見出し画像

気持ちを変換するススメ

事務所のお姉様方・阿佐ヶ谷姉妹さんから、『THE W』優勝に伴い、「力添えの感謝を込めて」と、大丸で購入されたお茶っ葉と百貨店ギフトカードをいただきました。

こちらは何の力添えも出来ていないのに…立派極まりないお姉様方。額を言うのもアレなのですが、高額入っておりまして…せめて「何か身近に置いておけるモノに変えられないだろうか?」と考えました。

と、ここで自分の精神性を申し上げます。

私は何か有り難みの込もったお気持ちをいただくと、すぐに物へと変換したがる癖があります。すぐもすぐ、なる早もなる早。手にした瞬間から「あぁ、これは何かに変えなければならないヤツだ…そういうヤツなんだ」と、自分の内側がお祭り騒ぎを始め、赤白の血球達が『must!』と書かれた旗を持って全身を巡り、内臓達は肩を組んで『そーゆうヤツ!そーゆうヤツ!』の大合唱。もはやヤるっきゃない状態に支配されるわけです。

かつて大竹まことさんからいただいた最初のお小遣いも、即座に渋谷へ出向いて高級な筆箱を購入させていただきました。なぜ筆箱だったのか。それはまるで覚えていません。もうホント怖いくらい覚えてない。でもその時はとにかくマストだったんです。体の内側で何かが炸裂していて、鼻息荒くデパートを練り歩いた記憶だけは鮮明に覚えています。

さらに今年の正月に南海キャンディーズ・山里さんからいただいた突然のお年玉も、すぐさま舞台衣装用のセットアップに姿を変えました。人生初めてのセットアップ。手足ともロールアップせざるを得ない、情けない体格ながら、『そろそろジャケットとか着ましょうよ』という内なる声を信じて変えさせていただきました。

そして今回。せっかくなので、『よし、時計を買おう』と、心に決めたのです。

血走った目で百貨店ギフトカード片手に新宿の百貨店へ。ズラリと並ぶ時計の数々。「あ、これいいじゃん」なんて思って値札をみると、58万円。

「なるほどね」なんて思い、なんなら小声で呟いたりしながら次の時計へ。84万円。

「ほー、世の中には腕に84万を巻きつけて生活している貴族がいるわけですね」なんて思い、なんならハッキリそう言いながら次の時計へ。23万円。

「あら!頑張ったら手が届きそうだわね!」なんて思い、なんなら店員の目を見てそう告げながら次の時計、、を見ずに一度端っこへ移動。

…なんなのココ。半端じゃないじゃない。安くて23て。中古の原付8台買えるよ?23が安く感じるバブリー感。もちろん当たり前ですが、頑張ったって届かない額です。百貨店の時計フロアをちゃんとみる経験をしてこなかった自分にはこれ以上戦い抜く体力がなく、かといってエレベーターホール脇で粘っていても爆発的な値引きシールが貼られるわけでもなさそうだったので、一時退散。血走った目で胸を張って闊歩するのをやめ、改めてちゃんと下調べをして、身の丈にあったショーケースの位置をしっかりと把握し、「このメーカーのコレにしよう」と決め込んで出陣。そして、購入して参りました。

素晴らしく気分がいいです。これからは姉さん達の気持ちを腕に巻き、百貨店が身の丈に合う大人を目指して日々精進していきたいと思います。


あと、購入にあたり、途中で有り難みのこもったギフトカードを金券ショップで換金して、値引きを実施してる百貨店外の店舗で買った方が安いという事実を発見し、その後とんでもなく葛藤したという話は、また機会があれば…。(結果はちゃんと百貨店で買ったんですが…恥ずかしいくらい悩んだんです…)

少しでも感想、応援いただけたら嬉しいですし、他の記事も合わせて読んでいただけたら最高です!