利用してよかったサブスク①(マッチングアプリ)

ここ5年ほどでサブスクリプション(定額、利用し放題のサービス(以下、サブスクと記載))が定着したけれど、私もその恩恵をかなり受けている。転勤族の夫を持つ我が家にとって、購入のハードルが高くなることが意外と多い。所有ではなく一時的なサービスとして利用できるサブスクは、長期的目線で割高になるリスクは否めないが、反面「いつでも手放せる、試せる」といった精神的な安心感は大きなメリットになっている。

今までで、利用してよかったサブスクリプションを備忘録的に私の感想も交えながら紹介していく。この記事はその一段目。

Omiai、Pairs(マッチングアプリ)

今から4年前の20代半ばのころによく使っていた。その理由は以下の3点にある。

・職場恋愛など仕事がらみでの出会うと、私は公私混同してしまう(きっちり分けることができれば別にいいんだ。ただ、自分はできない。それだけ。)

・休日に出会うような社交的な趣味を持っていない(その頃の趣味は、読書、料理教室)

・友人からの紹介で出会って、合わなかった場合に気まずかった。

私としては、「マッチングアプリしか使わないほうがいい」というのではなくて、他もいろいろ試してみたけど、出会いの手段の一つとして手軽で便利だったということを言いたい。

メリット

・女性は料金無料

・会員数が多い。(資料は以下画像。https://matchapp-navi.com/omiai-pairs-comparison/より転載)

・プロフィール欄の項目が多く、文面で相手のことを知ることができる

・交際に直結しなくても、会社以外の人とメッセージや会話ができる。(世の中にはこんな仕事があるんだ!とか、同世代同士で話せるので刺激が多かった。)

・交際が不成立でも、他に影響しない(職場とか友人関係とか)

・疲れたら、いつでも退会できる。(女性だけかも)

コメント 2020-06-20 114927

デメリット

・メッセージのやり取りがずぼらだと自然消滅する可能性が高い。

・ヤリモク、既婚者の不倫目的、ねずみ講など交際以外が目的の人もいる。(私はこの3つとも会いました。恥)

・写真と実際の顔(雰囲気)とギャップがある人もいる。

夫ともPairsで出会ったので、結果的には今はメリットを享受している。(夫は当時、転勤で関西に来たばかりで友達もおらず、休日の過ごし方の一つとしてやっただけなので、私のような恋愛に飢えた狼とは利用する意味合いがまた違がうが…。)

情ではなく、条件から入る恋愛

当時のことを思い返すと、自分の恋愛面での市場価値をよく考えていた気がする。職場や趣味でたまたま知り合った場合だと、少なからず人となりを知っていって、そこから恋愛に発展すると思う。

ただ、アプリが入口になると、知り合う前にプロフィールを読んでもらう作業が入る。

顔、スタイル、年齢、仕事、年収、家族構成(結婚歴)、今すぐ結婚したいか、子供がほしいかなどなど、非公開にすることもできるけれど、条件をあらかじめ提示してから出会うことになる。それが相手を選ぶ上での安心感でもあり、自分が選ばれる上での条件にもなる。

当時、私は「20代半ばでなんで婚活しているの?」と会社の先輩に聞かれたことがある。

恥ずかしながら、当時は「年齢」くらいしか頑張らなくても胸を張れる要素が思いつかなかったからだ。自分にはどうにもならないもの(顔、家族構成)、どうにかなるけれど頑張る必要があるもの(スタイル、仕事、年収)を踏まえたときに、今(20代半ば)が市場価値を高く見せられると感じていた。

そこには、内面を度外視されるために生じてしまういびつさがあって、それに応えるように高得点を狙っていた自分はあさましい以外のなにものでもない。

結局夫に出会ったのは、アプリをしばらく休んだ後に再開した30歳手前だったけれど、その時の考えは今もあながち間違っているとは思っていない。(数年で、選ばれる条件の水準はそんなに変わらなかったから。)
恋愛面での市場価値に乗せられて、自分をとらえたり、応えたりすることは、自分を偽っているようにも見える。

本当の自分とあまりに乖離が辛くなるけれど、相手の期待に応えるようにふるまうことは、会社の意向に沿っているサラリーマンと同じで、そこに打算的な要素があってもちっともおかしくないと思う。

締めとして

マッチングアプリを利用して得たことは何か。

今まで知り合えなかった他者を知ることができた。また、自分が他人からどう見えるかという市場価値の目線を持てたことで、結婚相手を見つける以外の人生の糧になったと思う。もう婚活は必要ないけれど、今度は夫が期待するような妻になれるように頑張っていきたい。なぜなら、夫に好かれている自分が好きだからだ。

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