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『こころのたからもの』

「陸前高田昔がたりの会 語りの場の記録」
本を10数冊何かの箱に入れて車に置いておいたんだけど、一度降ろしてからどこにいったっけ?と思いつつも探さずにいたw 探してたのは違う本だったけど、一番最初にこれ読んだ。
  
<高田松原津波復興祈念公園・気仙中学校>
https://www.facebook.com/tsukasa.ne.jp/posts/5256914001056160?notif_id=1661076925202163&notif_t=feedback_reaction_generic&ref=notif
  
以前、これに高田松原公園のこと書いた。
  
この本は陸前高田災害FMでパーソナリティーをつとめていた阿部さんが聞き手になり高田のばっちゃんじっちゃんたちと話をしたものをまとめたもの。
最初からシラミの話しで うっ ってなったけど(笑
  
「戦争が始まると毎日、出征兵士を日の丸持って送って。姉歯橋渡って行っても、帰る人は何人もいなかった。」
ほかにも広島で原爆の光を見た人とか、たくさんの昔語りがある。
薄い冊子なのに読むのに時間かかった。方言がちりばめられているし、言葉の使い方ももちろん標準語とは大きく違う。それでも、きっと文字起こしをされた阿部さんが標準語に近いように変換してくれてきちんと意味のわかる文章になってる。
  
女川にしろ高田にしろまた、ほかの場所でも 「昔ここに○○があってねぇ」ってよく聞いた。共通しているのは、みんなそれを笑顔で話してくれるってこと。
陸前高田は10メートルもの嵩上げをしてその上にいまの街がある。以前の町並みなど中心街には残っていない。それでも残念がらずにうれしそうな顔で話してくれる。
  
昔語りの会の映像も見たことがある。YouTubeに残ってるのかな?
本当にじっちゃんばっちゃんが楽しそうでね。震災を忘れたわけじゃないにしても、ほんとなかったかのように楽しそうな顔で話してくれるし、会場の雰囲気もとても暖かくてね。いい仕事をされてるなぁっておもった。東北のイントネーションになれてるぼくでも映像だと1/3はわからないけどw
復興祈念公園ではこういう暖かさをまったく感じられなかったから、ものすごく残念だった。
  
末文に阿部さんが 「津波で何もかも流されたけど、宝物は人の記憶の中にあった。そして、宝物はまだまだあるんだぞっていうのを感じられた。」とおっしゃっている。
うん、まだまだたくさんありそうです。
忙しいとおもいますが、またいつか開催されることを願います。


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