本は書くのも売るのも最後の覚悟で

雑感。こう書くブログエントリを読んだ。

「書籍だけで食わない」「売れようと思って本は書かない」「残る本を書く」という覚悟ができたのが、昨年の迷走、充電を経て、行き着いた答だ。そして、「割に合う」「合わない」なんて議論をしなくてもすむように、心も身体も、そして経済的にも余裕をもって生きる、と。

一連の東浩紀氏のツイートに対するもので、常見陽平氏がブログエントリ内で「一連のツイートは事実関係で言うならば、いちいち正しい」と認め、東氏もこのエントリを受けて完全同意とツイートされている。お二人、現状認識にも課題意識も一致しておいでのように見える。

それにしても、書き手がこういうことを言う。一方で本屋さんも、以前にも引用したけど次のように語っている

「街の本屋さん」が大好きなので、それが成り立つ方法として、他のビジネスと組み合わせて、その分で本屋の部分にコストをかけている。イベントやドリンクで利益を上げた分だけ、本のセレクトに時間もかけられるという、そういうことをやっているわけです。

本屋さんも著者さんも「それが成り立つ方法として、他のビジネスと組み合わせて、その分で」コストをまかなって続けていく。常見氏の言を借りれば「最後はこういう、愛、熱量があるかどうか」という。もう書く人も売る人も、一部はそれじたいでは割が合わないけどという「最後」からスタートして、最初から「他のビジネスを組み合わせてでもやる」と計画している。

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