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Zbrushの月額コストは約3,750円~5,000円

(約 1,900文字の記事です。)

ついにZbrushのサブスクリプション価格が発表された。タイトルの通り、最安でも月額3,750円かかる。うん、微妙な価格だ。安くはない。かといって手が出ないほど高くもない。

でも安いとは決して言えない。

Zbrushの今後の運命、歯車が動き出した気もしている。

1年サブスク 44,880円

国内代理店のオーク様の1年サブスクの44,880円を12ヶ月で割ると3,750円だが、直営から1ヶ月間だけサブスクすると39.95ドル=日本円で約5,000円(カード決済手数料等5%として計算)。だが1年ライセンスは一括払いなのでまとめて44,880円の資本金が必要となる。アマチュアには辛いだろう。

プロは問答無用でZbrush依存ならばサブスク一択だが、問題はハイアマチュア~エントリー層だ。決して安い月額ではない。

例えば

「Zbrush?う~ん、まずは無料のBlenderのスカルプト機能から試そうか」

というエントリー層も一定数はいる。

ハイアマチュア層の場合

「BlenderのスカルプトでどこまでZbrushに肉薄できるか試そうか」
「ZbrushとBlenderのスカルプトの違いを試そうか」

となるだろう。そして「自分の場合にはBlenderでもそこそこいけるぞ!」ということが分かれば、あとは推して知るべし。

もしエントリー層がスカルプトの他にBlenderのポリゴンモデリングにも習熟し「ソフトに慣れたのでもうBlenderでいいです」という層に育ち、エントリー層からハイアマチュア層に成長してもおかしくない。そうなると回り回ってZbrushユーザーの減少につながる(=増加させられない)可能性は否定できない。

初心者・エントリー層の今後の取り込み

もっとも、現在でZbrushに依存しているプロクリエーターが減らない限り、Zbrushにとって(MAXONにとって)大した収益減にはならないかも知れないが、どんな業界・分野においても初心者を大切にしなくて未来が開けることなどない。その点で今回のサブスク価格は、残念ながら初心者・エントリー層にとても厳しい

どう考えても「まずはBlenderのスカルプトを試してみよう。無料だし」というニーズをひっくり返してZbrushに引っ張っていくことは難しい気がしている。月額3,500円オーバーは、心理的に結構重い。学生ならばなおさらだ。

その他でも複数の3DCGソフトを操るクリエーターにとってはこれ以上の月額出費は無視できない要素だ。

例えばサブスタンス3Dペインターで月額2,500円くらい消費するので、あと他にもしAdobe税を払っているならば、月額のソフトウェア代は軽く1万円を超えてくる。そこに追加で3,740円は無視できない価格。

ここまでで要旨は語り尽くした気がする。国内代理店経由ではなくて直営サイトからドル建てでクレカ購入した場合との違いなどはこちら。

まぁ結論としては月額3,740円が最安だと思って間違いない。

個人的にはサブスタンス3Dペインターと同様に月額2,500円程度が万人受けする程よい価格だと思っているが、さて、月額3,740円の価格設定、吉と出るか凶と出るか。


ちなみに個人的な創作活動ではZbrush依存ではなくなったので、割と冷静な感じで見つめている。そんな一面もある一方で、Zbrushプラグイン開発者としてはZbrushを応援したい気持ちもある。

そんな二面性を併せ持っているから、この微妙な価格設定は正直、微妙な気分になる。煮え切らない(笑)

中途半端なんだな。


今後のZbrushプラグイン開発についてどのようにサポート体制を築くかという点では、結構悩ましい。Zbrushの利用頻度によって検討しやすかった半年購入のラインナップがなくなったので、えいや!と1年サブスクにするか、都度5千円払って1ヶ月サブスクにするか。


何にせよ、あまり明るい話題ではない。


今回の創作活動は約45分(累積 約2,728時間)
(745回目のnote更新)


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