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仮想化&クラウドInfo.(2014.05.10)

VIRTUALIZATION.INFOCLOUDCOMPUTING.INFOをウォッチする仮想化&クラウドInfo.シリーズ、2014.05.04(日)~2014.05.10(土)分です。

今週のVIRTUALIZATION.INFOから。
(1)CloudLinux releases KernelCare, allowing automatic updating of Linux servers with no need to reboot

今週のCLOUDCOMPUTING.INFOから。
(2)Amazon makes Workspaces available in Europe
(3)Release: Eucalyptus Systems Eucalyptus 4.0
(4)Metacloud raises $15 million in Series B funding
(5)Citrix announces Workspace Services offering Citrix solution deployment as a service. 

その他
(6)米EMC、ViPR 2.0や新アプライアンスなどSoftware Defined Storage関連製品を拡充へ - クラウド Watch
(7)アンディ・ベクトルシャイム氏が開発中の次世代フラッシュストレージを推測してみると、EMCはサーバベンダとなる - Publickey
(8)CompTIA Cloud Essentials 1dayトレーニング
NSSOL、クラウド関連のブランドを統合~ハイブリッドクラウド展開を強化 - クラウド Watch
ASCII.jp:Hotel California型クラウドに疑問を投げかけるゲルシンガーCEO|REDEFINEは成功したか?EMC WORLD 2014レポート
オラクル、仮想化アプライアンス「Virtual Compute Appliance」の最新版 | マイナビニュース
ASCII.jp:とことんオープン!Cloud Foundry戦略をマリッツCEOが語る
HP、OpenStackとCloud Foundryを中心とした新クラウド戦略「HP Helion」を発表。1000億円を投入し、IaaS/PaaSも提供へ - Publickey

以下、各記事の主要部意訳とナンバリング記事に関するコメントです。

(1)CloudLinux releases KernelCare, allowing automatic updating of Linux servers with no need to reboot

CloudLinux OSの開発会社でもあるCloudLinuxが、KernelCareという新製品をリリースした。KernelCareはLinuxサーバーにセキュリティアップデートパッチを自動的に、サーバーの再起動なしで適用できるようにするものだ。KernelCareはモジュールを使ってパッチをロードし、これはナノ秒しか必要としないためパフォーマンスに影響を及ぼさない。
KernelCareはCentOS 6、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 6、CloudLinux OS 6とOpenVZ(64-bitのみ)で利用可能だ。CloudLinuxはDebianとUbuntu、そしてCentOS 5、RHEL 5、CloudLinux OS 5を60日以内にサポート対象に加える予定だ。さらに、ベータ段階を抜ければRHEL 7もサポートされる。KernelCareはサーバーあたり月額$3.95のサブスクリプションモデルで提供される。

「KernelCareはモジュールを使ってパッチをロードし」の部分、和訳が怪しいかもしれません。誤訳してたらごめんなさい。しかしこれは面白い製品かも。

(2)Amazon makes Workspaces available in Europe

Amazonが、DaaSソリューションのWorkspacesがEU(アイルランド)リージョンでも利用可能になったとアナウンスした。Workspacesは3月に一般提供開始(generally available)されたが、この時点ではUS EastリージョンとUS Westリージョンでの提供だった。WorkSpacesはWindows Server 2008上で稼動するフルマネージドのWindows 7エクスペリエンスを提供する。

(3)Release: Eucalyptus Systems Eucalyptus 4.0

Eucalyptus SystemsはIaaS(Infrastructure-as-a-Service)クラウド管理製品「Eucalyptus」の4.0版を発表した。

強化点として以下が挙げられていました。
・拡張性の高いオブジェクトストレージ - スケールアウト型のオブジェクトストレージ(Amazon S3互換の商用/オープンソース、例えばRiakCSやCeph)へのデータ配置をサポート。
・オペレーションの簡素化 - 既存ネットワークトポロジへの導入が容易に、またWebベースでクラウドアカウントの作成、管理が迅速に。
・クラウドサービスの可用性
・Eucalyptus hybrid cloud user consoleの刷新 - タブレットやモバイルデバイスから利用可能なレスポンシブデザイン、新しいダッシュボード、コンソールからの自動化ワークフロー起動。
・比類ないAWS対応 - 複数のセキュリティグループとS3バケットライフサイクルをサポート。ELBのSSLターミネーションおよびセッション維持をサポート。Eucalyptus 4.0ではさらにAPIの忠実性が向上。

(4)Metacloud raises $15 million in Series B funding

既存ハードウェアによりオンプレミスのプライベートクラウドを実現するOpenStackベースの製品「Carbon|OS」を提供するMetacloud(2011年創業、カリフォルニア州パサデナ)は、2013年に1000万$を調達したシリーズAラウンドに続き、シリーズBラウンドで1500万ドルを調達したことをアナウンスした。

Metacloud社とCarbon|OSについては「ネットワン様講演 OpenStack最新情報セミナー 2014年2月」が参考になりました。

(5)Citrix announces Workspace Services offering Citrix solution deployment as a service. 

Citrixはロサンゼルスで開催された同社の年次イベントSynergyで、Citrix Workspace Services(CWS)という新しいソリューションを発表した。CWSは、仮想ワークスペースの展開、モバイルデバイス管理そしてクラウドベースのサービスとしてコラボレーションツールを提供する。このアナウンスにより、同様の機能を提供するVMware社の最新のHorizon SuiteおよびAirwatchの発表に対して、Citrixは明確に回答を出した。Citrixはさらに、既存のVMware HorizonおよびViewの利用者に対して50%のディスカウントをアナウンスしており、この新ソリューションへ切り替えてくれることを期待している。
Citrixは2014年後半にCWSのテクノロジープレビューを提供予定で、顧客はこちらから、参加のサインアップができる。

(6)米EMC、ViPR 2.0や新アプライアンスなどSoftware Defined Storage関連製品を拡充へ - クラウド Watch

ストレージハードウェアベンダーとして知られるEMCの「EMC World 2014」での発表まとめ。Software Definedな製品が多く発表されていますが、これに関してハードウェアビジネスへの影響を問われたゴールデンCEOの「レベニューはある程度下がることは予想している。だがそれはあくまで過渡期の現象にすぎないだろう」と返答しています。

(7)アンディ・ベクトルシャイム氏が開発中の次世代フラッシュストレージを推測してみると、EMCはサーバベンダとなる - Publickey

一歩引いてこのマシンを見たとき、それはストレージというよりもストレージを統合したクラスタサーバのように見えます。つまりEMCにとってDSSDの買収とは、EMCをストレージベンダから強力なサーバ製品を持つサーバベンダへと転換させるものである、といえるのかもしれません。

多数のSoftware Definedな製品のリリースと「それが実装される強力でコモディティなサーバ製品」というペアを持つと考えると、ものすごく強力な戦略な気もしてきます。Publickeyからは他にViPR 2.0発表DSSD社買収EMC Elastic Clous Storage発表について、それぞれ記事が出ています。

(8)CompTIA Cloud Essentials 1dayトレーニング

CompTIA Cloud Essentialsの受験バウチャーチケットに10:00~17:00と丸一日の受験対策講習がついて来るスペシャルオファー。価格は通常の受験料(割引なしの価格)と変わらない様子。講習は6月6日(金)、水道橋にて。

今週は、こんなところで。

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