出汁の写真2

4倍つゆと2倍つゆの違いから学ぶ基礎力

以前、素材の味を味わうには塩を減らすべし、というメモを書いた。

それを生かしつつ美味しい食事にするためには出汁の存在は欠かせない。でもTOP絵のように素材からばかり出汁を取っていては食費がなくなる。そこでペットボトルの濃縮つゆの登場である。スーパーには4~2倍の濃縮つゆが置いてある。

4倍つゆは値段も量もお得だが

出汁の味わいが「とがった味」がする。入れた量の4倍の出汁が入るから、ギリギリ適量よりもちょっと多く入るのかもしれない。入れすぎると途端の素材の味が出汁の味に隠れる。例えば、何を食べても「鰹の風味が一番にくる」ようになる。

対して2倍つゆは「まろやか」なのだ。

不思議。4倍つゆ使用時の2倍入れてもまろやか。メーカーが違うのでそもそも厳密な比較ではないのだが、それでもこの2倍つゆのまろやかさには驚いた。

味はどうやら数学的にはいかないようだ。

ただ、2倍つゆでも安いものを選びすぎたのか、後味がしっかりと調味料(アミノ酸等)の味。何由来かわからない味。残念。
高級な2倍だしならどうなんだろう。今度試してみたい。

結局、素材から取った出汁+α(生醤油、みりん etc... )などが1倍つゆということになるな。
(注、「一番だし」ではないよ。1倍つゆだよ。)
1倍つゆが最もまろやかで繊細なつゆということになる。
だが、手間であることも確か。

人生において濃縮していいもの・悪いものを考える

ゴミ箱は濃縮していいものな気がする。大きなゴミ袋に沢山ゴミを入れて、ゴミの日にまとめて出す。ゴミの収集日自体が一週間を2日に濃縮しているけどね。

寝だめ、食いだめは、濃縮できないものの代表。無理。
勉強は濃縮しないのが一番いい気がする。いやおうなしに迫られる場合には最初から選択肢はないわけだが。

趣味はどうか?ともすれば不要論すら出てくる。レジャーや旅行は濃縮だね。その数日のために活動し、当日を一気に楽しむ。

クリエイト活動はどうか

趣味のクリエイト活動は自由が最も大切だと思っている。(商用クリエイトは別なので割愛)だが、アイディアや想いがあっても、ソレを実現する手段を持っていないと、いつまで経っても空想・妄想のままだ。自分の頭の中から外に出せない。そうなるとクリエイティブ活動は「そこで終了」なのである。実現させられないという不自由から抜け出せない。

ではどうやって実現手段を手に入れるか。こればかりは濃縮して手に入れる方法はない気がする。

クリエイトは1倍つゆが基本なのかも

他人を利用する、ツールを利用する、自分で工夫する。何にしても、濃縮した手段は簡単には見つかりそうもない。地道に1倍つゆを作って自分に投資するしかない。それこそが「自由なクリエイト」の実現手段だと思う。

2倍つゆくらいまでならすぐに手に入れられる?

だが、寿命も永遠ではない。何とか効率的にいきたい。1倍つゆを自由に作れるようになったら、出来るだけ早く2倍つゆを手に入れるべきだ。

でもそれは、1倍つゆに不自由しなくなってからの話。なぜならば、1倍つゆのなんたるかを知らずして、何が2倍であるべきか?なんて分かるはずがない。
何を調べるべきか?何を工夫すべきか?それは真摯に「1倍つゆ」に向き合えば自ずと分かるはずだ、と思う。

クリエイトの基礎を1倍だしで培う「出汁は基礎力!」

これが言いたかったのだ、と今思う(笑)

Zbrushで言うと、モデリングのためのブラシ使いやZmodelerの使い方などはまさに出汁の取り方みたいなもんで、一品までにはほど遠い。でも、ソレがないと素材の味を引出せない。自由に作れない。

他のツールで代替は出来るが、Zbrush料理という枠組みの中では出来たことにならない。ある種の香り付けを「調味料」で行っているようなものだ。その調味料の味は変えられない(モデリングの加工の限界みたいなもの)。

筋トレも1倍だしみたいなもの

健康、体力作り、腰痛防止、いろんな料理の味わいを支えるものだ。だからこれは毎日出汁を取るしかないな(笑)


なんだか深い話になってしまったが、出汁は重要ってことだ。

読んでくれてありがとう。気長にマイペースに書いてます。この出会いに感謝😊