メオの詩
6月28日 深夜
ひとつのベッドの上に
ふたり
仰向けに横になるわたしに
あなたは覆いかぶさるようにして
わたしの体を押さえつけていた
全身に移ってきたあなたの熱は、熱かった
それはいままで感じたことのない、熱い、熱い、とても大切で泣きそうな、想いだった
あなたは全身でわたしを愛してくれた
わたしはまるで宇宙にいた
あなたの瞳は地球だった
わたしは宇宙からあなたの地球を
眺め
愛し
守りたいと思った
あなたは言った
きみの苦手なものは、とても小さく小さくしてあげると
これからきみによくないことが、もうこれ以上起きないようにと
外では静かな雨が降り続いていた
やがて短い夜が明けた
あなたは明けたばかりの白い空の向こうへ、車を走らせて行ってしまった
あなたとも、もう二度と会えなくなってしまったのだと感じた
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