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可能性があるかないか、可能性だけは何にでもある。

24時間テレビに乗っかるわけではないけですけど
僕ね、
音楽ってすごいな!
なんて素晴らしい物なんだろう!
楽器って素晴らしい物をみんなやればいいのに!
って思ってたのもまた19.20歳くらいだったんですよ。
もう押し付けたくて仕方がなかったの。
そんで考えてみたら耳聞こえない人達の感覚ってわからないじゃないですか。
聞こえる人には。
でもなんとかして「音楽」ってものの楽しさを伝えられないかな?と思った時に目を使おうと思ったんです。
電子メトロノームと言うのがありましてね。
ご丁寧に4分の4なら1拍目は赤く光ってくれるんですよ。
これや!!!
と思ってすぐ東京中の聾学校電話してこういう事がやりたいんだけどっていう趣旨を伝えたのね。
7割くらいの学校が一回来てくれますか?って言ってくれるわけ。
で実際に教師に実演してくれと。
当たり前だけど
いいよ
ってなるじゃん
こっちからしたら。
やらせてくれって言ってんだから
それができる自信もあったし
できるまでの画も浮かんでて
実際にどこの学校でも同じ事をしたわけ
そんでだいたい4〜5割の学校が
お願いしますって言ってくれたの。
ひとりひとり違うハンデを背負っている人達に教えるのは
正直想像を超えてて
耳聞こえない人に
そもそも自分が何者なのか
これから何をするのか伝える事がまず
難しかった。
手話で先生に伝えてもらって
クリック鳴らして見える子もいれば見えない子もいる。
聞こえる子もいれば聞こえない子もいる中で
統一してみんなが共有し合える物がなくて
現場でやり方を考えて変えてみた事もあったし
やっぱり無理だよ。って泣き出してしまう子もいたわけよ。
まあ、俺が傷つけて泣かせたようなものなんだけど。
でも本当に頑張ってみようって伝えたんだ。
ハンデは抱えてるけどそれ以外の感覚が尋常じゃない程鋭いのよそういう人達って。
耳聞こえない人は目とか肌に触れる空気みたいなのにすごい敏感だったり盲目の人は本当に驚く程小さな音まで聞き逃す事がなかったり
僕ら以上の能力が半端ではなくて
本当に驚かされた。
そんでどれくらいの時間がかかったかな。
僕も自分のバンドの活動もあればバイトもしなければいけない
せっくすの時間も必要でとにかく忙しかったのよ。
それで定期的に学校に行って
少しずつ、
本当に少しずつ、
形になって行って
園の学校祭みたいなやつで
頑張ってる姿を見た時は
本当に言葉にできない想いで
見てた
僕には僕のキャラクターがあるので
それは誰1人も
知らない
今初めて言うし
ビールのジョッキで顔殴る奴がそんな風にやってるなんて誰も思わんでしょ。
信じないでしょ。
俺好感度あげたいんじゃないんだよ。
俺がやりたい事を俺はやってただけなの。
それがいい事してるなんて思った事もなければ別にいい事なわけでもないから。
俺がやりたくてやろうぜ!ってやってただけだから
楽器楽しいよ!って電話かけた事から始まっただけだから。
でもやっぱ
必死な人はかっこいいよね。
ハンデとか関係なく
頑張れ!お前ならできる!!
絶対できる!!って思ってくるよな。
そんで自分の活動が忙しくなって行けなくなってしまったんだけど
あれは自分にとってもすごくいい経験できたなあと24時間テレビ見て毎年思う。
誰でも、どんな人でも、頑張ってるって、必死って
めちゃくちゃかっこいいよ!
夢を叶えた人間には絶望しかないんじゃ
叶うか叶わないかわからない
金のない生活の中で
必死こいて追ってる
夢中の時間
それがまさに
字のごとく
夢の中の時間なんじゃ
それは若さと貧乏という常に追い詰められてる環境あっての夢の時間だった。
だから若いうちに早々に辞めていく根性なしがいっぱいいっだろ?
でもそういう奴らが辞めて行ってくれる中頑張ってると
すんごい事が自分に舞い降りてくるんだ。
もう2度と来ないだろうなあの夢の中は。
絶対戻りたくもないけど。
毎日普通に地獄やし。
今苦しい人らも
未来から見たら
今が夢みたいな時間かもよ。
終わると寂しいぞ〜
噛みしめな。