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3DCGとSNSの関係

長い駄文だぜ?そして結論は厳しい。

SNSッテ何だ?

早い話が情報共有の手段である。

3DCGは、誰もが知っている。

だが、作り手になる人は、ほとんどいないだろう?そう、3DCGは、受け取ることは多いのだが、作り手に回る人は、本当に少ない。知り合いにいる?いないでしょ?100人に1人いるかどうかという気がする。いない気がするなぁ。1,000人に5~6人な気がする(適当)。我が人生を振り返っても、3DCGやってるよ、という知人は皆無。そんな奇妙な沼に足を踏み入れた私。

3DCGって広すぎるのよ!

そう、広すぎるのよ。至る所で活用されている。

ゲームが真っ先に思いつくのかな?

プレステ時代から本格的に3DCGのゲームが始まる。バイオハザードとか、グランツーリスモとか。それ以降は、皆さんご存じの通り。スマホアプリでもジャンジャン使われているね。

ゲームになると、如何に少ない情報量(ローポリゴン)でほどほどに見栄えを良くするか、ってのが重要になるので、テクスチャの力が重要。岩っぽく見せて、実はタダのキューブとかね。

風景CGの需要もここに含まれるだろう。

映画(アニメーション)

ピクサーなどでおなじみ、フル3DCGアニメーション。日本では、逆にセル画っぽく見せるために3DCGを活用するという逆手法も確立されているから面白い。(主にシェーダー技術の発達)

MMD(ミクミクダンス)も広い意味ではこれに含まれるな。非商用限定ながら、個人でもクオリティの高いダンスムービーを作れる時代になった。

風景CGの需要のほとんどがここに含まれるだろう。(あとは建築デザインの背景画とか?)

(美少女)フィギュア

Zbrushでデジタル彫刻。今流行の3DCGプリンターで物体化も可能。早い話がフィギュアだな。特に日本では美少女フィギュアが市場を形成している。(好みの問題はさておき)

イラストアート

当然ながら2DCG(イラストや写真や合成画像)でも3DCGは活用されている。最終的なアウトプットが平面であっても、立体感の表現に3DCGの陰影の演算結果は強力な武器だ。企業の商品パンフも結構3DCGが多用されている。

キャラクターセットアップ

主にMMD用のキャラクターを作るイメージ。ここにくるといきなりマニアック。キャラを形にして、ボーンと呼ばれる骨格と、関節に対応する頂点の移動量(ウェイト設定)を決めるという、とても地味な作業の連続。もはや職人技。マゾの領域(笑)職業としてはゲーム用のキャラのセットアップかな。

職能としてはCAD/CAMかな?

車を作るにしても、エンジンを作るにしても、パーツを工業的に作るためにはデジタルな設計が欠かせない。量産される人工物のほとんどが元々はCAD由来の設計と言っても過言ではなかろう。ペットボトル然り、空き缶然り。建築物の完成イメージなんかもCADに含まれるだろう。

3DCGのSNSコミュニティーはかなり断片的

私はZbrush使いなので、Zbrushについて言えば、割とコミュニティーがあり、活発。Zbrush Centralもあるし、Twitterでも割とよく記事が上がってくる。これは、純粋にモデリングのみというわかりやすさも一因だろう。見た目一発だから、立体であろうがなかろうが、大した問題ではない。

それ以外はどうだろう。

ゲーム

ローポリからハイポリ、シナリオもRPG、シューティング、アクション、ラノベシナリオ系などなど、幅が広すぎる。コミュニティーとして存在できるはずがないだろうな。しかも技術は日進月歩。共有できるほど幅が広がらない。散発しては消えゆく霧のような。

映画(アニメーション)、イラストアート

つーか、それ自体がノウハウなので無償のコミュニティーに公開するはずがない(笑)専門の雑誌や、書籍に期待するしかないだろう。

キャラクターセットアップ

本を買って読むしかない。これも細かい所はノウハウなので、公開しようとする人が少ないだろうなぁ。

CAD

仕事としている以上、守秘義務があるのでそもそも公開できません、ってのが当たり前だろう。あるいは本を買って読めってとこかな。

まとめてみると?

