エレノア_大地に立つ3-3

祝!エレノア、大地に立つ! (VUE練習 6)

私は猛烈に興奮している!!!フルスクラッチ3DCGのオリキャラのエレノアさんが、VUEという風景作成CGのフィールドに立っているのである。

ここにたどり着くまでに、沢山の技術的課題があった。Zbrushのペイントブラシで描いたエレノアさんの顔をどうやってVUEに持っていけばいいのか、服や靴はどうするか?色は?今後の運用性を考えるとゴテゴテしたやり方では手間がかかりすぎる。問題点を一つずつ潰し、妥協点を見出し、ついにようやくここまで来た。

レタッチは一切していない。全てはVUEの演算結果。

以前、VUEで360度写真を作ってKeyshotでレンダリングしたときとは違って、今回の風景は、本当に全て3DCGオブジェクトなので、立体的な見え方がカメラアングルに依存しない。

別アングルから。これは楽しい。いい天気だなぁ。

360度どこから撮影しても、きちんと立体空間として表現されている。これは凄い。作り手の気まぐれで、色々な撮影アングルや画角を納得いくまで試せる。配置が終わったらマウスでぐりぐりするだけだ。これはインスピレーションを刺激される。

テストなので樹木は少な目。レンダリングが重くなるので。山の一部を縦に引っ張りすぎて、CG臭いとんがり山。これも原因と結果が分かっているので修正可能だろう。

もしかしたら、Keyshotの出番が少なくなる気がする。少なくとも、屋外シーンではVUEでのレンダリングになるだろう。室内空間での撮影専用かもしれない。室内空間なら細かい光源調整が必要だから。一方、VUEは光源の調整はちょっと苦手かな。それよりも、遠近の大気のシミュレーションなど、そういう自然風景の処理が得意なのは明か。

途中でマテリアルの質感が反映されず、1.5時間ほど立ち往生。結果、VUEの再起動で直るという憂き目にある。ポリペイント周りの試行錯誤でメモリが大変なことになったのかもしれない。

表情が読み込まれ、やったぁ~と思いきや、アレ?テカってない?

なぜか顔とタンクトップだけが光沢仕様。なんど設定を変えてもレンダラーに反映されない。なぜだ?これは悩む。まさかの再起動復活とは。

直った。その後、なぜか山がレンダラーに反映されないなどの妙な設定ミスに悩まされつつも、TOP絵に至りましたとさ。

空気遠近感の演算があるため、インポートした巨大なモデル(身長30m以上)に合わせて樹木を植えて山々を配置すると、山までが遠すぎて(数百km)大気に溶け込んで見えない、というオチ。ZbrushやKeyshot上ではリアルな寸法をほぼ気にすることがなかったが、VUEでは空気のかすみ具合もシミュレートするので、距離は大切なのね。

Aポーズの両手間が20mってことは、Tポーズなら間違いなく30m級。進撃の巨人の話。ん?遊びで進撃の巨人ごっこのワンカット作れるぞ(笑)

その次がなぜか「Hide from render」というオプションがオンになっていた件。そりゃレンダリングされない。

今日、また一つ、技術的ブレークスルーを果たした。

とても、とても嬉しい。VUEの超絶リアルな風景の中に、ゼロから作ったオリジナルキャラが立っている。これからは表情もポーズも、アクセサリも、何もかもが自由に自分の手で作れるのだ。本当に、ZbrushとVUEとで作れる世界ならば、自分が自由に創造できる。作ることの自由から、表現することの自由へと、私は一歩前進することが出来た。

VUEはとっても使うのが難しいソフト。だが、この可能性を手に入れた以上、表現の幅、表現の方法をコツコツ開拓せずにはいられない。だって、これで線画のファーストカットが、ほぼ確実に表現できるわけだから。

今なら、こだわらなければ、遠くの山脈も、辺り一面の森も、空も雲も作れる。あとはドラゴンのペーターさんと、鞍、と網と、数パターンの飛ぶマガモを作れば、この4カットは実現可能。このポージングと表情とを作って、マントも作って変形させれば、撮影できる。風防も透明材質の球体を作れば、あとはVUEが勝手に光沢をレンダリングしてくれるだろう。既に完成形のイメージと、その手段は分かっている。

あとはコツコツ、VUEを使って色々な自然現象をどうやって実現させるか、だな。なにせチュートリアルがほぼない。今のところ気になっていることは、川、道、夜の景色、星空、嵐の風景、雨、雪、の作り方といったところか。

実は、ちから技でZbrush上で物を造形し、VUE上でマテリアル設定をすると、ある程度自由に作れる。荒れ狂う三角の立体的な波も、Zbrushで作れば実現可能、というわけだ。(あるいは山エディタでギザギザに作って、マテリアルを水に設定すればいいだけかもしれない)

また、Zbrushなどの外部ソフトで作ったオブジェクトをインポートして着色する方法は今回確認できたので、橋、村の家々といった構造物は簡単に配置できる。

ようやく、ジオラマ作りのスタート地点に到達した。
長かった。長かったよ~。

このレベルから、ここまで来ました。苦労の思い出しかない(笑)けど、レンダリング出来てしまえば全て幸せな記憶。

読んでくれてありがとう。気長にマイペースに書いてます。この出会いに感謝😊