「ヘルシープログラマ」刊行記念イベントを聴いてきた

2015年8月25日にあったプログラマーの健康を考えるイベント「ヘルシープログラマ!」を聞いてきました。「ヘルシー」もプログラマティックに取り組むとゲームっぽくなって、みんながっつりハマれるんだなと思いました。

「ヘルシープログラマ!」とは何のイベントなのか、当日#healthyprogにつぶやいたものをまとめる感じで。

■「ヘルシープログラマ」発刊記念イベントである

このイベントはオライリーの「ヘルシープログラマ ―プログラミングを楽しく続けるための健康Hack」発刊記念イベントということで、オープニングでまずその紹介。会場ではこの本や関連書籍の即売もされていて、僕もようやくここでヘルシープログラマを購入しました。

余談だけど、会計はiPadで行われていて、システムはSquareを使っていると教えてくださいました。カード決済だけのサービスかと思ってたけど、現金決済の管理でも使われているんだなぁとヘルシーと無関係なところで一つ学習。

もっと余談だけど、各セッションでは様々な書籍が登場して、当日のTweetを見てると他の書籍の「ポチった」Tweetがしばしば。

tsukamoto: ハッシュタグ見てると「ヘルシープログラマ」売れてる気配ないのに「Born to Run」が売れまくってる雰囲気。 19:41

tsukamoto: 「詳しく知りたい人は『やせたければ脂肪をたくさんとりなさい』(朝日新聞出版)を読んでください」。アウェイな書籍紹介する人ばかりで楽しい。オライリー懐深いなあ。 21:05

tamagawa_ryuji: @tsukamoto 自分の訳した本がきっかけでこれだけいろいろな話や本が紹介されるのって、ほんと感無量ですよ。めっちゃ楽しいです。 21:07

主催者陣が懐深いイベントです。

■健康づくりをハックするイベントである

最初に訳者、玉川竜司さんによる「ヘルシープログラマ・翻訳、そして実践」。社内の階段を歩く、4km歩くなどの実践話を交えながら、健康づくりは「PDCAがまわしやすい!アジャイルなセンスに最適!」と洗脳していきます。聞いていて、ふとGoogleマップを調べ始めている自分に気づきます。

帰りに原宿駅まで歩くと4km弱。新宿駅までだと5km強。さらに余談だけど不動産業界的には歩行速度は4.8km/h。19:27

だからなんなの、歩くのって感じです(でも渋谷までは歩きました)。

ついで井原正博さんによる「走って良かった10のこと」。「まずは『Born to Run』を買うでしょ。そうするとサンダルで走りたくなるでしょ」と洗脳して行きます。ふと気づくと、タイムラインに「ポチった」が流れ始めます。次々に書籍が紹介されていきます。軒並み、非オライリーです。気がつくと、スライド上では100kmマラソン(フルマラソンより長い)を走る超長距離ランナーが出来上がってます。

健康づくりハックというのは、PDCAが一週間ごと、一日ごとで回せて、報酬系が一週間ごと、一日ごとにビクンビクンして、中毒性があるんだな、としみじみ思える2セッションでした。内容については、なかもりさんによるファシリテーション・グラフィック1枚目が楽しいです(あとこうしたファシリテーション・グラフィック/グラフィック・ファシリテーションについてはこちらの連載が詳しいです)。

■プログラマの脳力と体力をハックするイベントである

ここからライトニングトーク。最初が株式会社アプレッソ代表取締役社長&セゾン情報システムズCTOの小野和俊さんによる「昇降式デスクの全面導入事例」。OKAMURAのSwiftを全面導入しているとのこと。米国ではより手ごろなIKEAの電動昇降デスクがGoogleなどでガンガン導入されているとのこと。

椅子を膝下高に合わせて調整しても、机面低すぎて背筋伸ばせない問題ある。そう考えると、机高調整できないのは不健康だなあ。20:33

楽天技術研究所代表の森正弥さんから「体の瞑想を求めて:アレキサンダーテクニークからSSSまで」。みんなが最大限パフォーマンスを発揮できるようにする研究が私のテーマ、とのことでいろんな話が飛び出しました。「長く健康に働き続けられるのが最大のパフォーマンスです」との言葉は、いつでも忘れずに起きたいところ。

パオーン(肩甲骨を開くトレーニング)→マインドマップ→Inner Game of Tennis, Golf,(ry→Overarchivement。もはやヘルシー関係ないけど興味深い。 20:44

…からのアレクサンダー・テクニック、フェルデンクライス・メソッド、古武術、ゆる体操、SSS(兼子ただし)。 20:57

株式会社ペロリの末並晃さんから「糖質とプログラミングと私」。冒頭に挙げた『やせたければ脂肪をたくさんとりなさい』(朝日新聞出版)が紹介されたのはこのLT。以下の一言が、始めようと思ったときが始め時のライトウェイトなプロセスを感じさせました。

「糖質制限は足し算ではなく引き算の発想なので、新たに何かを始める必要はありません」。 20:11

そして旅人を肩書きにする川原翔吾さんの「東京から仙台まで歩く方法」。ちょっとずつ歩く、休みごとに前回到達地点から歩行再開するという形で仙台を目指した話で、紹介された「旅行用心集」は、この日紹介された本の中で(読むと決めて会場で買った「ヘルシープログラマ」を除けば)一番読んでみたいと思いました。このウォークには思わぬ効果もあったそうで。

「散歩始めて彼女ができた。あと先月結婚した」。驚きの効用(でもマラソン婚とか旅婚まではあるかも)。 21:25

 最後にクックパッドの関口隆介さんによる「You're what you eat~食事を自分に最適化する~」。以下、心にとどめておきたいと思います。

「食物繊維至上主義」「男性で1日19g、女性で17g」「1日2回野菜やきのこのおかずを取るといいかも」。 21:34

ライトニングトークもなかやまさんによる楽しいファシリテーション・グラフィックがTwitterに流されていました。

■「書を捨てよ、町へ出よう」なイベントである

いろいろな本が紹介されて、「ヘルシープログラマ」は買ったのですが、イベントが終わってまずしたことは帰途を途中まで歩くことでした。

早足でサクサク渋谷。約3km。路線都合で、ここでやめとこう。自転車と違って歩くのはイヤホンokだから、「◯◯の時間についでに歩く」なら生活時間削らないかも。22:23

去年の9月頃から少し食事や歩行量が変わって少しヘルシープログラマ化してたのが、今年の初夏ぐらいからだいぶいい加減かつ歩いてた距離を電車で、エレベータやエスカレータで、楽に移動してました。涼しくなり始めるタイミングでこのイベントがあって、ちょっと気持ちを入れなおせました。

ヘルシープログラマはまだ読み終わってないのですが、ちょっと気持ちが変わるとあまり意識しなくても普段の生活の中で平日は4~8km、休日は12kmぐらいは歩いちゃうみたいです(歩いてるよ、とmovesが言っています)。まるでこのイベントに「書を捨てよ、町へ出よう」といってもらったみたいです。

出版記念イベントで書を捨てちゃいけないんじゃないか、とか自分の振り返りつつ、3週弱遅れの感想文でした。

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