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仮想化&クラウドInfo.(2014.05.31)

VIRTUALIZATION.INFOCLOUDCOMPUTING.INFOをウォッチする仮想化&クラウドInfo.シリーズ、2014.05.25(日)~2014.05.31(土)分です。

今週のVIRTUALIZATION.INFOから。
(1)Microsoft announces beta of User Experience Virtualization (UE-V) 2.1

今週のCLOUDCOMPUTING.INFOから。
(2)Book: Introducing Microsoft Azure HDInsight Technical Overview
(3)Gartner releases is Magic Quadrant for Cloud Infrastructure as a Service

そのほか。
(4)インテル、“Software Defined”ビジョンなど企業向けの最新戦略を説明 - クラウド Watch
(5)セールスフォース・ドットコムとマイクロソフトが戦略パートナーシップ発表。ベニオフ氏とナデラ氏がテレカンで対話 - Publickey
(6)デスクトップ仮想化(VDI)の次に来る? 「仮想ワークスペース」とは | IT Leaders
シトリックス、XenDesktopやMDM/MAMなどを統合した「Workspace Suite」を投入:ITpro
導入企業の80.6%が、クライアント仮想化による管理工数削減を実感 | IT Leaders
クライアント仮想化はワークスタイル変革に高い効果~IDC Japan調査 - クラウド Watch
ユニアデックス、VDI向けセキュリティ対策にTrend Micro Deep Security採用 - ITmedia エンタープライズ
DockerがCloud Foundry Foundationへ参加表明。来月にもCloud FoundryがDocker正式サポート発表か - Publickey
ネットワールド、ネットワーク仮想化製品「VMware NSX」を販売 - クラウド Watch
日本HPがネットワーク製品を強化、OpenFlowアプリやシャーシ型スイッチなど - クラウド Watch
ブレードサーバー出荷台数が前年比25%減、仮想化進展の影響受け~JEITA - クラウド Watch

おまけ:今週の問題。解答は火曜日に掲載だそうです。
レーザープリンター出の不規則な印刷の一部欠落、原因の可能性が高いコンポーネントは?
ネットワーク設定の確認時、ifconfigコマンドを使用できるのは?
UDPポート161および162を利用するプロトコルは?

以下、各記事の主要部意訳とナンバリング記事に関するコメントです。

(1)Microsoft announces beta of User Experience Virtualization (UE-V) 2.1

マイクロソフトはUE-Vの次期2.1版のベータ版を発表した。これは、いずれはMicrosoft Desktop Optimization Pack (MDOP)の新版とともに出荷される。2.1版には以下の機能が含まれる。
・UE-Vエージェント同梱のOffice 2013をサポート
・Windows 8/8.1のより多くの設定項目のサポート
・Windows 7の認証マネージャおよび認証設定をサポート
・UE-Vを介したOSとWindows Store設定の同期
・デバイス間の同期された設定 vs バックアップされた設定の管理

(2)Book: Introducing Microsoft Azure HDInsight Technical Overview

マイクロソフトは「Introducing Microsoft Azure HDInsight Technical Overview」と題したフリーブックを更改した。Microsoft Azure HDInsightはマイクロソフトによる、Microsoft Azure上のApache Hadoopと100%互換のディストリビューションだ。[...]この本は以下の章立てになっている。
・イントロダクション
・ビッグデータの簡単な解説(Big data, quick intro)
・HDInsightの始め方(Getting started with HDInsight)
・HDInsightプログラミング
・HDInsightデータの利用(Working with HDInsight data)
・What’s next

(3)Gartner releases is Magic Quadrant for Cloud Infrastructure as a Service

リサーチ会社のがートナーが今週、同社のIaaSクラウドのマジッククアドラントを2014年版に更新した。[...]昨年のものと比較した時、AWSはいまだ完璧なビジョンと実行能力を持つリーダーであり、クアドラント上もリーダ領域に配されている。昨年はビジョナリーに位置していたマイクロソフトも、今年はリーダー領域にある。昨年との比較では、チャレンジャー領域に位置づけられたベンダが居ない点も注目に値する。残るベンダーはニッチプレイヤー領域(Rackspace、Virtustream、VMware、Fujitsu、HP、Dimension Data、Joyent、GoGrid)またはビジョナリー領域(CenturyLink、CSC、IBM (Softlayer)、Verizon Terremark、Google)に去った。

CenturyLinkは昨年チャレンジャー領域にいたsavvisを買収した会社。

(4)インテル、“Software Defined”ビジョンなど企業向けの最新戦略を説明 - クラウド Watch

モバイル、IoTによるデバイスの急増、SNS等でのデータ発生源の変化が背景。

「これをもうけ(ビジネス)につなげるには、膨大なコンピュータパワーが必要になる。いままでのインフラでは対応できない」と主張した。[...]このようにインフラの処理するものが増えるときに、「従来型の、サーバーやストレージ、スイッチをそのまま増設するというやりかたでは、ニーズに対応しきれない」と平野氏は主張し、インテルのビジョンとして「Software Defined Infrastructure(SDI)」を示した。

SDIの構成要素として「プール化された資源」「プロビジョニング管理」「サービスの保証」、そしてこの領域でのアプローチとして「進化したリソースプール・アーキテクチャー」「統合化された属性管理」「広範囲なエコシステムの形成」の3つを挙げたとのこと。記事ではIDCフロンティアとの分散ブロックストレージのCephの評価結果、ノーチラスによるHadoopの導入、RedHatが語るミッションクリティカル分野におけるメインフレームからインテルアーキテクチャ等にも軽く触れていました。

(5)セールスフォース・ドットコムとマイクロソフトが戦略パートナーシップ発表。ベニオフ氏とナデラ氏がテレカンで対話 - Publickey

パートナーシップに基づき、Salesforce1のWindows/Windows phone向けアプリ「Salesforce1 for Windows/Windows Phone 8.1」とOffice 365とSalesforceの相互連携やOffice 365からSalesforceデータへのアクセス「Salesforce for Office 365 」が提供されるとのこと。

(6)デスクトップ仮想化(VDI)の次に来る? 「仮想ワークスペース」とは | IT Leaders

VMwareのHorizon Workspaceに続き、CitrixもWorkspace Suiteを投入した領域、「VDIの未来の形である『仮想ワークスペース』」に関する解説記事。VDIはとりあえずどの端末からでも仕事のできる環境ですが、モバイルをベースに考えると「手間がかかりすぎるのです」(3ページ)。同ページの図2が簡単なゴールイメージと言えますが、導入自体は仮想ワークスペース提供開始でゴールするビッグバンではなく、場所の選択肢を増やし、メリットを実感させれば徐々に変わっていくものと結んでいます。

――さて、VDIやワークスペース、そしてワークスタイル変革に関連した記事が目に付いた週でした。ワークスペースは結局のところ「カタログ」なのが導入意義や効果を定義しにくいところですが、推進者には「可視化」「計測可能化」を、ワーカーには利用できるワークスタイルの「カタログ」を提供する、「ワークスタイル変革のGithub/Jenkins」的なものかもと思いました。

今週はこんなところで。

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