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新型コロナウイルス「東京都の現状は第2波ではない」をどう考えるか

ここ数日、東京都で新型コロナウイルスの感染者報告数が50人前後で推移していてなかなか不安な数字ではある。4月以降東京都北区の新規感染者数の推移をときどき確認してきてるのだけど、こちらでも5月末から0更新を続けていたのが、ここにきて1人、2人といったレベルだけどまた感染報告が出始めている。

東京都は、この状況を「第2波とは考えていない」と説明している。

都の担当者は「ここ数日は高い数字が続いているが、20代、30代が大半を占めていて夜の街関連も多いという傾向に変わりはない。現時点では市中感染という段階ではなく、『第2波』という状況にもないと認識している」としている。
都は感染経路が一定程度追えていることなどから、「第2波とはとらえていない」としている。

さてじゃあ本当に第2波ではないのか?どうやって調べればいいのか分からないけど、素人考えながら一つ気になったのは「入院者数や重症者数はどうなっているだろう」ということだ。新規感染報告件数、入院患者数、重症者数は以下の東京都新形コロナウイルス対策サイトで公開されている。

「夜の街」や感染者周辺の仮想クラスタに対して積極的な検査をしているから、これまでなら発見されなかった無自覚の感染者がカウントされているからだ、という話がある。これが本当なら、感染者数は増えていても、それは大半が軽症者や無自覚者のはずで、早期に見つかって手当されることで重症化しないで済みそうな気がする。本当でないなら、感染者が増えた分だけ重症者も増えていきそうな気がする。

対策サイトで公開されているデータから、新規感染報告件数、入院患者数の増減、重症者数の増減を確認し、後方7日間の移動平均(7日分の平均で見れば曜日によるブレを吸収できるはず)でグラフ化すると、こうなった。

こうしてみると、入院患者数も重症者数も、ずっと減るか増減なしかが続いてきてるらしい。入院患者数はここに来て少し増加してるけど、新規感染報告数ほどではない。そして重症者は増えてないというか、微減している。

東京都は第二波ではないといっている、そしてその周辺情報も含めて考えると重症者数にそれは現れてきそうな気がする、確認してみると重症者数は増えていない。自分なりの傍証も得て、とりあえず納得してもいいかな、と思えてきている。もちろん感染報告が続いている以上、まだ「新しい生活様式」的な感じで用心して暮らす必要はあるんだけど、それ以上に神経質になる必要はなさそうだなと。あくまで素人考えに基づく個人的な感想としてはだけど。

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