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2020/04/13「怒りを探す」

今朝は8時ごろ起床。洗濯し、風呂。うちの風呂は分不相応にもミストサウナが付いているため、寒い朝に汗をかけるのはありがたい限り。ミストサウナ、すばらしい…。ありがとう… あったかい霧…。

近頃、実感として在宅勤務の人が過半数を超えた感じで僕のところに「家で効率よく仕事をするコツ」的なものを聞いてくださる方が増えたのだけど、そのメッセを機にどうぶつの森から這い出てきた僕のような者にすみません…という感じで原稿を書いたりしている。

で、そんなこんなでみんな家にいるので感情的に「凪ぎ」の時間が長すぎて感情を震わせる何かを探そうとしているみたいだ。よくわかる。僕も会社員からフリーランスに転向した直後、朝から晩までまじで「何も起こらない」という事態にずいぶん戸惑った。依頼のあった仕事を手当たりしだいにこなしていって、その先がない感覚。朝起きて、仕事、飯、仕事、飯、仕事、睡眠。生活があまりに直線的で、明日の自分を正確に予測できてしまう日々。これが実は、けっこうなストレスの素になるのだと僕は思う。

そんなとき、心の助けになってくれるのが映画や小説や漫画といった芸術作品だ。自分の生活に変化がない以上、疑似体験で感情を湧き立てて「凪ぎ」を脱する。喜怒哀楽の振り子を刺激する。

が、それよりももっと簡単な方法がある。ネットを徘徊して「怒り」を探すことだ。怒りはそこら中に転がっているし、喜怒哀楽の他のどれよりも簡単に心を震わせることができる。そんな人たちが、何かの拍子に集まってしまうと、そこに炎上が起こる。高く上がった怒りの炎が、また別の怒りを探している人を引き寄せる。

「怒り」が必ずしも負の感情だとは思わない。命や家族を守るために必要になることもある。が、自分や家族、仲間のため以外に「怒り」を行使することは徒労にしかならないことが多い。

なので、ネットを眺めているとき、自分が「怒り」を探していると気づいたら一旦そこから離れたほうがいい。体力も温存できるし、同じ時間で笑えるものを探すほうが健康的だ。僕は、自分が「怒り」を探していることに気がついたらすぐにサンドウィッチマンのコント動画を見る。


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