分の静止画となっていて、末尾の1フレームが欠落するというもの。

全体の尺の1フレームくらいどうでもよくね?と思った人は、甘い(笑)これは実は2番目に見つけたバグで、1番目に見つけたバグはひどい。カット編集してつなげた継ぎ目の部分について、カットして消したはずの1フレームが復活し、つなぎ目の先頭の1フレームに取って代わるのだ。なので、ギリギリ1フレーム直前でカットしてつなげたものをレンダリングしてみると、見えてはいけない「カットしたはずの1フレーム」が1フレーム分だけ画面に移る。ちらつくからすぐに分かる。

これは致命傷。シビアなカット編集では使い物にならない。

妥協した使い方としては、カット点のお尻に3フレーム程度の問題ないシーンが続くように、余裕を持ってカットすればいい。だがこれは本質的ではない。動画編集ツールにおいて、基本中の基本であるカット編集がまともにできないのは、ツールとしては失格である。

なのでこの問題点を記事にしてそのままサポートへの問い合わせでURLを添付した。読めば分かるように書いたつもりだ。

そして1週間以上かかってようやく「検証中」とのこと。とりあえず検証してもらえば問題が分かってもらえるだろう。WebサイトなのでGoogle翻訳機能を使えば英語のエンジニアも理解できるだろう。スクショもふんだんに使っている。

使いたいから、直って欲しいから

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根本はこれだ。左手キーボードの件も、PowerDirectorの件も。どっちも使いたいのだ。なのでバグを修正してもらえればそれでいい。PowerDirectorに関しては、とりあえず現状の使い方では回避できるが、直ってくれればなお安心だ。

ここ2, 3日で3本くらいカット編集で作ったが、快適。特にハードウェアエンコードでスクショ動画をPCに負荷をかけずに録画し、そのままSVRT編集で無駄に再エンコードせずにサクッと出力できるのもいい。出力結果を見直し中に見つかった不具合もサクッと再編集して再出力するにしても、手直ししていない部位のレンダリングはゼロなので、6分程度の動画も1分未満でmp4化できる。このフットワークの軽さがPowerDirectorの魅力だ。

これだけで十分ならば、高い月額を払ってPremiere Proにする必要はない。Premiere Proはどう頑張っても年額2万円を下回ることはない。(Premiere Proは通常価格で2万8千円台)

PowerDirector 365は初年度のみ6千円台で使える。2年目以降も8千円台だ。コスパが違いすぎる。(ま、細かい動画編集になればその分だけ性能も違うのだけれど。)


NVIDIA製のグラボがある場合、SVRT+NVEnc は強い味方

しかも驚いたことに、映像部分にクロスフェードなどのエフェクトを使わない場合、つまりカット編集オンリーだと、音声+BGMなど音部分に加工してもSVRTが有効のままので、動画部分の再レンダリングが不要になる。なのでサクッと出力できる。音声はもちろん再レンダリングになるが、音のエンコードなど一瞬で終わる。後は混ぜる工程(Mux)だがこれも一瞬で終わる。

つまり、映像部分の再レンダリングがない場合には、想像以上に爆速で動画が出力されるのだ。これが最高に気に入った。これを1万円未満のソフトでやろうとすると、現実的な選択肢はPowerDirector一択だ。

(他にはペガシス製品やVideo Studioがあるが、どちらも色んな意味で微妙だしオススメできない。)

このSVRT機能のことを一般的にはスマートレンダリングという。映像が同じならば再レンダリングしなくてもいいんじゃない?という手抜き技術だ。これが結構重要で、

スマートレンダリングできる廉価なソフトはほとんどない

Premiere Proは高いし、他のソフトは実用性が低い。結果、PowerDirectorが一番バランスがいい。YouTuber御用達のポジションを獲得できている理由もよく分かる。私も使ってみていいと思ったし、人にもオススメしやすい。ソフト買い切りタイプも良いが、1年中で色んなテンプレやエフェクトが使えるPowerDirector 365が特にオススメだ。1年のうちに自分のスタイルやエフェクトの使い方などを試せるならば十分に価値がある。

今見たらAmazonでもサブスクが買えるみたい。

だがサイバーリンク公式サイトにアカウントを作ると、常時10%OFFクーポンがもらえる上に、メルマガに登録すると更に割り引きURLをもらえたりもする。なので個人的にはサイバーリンク公式サイトで買うことをオススメする。

なお以下のブログ経由でサイバーリンク公式サイトから買うと私にお小遣いが少し入ります(笑)

https://www.yamato-tsukasa.com/entry/pd-cut-edit-keyboard-only


だらだらと書いたが、PowerDirectorでスクショ動画編集環境を整えた矢先に、左手キーボードのサポートに問題点を動画で説明してそのファイルをアップロードするという実務をいきなりやる羽目になったが、結論としては、動画による情報伝達はとても効率が良いと思った。あとは編集する側の手際の良さにかかっている。それをPowerDirectorはサクサクと実践してくれるので、コスパもいいしオススメだよ、ということで今日の日記は終了です。


今回の創作活動は約1時間30分(累積 約2,408時間)
(635回目のnote更新)


筆者はAmazonアソシエイト・プログラムに参加しています。(AmazonアソシエイトとはAmazon.co.jpの商品を宣伝し所定の条件を満たすことで紹介料をAmazon様から頂けるという大変ありがたい仕組みのこと。)
以下のリンクを経由してAmazonで何かを買うと購入額の1~3%ほどのお小遣いが私に寄付されます(笑)




読んでくれてありがとう。気長にマイペースに書いてます。この出会いに感謝😊