・3DCGは「ノウハウの固まり」、手間も時間もかかる
・完成したモデルを紹介したり自慢したりすること以上の情報の共有化(コミュニティー形成)が難しい(笑)
・Zbrushについてはモデリングそのものなので、比較的コミュニティーができやすい。一方、それ以外の部分については、散発的な情報しかない。
・モーションなどの時間軸情報の制御が入るとますますノウハウの秘匿が進むので、コミュニティー形成が難しい(誰も公開したがらない)
・動かしたいならMMDが非商用ならベストか。それ以外だと個人では茨の道

結論

ノウハウの固まりを「無償で共有する」ということ自体が、経済的に矛盾する。だから3DCGとSNSは「合わない」のである。(答え)
3DCGは、一言で言うと分野が広すぎるので、それだけでは意味不明。なのでSNSには向かない(笑)
分野を絞ると、コミュニティーはある。逆に言うと、分野を絞らないと、コミュニティーはほとんど無いと言っていい。

モデル公開サイト

国内の投稿サイトだと3DCG Artsが一番大きいみたいです。
https://3dcg-arts.net/arts

国外だと、Sketchfabが有名かと。
https://sketchfab.com/

けど、これもモデリング結果の紹介(自慢)でしかないので、切磋琢磨や知識の共有とは違う。あとは使用ソフトのコミュニティに頼るしかないだろう。公式サイトにあるはず。でも、それはかなり「基本的な使い方を初心者にレクチャー」程度の場合が多く、結局は各自のノウハウを秘匿している状態に近い。共有するメリットがないからな。強者有利の世界にしておかないと、その道のプロが食いっぱぐれるからな。

で、私からの提言。

3DCGを「楽しみたい」なら、ゲームをやればいい。

わざわざ作る必要など無い。もし、作りたいのならば、何を、どう作りたいのか、というイメージを明確に持たないと挫折する。3DCGは勉強量が半端ないので、きちんとしたゴールをイメージできないと挫折する。

また、コミュニティーから教わろうと思っているのであれば、それ自体が甘い考えのような気がする。だれも苦労したノウハウを無償で提供したがるわけがない。アマチュアの私ですらそうなのに、プロならばなおシビアだろう。

3DCGは残酷な世界

そろそろ結論を出して締めたい。3DCGは残酷だ。タダでさえ勉強量が多い。私も趣味とは言え、必死に食らいついている。なので、誰かに知恵を授けるほどの余裕はない。むしろ知識を授けて欲しいくらいなのだ。馴れ合っているだけでは自己の成長すら危うい。

技術が日進月歩で、完成されていない分野だからこそ、皆が手探り状態ってのが3DCGの世界の「一つの顔」だと思う。だからこそ、何かしらの手法を完成させた人は、本を出すなりして、顔を売っていいと思う。知恵を販売するのもアリだろう。それができないならば、ひたすら自己実現のために知識をかき集めてアウトプットするしかない。3DCGは目に見えるので割と分かりやすい。

目に見える形にできるならば、何だっていいと思う。そのために苦労するしかない。それが3DCG。

なので、なので、3DCGはSNSとは超絶相性が悪い(笑)これが結論です!

まじかYO~。

ではなぜ私が3DCGでnoteに記事を書くのか?

noteはクリエーターの日記帳だからです。アマチュアでも、クリエイト活動はある。その軌跡を残しておきたいと思ったから。それだけ。多くの人にとって物珍しい「3DCGが生まれるまで」がちょっとずつ形になるという面白さを楽しんで頂ければ幸い、くらいの軽い気持ちで書いてます。

根底にはクリエーター同士の「相互成長」という大きなテーマがありますが、相手が育つかどうかなんて分からない。けど、自分が成長していることを伝えられることは間違いないはず。だから、他人のnoteの記事からパワーをもらって、そして自分が成長したことを示せれば、それがもしかしたら誰かのパワーになるはず、と思って書いてます。

前例がないなら、自分で作ればいいじゃない(笑)



(140回目のnote更新)



読んでくれてありがとう。気長にマイペースに書いてます。この出会いに感謝😊